- 5月5日 東京11R NHKマイルC(G1)
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本命馬◎アスコリピチェーノ(1人気) 2着
土日の重賞まとめてゲット!
- 5月4日 京都11R 京都新聞杯(G2)
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お宝馬$ジューンテイク(8人気) 1着
これぞ血統ハンティング!
大混戦なら能力より適性
2009/10/4(日)
大混戦なら能力より適性
2009/10/4
【中山11R スプリンターズS(GⅠ) 芝1200m】
注目馬 ⑥グランプリエンゼル(牝3、栗東・矢作厩舎、熊沢騎手)
とにかく混戦だ。個人的にはスリープレスナイトが無事に出走していたとしても混戦だったとみていた。それだけに、一筋縄で収まるとは思えない。
となれば、他の馬よりもメリットのある馬を探したい。その結果、お宝馬には⑥グランプリエンゼルを指名する。
まず斤量。53キロはやはり大きい。近2走の対古馬重賞は51キロの軽斤量だったが、ただ55キロのNHKマイルCで、ご存知のようにハイラップを踏んで粘り込んでおり、53キロが響くとは思えない。
何より後押しするのは血統である。まずこのコースはダート血統がとにかく走る。スプリンターズSでもダート実績馬が好走しているのはご存知の通り。その点でも、アグネスデジタル産駒で、かつダートでの勝ち鞍もあるのは適性あり。
そして今開催の中山芝千二では、アグネスデジタルの属するミスプロ系と、サンデー系の好走が目立つ。先週はアグネスデジタル産駒の連対もあった。また母父サンデーサイレンスが5連対もしている。まさに「アグネスデジタル×サンデーサイレンス」という配合のこの馬には最適の現状である。道悪実績もある。前につけて脚を使える馬でもあり、不利を受ける心配が少ない。
心配点は、馬体重の大きな馬の連対が多いレースであり、軽い体重の馬は苦戦する傾向があること。牝馬でもあり、もちろん全幅の信頼とはいかないが、血統からは軸として推せる馬だ。
ダブル本命として推したいのは⑭サンダルフォン。父が当該コースのエキスパート種牡馬であるサクラバクシンオー、母の父がミスプロ系。巨漢馬でもある。中団より前につけるかどうかは分からないが、もしそういう競馬をしたら差し切りまである。
その他では⑨ビービーガルダン、④キンシャサノキセキ、②アルティマトゥーレ、⑤マルカフェニックス、⑦シーニックブラスト、⑮アーバニティ、⑯アポロドルチェ。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。