「血統分析」に心血を注ぐこと数十年。東大卒の頭脳と豊富な経験によって完成した独自の理論から導いた自信の『本命馬』と、一発逆転の可能性を秘めた『お宝馬』を披露する。
直近の血統激走馬
- 10月20日 京都11R 菊花賞(G1)
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お宝馬$アドマイヤテラ(7人気) 3着
「距離に不安なし」の太鼓判!
- 9月22日 中山11R オールカマー(G2)
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本命馬◎レーベンスティール(1人気) 1着
自信の「一択」で堂々突破!
早熟度とパワー
2015/1/11(日)
月曜中山11R フェアリーS(G3)(芝1600m)
◎$本命馬&お宝馬 |
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④ノットフォーマル (牝3、美浦・中野厩舎、黛騎手) |
荒れるには理由があって、大箱の東京や阪神外回りでの好走馬が人気になるが、三角形の中山マイルでは勝手が違い、さらに瞬発力勝負にもならないので取りこぼすというわけだ。切れよりパワー、将来性より早熟度のレースである。
枠が出るまでは、⑯トーセンラークから入るつもりでいた。しかし、昔よりは成績が上がっているとはいえ、さすがに本命は打ちづらい大外に。そこで当初3番手候補だった④ノットフォーマルを引き上げることにした。
中山マイルと形状が似ている札幌の1500mでトーセンと差のない2着。しかも東京では切れ負けの競馬で、小回り福島なら牡馬のコメート(ホープフルS2着)相手に0秒4差の競馬。
おまけに血統は、早熟種牡馬と目される父ヴァーミリアンで、今冬の中山マイルで人気薄の好走目立つミスプロ系、とりわけキングマンボの系譜であり、さらに母の父はサンデー系のパワー型マンハッタンカフェ。マンハッタンカフェの血が入ると1,2月はとにかく走る。
絶好の立ち回りができる枠に入り、ここは大駆けを期待したい。
相手は⑩カービングパス、⑯トーセンラーク、⑮ローデッド、間違いなく中山向き、大穴で心惹かれる⑫ギンザヴィクトリア。さらに⑬アドマイヤピンク。そして⑥オーミアリス、①テンダリーヴォイス、②コートシャルマンが押さえだ。人気薄から手広く買いたい。
プロフィール
水上 学 - Manabu Mizukami
1963年生まれ、東京大学卒業。 初めてレースを目にすることになった1971年の日本ダービーをキッカケに、競馬にノメリ込む。70年代後半から血統に興味を持ち、手製の血統表を作成。以後、試行錯誤を重ねつつ現在に至る。必然と偶然が折り重なる「血統」に魅了され、膨大なサンプルを解析。血統傾向を絶対評価と相対評価に体系化することで、より実践的な予想理論に昇華させている。多角的な観点から競馬を検証する鋭い分析力は、ファンのみならず関係者からも支持を受けており、現代競馬を語る上で欠くことのできない最重要人物である。ラジオ日本「競馬実況中継」メイン解説、雑誌「競馬の天才」など多媒体で活躍中。