サッカー・アジアカップが終わり、夜のスポーツニュースでは、まずプロ野球の各球団のキャンプ情報が流れてくるようになった。我らが阪神タイガースは沖縄の宜野座でキャンプを張っているが、木曜日に行われた紅白戦で、ドラフト3位のルーキー・木浪聖也内野手が初実戦ながら決勝スリーランホームランを放った。このホームランは今年の新人では12球団最速だという。阪神の二遊間は激戦区であり、木浪内野手の活躍でより競争が激しくなることは、チーム力が上がる点において大いにプラスである。

ただ気になるのは、最終スコアが10-7、紅白合わせて17得点だったことである。もちろんたかだか紅白戦1試合のスコアを気にしてはいられないものだが、例年得点力不足にあえいでいる打線の調子が上向きなのか、それとも投手陣がまずいのか……。まだキャンプが始まって1週間、投手陣の更なる奮起に期待したい。もちろん打線はこの調子を維持し、シーズンに突入してもらいたい。


さて、土曜の競馬の話に移ろう。土曜は東京で雪マーク。開催が危ぶまれている。無事開催されることを祈るばかりだ。


東京11R・クイーンCは降雪でどこまで馬場が悪くなるか読めないところではあるものの、先行馬が手薄なメンバー。ハナは恐らくジョディーだろうが、彼女の2走前、赤松賞で刻んだペースは前半3F35.6。クイーンCもそこまで速くないペースが推測される。そう考えればある程度末脚がしっかりしているタイプを本命にしたい。

◎カレンブーケドールは新馬戦で、日曜の共同通信杯でも上位人気に推されるダノンキングリーとアタマ差の接戦を演じた。なかなかレベルの高い新馬戦で、その後4着までが芝で勝ち上がっている。ある程度前残りの流れを上がり3F33.0の末脚で差し込んだ内容は秀逸。前走も若干忙しい中山マイル戦を半ば強引に差してきており、昇級戦でも通用する力を秘めている。

クイーンCとディープインパクト産駒の相性はいいが、3着以内に入ったディープ産駒の母父を見ると、クロフネ、タピット、ストームキャットなど、ある程度ダート色の濃い母父の名前が並ぶ。カレンブーケドールの母父は米ダートG1・フロリダダービーを制したスキャットダディである点も好感が持てる。

前走の阪神JFは出遅れなければ勝っていたと思われるクロノジェネシス、安定感あるビーチサンバ、楽なペースでレースを運ぶことができそうなジョディーあたりを中心に考えていきたい。

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京都11R・洛陽Sが2回京都5日目に施行されるようになって、今回が4回目。過去3回の3着以内馬のうち、ケントオーとグァンチャーレは2度3着以内に入っている。この2頭の共通点はサンデーサイレンスの血に加え、ニジンスキーの血を持っている点だ。京都開催も後半に差し掛かり馬場が荒れやすく、雪の多い時期だけに湿りやすい。パワーのいるレースに強いニジンスキーの血が活きるのだろう。昨年11番人気ながら3着と穴を開けたタガノブルグもサンデーとニジンスキーの血を両方持っている。

今年の出走馬で両方持っている馬から◎キョウヘイを取り上げる。前走のリゲルSは内から差し込んで3着。父父スペシャルウィーク、母父ダンスインザダークと、母系にニジンスキーを抱えるサンデー系種牡馬同士の配合で、パワー溢れるパワフルな差し脚が魅力的な馬だ。初重賞制覇となった17年シンザン記念も降雨の中、重たい馬場で行われている。

昨年の洛陽Sは6着に敗れているものの、ゲートを出てから2歩目が遅く、後方からの競馬を余儀なくされてしまった。4コーナーでは12頭中11番手という絶望的な位置取り。それでも上がり3Fメンバー中3位の脚を使って追い込んできており、ある程度の位置取りで競馬できれば再度好走は可能だろう。


その他からは合計3レース取り上げる。


まずは東京9R・テレビ山梨杯の◎アヴィオール。前走は中山芝1800mで2着に敗れたものの、リダウツチョイス産駒は体型の構造上決め手を生かしたい馬が多く、本質的に東京向きの馬が多い。実際中山芝(0.1.2.10)に対し東京芝(6.3.1.21)という成績だ。

非常に素質の高い馬で、既走馬相手のデビュー戦で先行抜け出しから1着になるなど、競馬センスも高い。ここ3走一周コースの競馬で負け続けているが、東京ならもう一押しが利く可能性は十分ある。


東京12R・4歳上1000万の◎エピックアンは「今週のコメント特注馬」でも取り上げている。こちらのコーナーもぜひ注目してもらいたい。

血統面からも今回の距離短縮は魅力的で、母のラフェクレールは安田記念などを制したアドマイヤコジーンの妹。現役時代はマイラーであった。本馬の姉であるサクレディーヴァも半周短縮で500万条件を卒業した馬。距離短縮は非常に魅力的である。

※レースが予定通り開催された場合の予想です。ご了承ください。