この時期だけに涼しい顔で逃げ切り、メイショウユウダチ楽勝!

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日曜中京5R
2歳新馬
ダ1200m
勝ちタイム1.12.4

メイショウユウダチ (牝2、メイショウボーラー・栗東、飯田明厩舎)

※この時期だけに涼しい顔で逃げ切り、メイショウユウダチ楽勝!!

ダート戦だけに堂々たる馬体の馬が多い。500キロを超す馬もいたりする中で、数字も416キロと最少の馬メイショウユウダチ。2着につけた差が9馬身。それも追わないでのものだけに、凄い勝ちっぷりであった。最後の1ハロンが13.2を有してこのタイム。追っていたらどのくらいで駆けたのかと思わせるもの。圧勝劇を見せたメイショウユウダチの一人旅であった・・・・。

ゲートをポーンと出て逃げ切り、それが楽勝のパターンであるのだが、このメイショウユウダチは、ゲートの出自体はそんなに速いものでなく5番目ぐらい。しかしダッシュがついてからの行き脚が速く、100メートルを過ぎたあたりぐらいで、先に出て行ったトップランチャーと2番手に上がっていたセレッソフロリードを外から交わしてトップを奪ってみせた。そしてそのまま内をチラっと見た飯田Jは、迷う事なく先手を取って快調に逃げ脚を伸ばして行く。
3コーナーのカーヴに入って行くあたりでは、中団にいたストゥーディアスが内から上がって行き、3番手グループに迫る勢い。しかし前は構わずドンドンと飛ばして行く。4コーナー手前でもメイショウユウダチの勢いは止まらず、鞍上飯田Jの手綱は微動だにせず。2番手はトップランチャー、3番手もセレッソフロリードと変わらずだが、段々と追走組の手が動き出してきてもいる。

直線に入ってきて残り400はとっくに過ぎたが、メイショウユウダチのリードはむしろ開いていく。後続組が先行グループに接近してきだした。先行した2頭の外からオメガファイター、内からマイネエビータとストゥーディアスが抜いて行く。
残り1ハロンを過ぎて、ますますメイショウユウダチのリードは広がる。その2番手にオメガファイターが上がる。3番手争いは内からストゥーディアスだが、外からやっと伸びて来たモオプナツヨシが迫って行く。前は流し気味というか、まったく追わずの態勢でメイショウユウダチがゴールを過ぎて行った。

ダート適性があったというより物が違ったといった表現が正しいだろう。何せ大がつく以上の楽勝であった。
今週の新馬は、土曜のスイートメドゥーサといい本日のメイショウユウダチといい、追わないで勝った2頭でなかなか強い競馬内容であった。共に牝馬、そんなに大きくない牝馬だが、なかなか中身の詰まった馬の印象である。今週の2頭は、最近の中でも印象に残る勝ち内容だったと思える・・・。


平林雅芳 (ひらばやし まさよし)
競馬専門紙『ホースニュース馬』にて競馬記者として30年余り活躍。フリーに転身してから、さらにその情報網を拡大し、関西ジョッキーとの間には、他と一線を画す強力なネットワークを築いている。