善戦マン返上! クラリティシチーがまとめて差し切る…東風S

3月15日(日)、2回中山6日目10Rで東風ステークス(芝1600m)が行なわれ、田辺裕信騎手騎乗の3番人気・クラリティシチー(牡4、美浦・上原厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:33.8(良)。

2着には半馬身差で1番人気・シャイニープリンス(牡5、美浦・栗田博厩舎)、3着には1馬身1/4差で12番人気・インパルスヒーロー(牡5、美浦・国枝厩舎)が続いて入線した。

先手争いは最内枠からポンと飛び出したルチャドルアスールがそのままハナを奪い、ペイシャフェリスは控えて2番手。やや差が開いてコウヨウアレス、リルダヴァル、インパルスヒーローが等間隔で追走し、さらに差が開いてチャイニープリンスはちょうど中団あたりからレースを進めて縦長のレース展開。
4コーナーで先団がひと塊となりペイシャフェリスが先頭へ躍り出るが、脚色良くシャイニープリンスが交わし、さらに外から伸びたクラリティシチーがまとめて差し切ってオープン初勝利を挙げた。

勝ったクラリティシチーは新馬勝ちのあと、いちょうS、重賞の東スポ杯2歳S、ホープフルSとハイレベルのレースを連続3着。年明けのスプリングSでも3着に入り、皐月賞(8着)にも駒を進めた。その後、500万条件を勝ち、ラジオNIKKEI賞で2着に入ってオープン入りを果たすが、秋以降3戦連続2ケタ着順と低迷。立て直しを図ったここで鮮やかな差し切りを決め、今後に弾みを付ける大きな1勝を手に入れた。
馬主は株式会社友駿ホースクラブ、生産者は新冠町のパカパカファーム。馬名の意味由来は「母名の一部+冠名」。

1着 クラリティシチー(田辺騎手)
「しばらく低迷したとはいえ、もともと力がある馬です。強いときのイメージで競馬をしました。縦長の隊列だったので、届くか不安もありましたが、先へつながるように心がけたんです。それが功を奏しましたし、いい勝ち方ができました」

4着 ブレイズアトレイル(藤岡佑騎手)
「折り合いに進境が見られる反面、スタートのタイミングが合いません。もう少し前で進めたかったですね。よく脚を伸ばしています」

7着 フラアンジェリコ(石橋脩騎手)
「最後はじわじわ伸びましたが、好調時のうなる感じがなかったですね。久々を使い、次は良くなるでしょう」

8着 ペイシャフェリス(柴山騎手)
「力んでいましたね。終いが甘くなりました」

9着 リルダヴァル(三浦騎手)
「左前を落鉄していた。3、4コーナーから走りがぎこちなく、手前を替えなかったよ。今回は参考外」

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クラリティシチー
(牡4、美浦・上原厩舎)
父:キングカメハメハ
母:タイキクラリティ
母父:スペシャルウィーク
通算成績:13戦3勝

クラリティシチー

クラリティシチー

クラリティシチー

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