大波乱の主役は8番人気シンゼンレンジャー…ヴィクトリアRC賞

6月6日(土)、3回東京1日目11RでヴィクトリアRC賞(ダ1600m)が行なわれ、田中勝春騎手騎乗の8番人気・シンゼンレンジャー(牡6、栗東・飯田祐厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:35.1(重)。

2着には2馬身半差で9番人気・オメガブレイン(牡7、美浦・古賀慎厩舎)、3着にはクビ差で6番人気・ハギノタイクーン(牡6、栗東・松田国厩舎)が続いて入線した。
1番人気に支持されたスノーモンキー(牡5、美浦・相沢厩舎)は10着に敗れた。

発走直前にベルウッドテラス騎乗の柴山騎手が、発馬機内で負傷というアクシデント。急遽ピンチヒッターとして、L・オールプレス騎手に変更となり波乱の予感を感じさせる。発走予定時刻を実に15分を経過したところで、改めてゲートイン。

先行争いはメイショウゾンビ、オメガブレインと橙色の帽子が前につけ、ワンダーロード、シンゼンレンジャーが続く。単勝2.0倍の1番人気に推されたスノーモンキーは後方から4番手の位置でレースを進める。
やや縦長で進み、4コーナー進入まで隊列は崩れない。手応えを残したまま、オメガブレインが先頭のメイショウゾンビを捉えると、残り200m地点でシンゼンレンジャーが先頭に立ち、2番手オメガブレインの体制で、そのままゴール板を駆け抜ける。3着には、前が崩れない展開から中団で競馬を進めたハギノタイクーンがゴール手前で入線。1番人気に推されたスノーモンキーは直線伸びを欠き10着に敗れた。

勝ったシンゼンレンジャーは1000万下戦を勝利した後しばらく苦戦が続いたが、3走前に今回と同条件で11番人気3着と好走。その後2戦は二桁着順となったが、鮮やかな差し切り勝ちで変わり身をみせ、キャリア35戦目でオープンクラス昇級を果たした。

馬主は原司郎氏、生産者は日高町のインターナショナル牧場。馬名の意味由来は「冠名+遊撃隊員」。

1着 シンゼンレンジャー(田中勝騎手)
「今日はいつもより上手く流れに乗れました。これならあとは終い伸びればいいな、と思っていましたが、その期待通りに伸びてくれました。強かったですね。馬も良くなっているんだろうと思います」

2着 オメガブレイン(江田照騎手)
「気持ちが途切れるタイプだと聞いていたので、集中して走らせるように乗りました。最後まで気を抜きませんでしたし、良い内容だったと思います」

3着 ハギノタイクーン(内田博騎手)
「乾いた馬場の方が良いタイプだと思いますが、今日はこの馬場、速い上がりのなかでよく頑張ってくれました」

4着 メイショウゾンビ(吉田隼騎手)
「思い切って行きました。良いペースで運べましたが、2着馬に早目に来られましたからね。それでも盛り返していますし、よく頑張ってくれました。前半ラクに運べたのが良かったと思います」

5着 プラントハンター(大野騎手)
「ゲートを待たされて、気持ちが途切れてしまった感じになりました。今日は上がりが速かったですし、もう一列二列前から運べれば良かったかと思いますが、外に出してからはハミを取って良い伸びを見せてくれました。よく頑張っていると思います」

10着 スノーモンキー(戸崎圭騎手)
「今日はこの馬の形で競馬が出来ませんでした。気難しいところがあるので、馬込みに入れて競馬をさせたかったですね」

ヴィクトリアRC賞の結果・払戻金はコチラ⇒

シンゼンレンジャー
(牡6、栗東・飯田祐厩舎)
父:ケイムホーム
母:キョウエイフルハム
母父:ジェリ
通算成績:35戦4勝

シンゼンレンジャー

シンゼンレンジャー

シンゼンレンジャー


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