【アルテミスS】12番人気デンコウアンジュの末脚光り重賞初V

10月31日(土)、4回東京8日目11Rで第4回アルテミスS(G3)(芝1600m)が行なわれ、田辺裕信騎手騎乗の12番人気・デンコウアンジュ(牝2、栗東・荒川厩舎)が優勝。勝ちタイムは1:34.1(良)。

2着にはクビ差で1番人気・メジャーエンブレム(牝2、美浦・田村厩舎)、3着には1馬身半差で6番人気・クロコスミア(牝2、栗東・西浦厩舎)が続いて入線した。

スタートで後手を踏んだのはウインクルサルーテ。出脚の速さでエスティタートが自然と先頭に立つも、メジャーエンブレムが外からハナを主張。番手につけたのはマシェリガールで、内にジープルメリア、ビービーバーレルが続き、その後方外にデンコウアンジュ、中団やや後方にクロスコミアの展開で直線へ。
ハナのメジャーエンブレムは手応えを残したまま追い出しを待ち、その後ろでエスティタートが構える。後続勢からは、デンコウアンジュが荒れていない馬場の四分どころを一気に駆け上がって、その内からクロスコミアも脚を伸ばす。先頭を行くメジャーエンブレムの脚は緩まず、凌ぎきるかに思えたがゴール寸前でデンコウアンジュが差し切り重賞制覇を決めた。3着には、札幌2歳Sでも3着に入ったクロスコミアが脚を伸ばした。

勝ったデンコウアンジュは前走未勝利勝ちを収め連勝での重賞初制覇を飾った。母デンコウラッキーは中央1勝馬で、本馬が初仔にあたる。父メイショウサムソンはこれが2歳重賞初制覇となる。
馬主は田中康弘氏、生産者は浦河町の磯野牧場。馬名の意味由来は「冠名+天使(仏)」。

1着 デンコウアンジュ(田辺騎手)
「出たなりの位置で流れに乗ろうと思っていました。前半は流れていたので良いなと思いましたが、3、4コーナー辺りで流れが遅くなりました。この馬の手応えはバッチリでしたし、逃げ馬が粘ることを頭に入れて、一か八か早目に動いていきました。若い牝馬で、まだオドオドしたりフラフラしたりしますが、見ての通り良いパフォーマンスで走れる馬です。このまま順調に成長していってもらいたいですね」

2着 メジャーエンブレム(ルメール騎手)
「大外枠から頑張ってくれました。道中はリラックスして走れていましたが、直線で一人になってしまいましたからね。近くに馬がきてくれれば違ったと思いますが、勝ち馬は見えないところからきましたからね。それでもこの馬は走りますよ」

3着 クロコスミア(勝浦騎手)
「この体でよく頑張っていますよ。2着が欲しかったですけど、どこかで必ずひと脚使ってくれますし根性が素晴らしいですね。力を付けていますし、今日も能力を見せられたと思います。このまま順調にいってもらいたいですね」

4着 ペプチドサプル(木原調教師)
「ゲートの出はもうひとつでしたが、最後までしっかり脚を使ってくれました。キャリア1戦でこのメンバー相手にこれだけやれましたし、先々に期待できますね」

5着 ウインファビラス(松岡騎手)
「今日はスタートのタイミングが合わず出られませんでしたが、本当はもう一列前から競馬をしたかったです。課題の折り合いはクリア出来ましたし次に繋がる内容でしたが、結果は残念でした」

6着 エスティタート(武豊騎手)
「良い形を作って競馬が出来ましたが、今日は少しイレ込んでいましたし1回も脚を使えませんでした」

7着 カイザーバル(C.デムーロ騎手)
「道中はメジャーエンブレムを見ながら運びました。向こうが緩急のある競馬をして動いたことで、3、4コーナー辺りではかからないまでも難しいところがありました。稽古で良いイメージを持っていましたが、競馬では期待ほどスパッと切れる脚を使えませんでした」

13着 ビービーバーレル(戸崎圭騎手)
「前半から入れ替わり立ち替わりがあって、レースが忙しくなりました。センスのある走りをしていますが、今日は前に行った馬は苦しくなりましたね」

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デンコウアンジュ
(牝2、栗東・荒川厩舎)
父:メイショウサムソン
母:デンコウラッキー
母父:マリエンバード
通算成績:3戦2勝
重賞成績:
15年アルテミスS(G3)

デンコウアンジュ

デンコウアンジュ

デンコウアンジュ


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