【プロキオンS】“被災馬”タンジブルアセット重賞タイトル掴む!

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4日、日曜中京11レース・プロキオンステークス(G3)の追い切りが美浦トレセンで行われた。

前走、天保山ステークス5着のタンジブルアセット(牡5、美浦・根本厩舎)は、助手を背にポリトラックコースで追われ、4F50.3-37.7-11.6をマークした。

追い切りに関して、平目調教助手
「先週で体は出来ているので、水曜日(7/4)はポリトラック単走で、3ハロンから終い1ハロンだけやりました。動きは良かったですよ」とコメント。

「前走は珍しくスタートで後手を踏みましたけど、そこからよく盛り返していますし、オープン初戦であの内容ならメドが立ったといえますね。これまではズルさがありましたが、最近は真面目になってきました。昔は周りの馬が怖かったようで、ハナに行かないとズブいところがありましたが、先々のことを考えて江田照男騎手に溜める競馬をしてもらったときに良い競馬が出来て、徐々に怖がりの面が克服できてきました。
今では逃げても好位差しでも競馬が出来るようになりましたし、どんな展開にも対応できるので、その点は大きなアドバンテージだと思います。
最近、体が増えているのも筋肉がついてのものなので、更にパワーアップをしています。今回は中京の1400で芝スタートですが、同じ芝スタートの中山1200でも上手に出ているので問題はありません。距離1400も、ズブくなってきているので対応出来ると思います。
この馬は、昨年の3月11日の震災時に南相馬にいて被災をしたんですよ。そのときはロクにカイバを食べることも出来ず、茨城県に帰ってきたときには体がゲッソリしていました。根本先生とも、元の状態に戻るまで時間がかかりそうですね、と話していましたが、よくここまで回復してくれました。時計の速い決着にも対応できますし、相手なりに走ることが出来るので、重賞でも見どころのある競馬をしてくれると思います」と意欲を見せる。