【NHKマイルC】皐月5着クラリティ レコードV舞台で戴冠へ!

6日、NHKマイルC(G1)の追い切りが栗東トレセンにて行われた。クラリティスカイ(牡3、栗東・友道厩舎)は川須栄彦騎手(レースでは横山典弘騎手が騎乗予定)を背に坂路で併せ馬。3馬身ほど先行した僚馬レッドファルダを難なく捕らえ、逆に2馬身先着と貫禄を示した。前走・皐月賞(5着)から中2週のローテーションながらも軽やかな脚さばきで4F53.6-38.9-25.6-13.1秒をマーク。

その前走では14番枠からよもやの逃げの手を打ち、直線半ばまで先頭争いを演じる見せ場十分の内容。友道康夫調教師も「ジョッキーの好騎乗で最後までしっかり頑張っていたと思います」と愛馬を称える。

今回の舞台は、昨年秋のいちょうSでレコード勝ちを記録している東京マイル戦。当然、指揮官の士気も高まる一方で、「東京コースが一番合っていると思いますね。どんなメンバーでも、どんなペースになっても、それなりに対応してくれると思います」と言葉の端々に自信を伺わせた。

昨年暮れの朝日杯FSでは3着、そして皐月賞5着と、G1でも善戦を見せ続けてきたクラリティスカイ。ここまでの経験を糧に、3度目のG1挑戦で戴冠なるか。



5月10日(日)に行われるNHKマイルC(G1)の共同記者会見が、栗東トレセンにて行われた。
クラリティスカイを管理する友道康夫調教師の一問一答は以下の通り。

●ダービーよりも勝負になると判断!

-:前走の皐月賞はスタンド前で先頭を奪って、良いラップを刻んで5着に頑張りました。レースを振り返っていただけますか。

友道康夫調教師:結果的にはハナに行きましたが、ジョッキーの好騎乗で最後までしっかり頑張っていたと思います。

-:昨年のいちょうSをレコード勝ちして、朝日杯FS・弥生賞・皐月賞と牡馬クラシックの王道を走ってきていますが、このレースを選択するにあたって理由はありますか?

友:やはりダービーは別格の存在ですが、この馬の実績を考えると、マイルでは崩れていませんし、まして東京の1600mでレコード勝ちの競馬をしています。(ダービーと比較して)どちらが勝負になりやすいかと言えばNHKマイルCかなということで、コチラを選択しました。

-:皐月賞から中2週ということになりましたが、中間の様子はどうでしょうか?

友:先週は坂路で15-15ぐらいを乗って、今日は坂路で53秒台半ばでしたが、前走の疲れもなく、ここまで順調に来ていると思います。

-:再び府中に舞台が戻りますが、いちょうSは内からスパッと抜けるような競馬でしたね。

友:そうですね。あの時はジョッキーが跨った瞬間から自信を持っていたみたいですし、本当に良い競馬でした。

-:見ていますと、非常にストライドの大きな馬です。府中コースが合っているということでしょうか。

友:僕もそう思いまして、いつも直線の長い競馬場を選択して使ってきました。東京コースが一番合っていると思いますね。

-:今回はメンバーも、ペースも変わってくると思いますが、その辺りはどうお考えでしょうか。

友:本当に乗りやすい馬だと思いますので、どんなメンバーでも、どんなペースになっても、それなりに対応してくれると思います。

●何事にも動じない精神力の持ち主

-:ここまで強い相手と戦ってきた経験もあります。その中で、この馬の良いポイントはどの辺だと見出していらっしゃいますか?

友:本当に競馬に行っても動じないと言いますか、常に平常心を保っていますし、ゲートを出れば一生懸命に走ってくれます。精神面のオン・オフの切り替えが上手くいく馬ですね。

-:調教ではゆったりと走りますね。

友:2歳の時から、年齢離れした落ち着きがありますね。普段からそういうタイプです。

-:そうなると、輸送についても全く問題はありませんね。

友:東京へも何度も行っていますし、問題ないと思います。

-:ここ数戦、朝日杯や弥生賞では時計の掛かる馬場で力を出し切れていない印象もあります。

友:結果的にはそうなっているのです。あのような馬場でも粘れるとは思いますが、成績だけを見るとやはり良馬場のほうが良いみたいですね。

-:デビューから期待の大きかった馬だと思いますが、現時点での手応えはいかがでしょうか。

友:前走から良い状態をキープしていますので、今回も良い競馬ができると思います。

-:ここまでクラシックロードを走ってきましたので、非常にファンも多い馬だと思います。最後にメッセージをお願いします。

友:この馬にとって東京のマイルはベストの舞台だと思います。皆さんの応援でより一層頑張ってくれると思いますので、ご声援をよろしくお願いします。