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【ジャパンカップ】台風の目はチェルヴィニア!海外馬にもチャンスあり⁉
2024/11/17(日)
提供:重賞トレンドジャッジ
来週は11月最後のGⅠ、ジャパンカップだ!
本題に入る前に、まずは境編集長にお礼を言いたいね。先週のドンズバTVはオレの分まで一人で回してくれて、金脈ホースのソウルラッシュはズバリ1着!頭が上がらないよ。
土曜日から少しずつ時計が落ち着いて来たのがソウルラッシュに利したよね。これが先週だったらまた違った結果だったかもしれない。あとは分かりやすく体調が良かったよ。
境編集長が場を温めておいてくれたワケだし、ジャパンカップは俺からも魅力的な金脈ホースをズバッとお届けしたいね。
気合入ってるね。先週代打でこのコーナーに出てくれたナカノさんにもしっかりお礼を言っておきましょう。
さて、一週前からやる気満々のブライアンに、早速レースのポイントを教えて貰おうかな。
ポイント①チェルヴィニアが台風の目に
今年のジャパンカップはやはりチェルヴィニアが注目だな。
ブライアンは、春からずっと「この馬は強い!」って言ってるよね。相当評価しているんだね。
秋華賞の時もあくまでこの馬の一強だと睨んでいたからな。当然今回も好走に期待したいところだが、ポイントはそれだけじゃない。ノーザンファームにとっても、今年の主役は明らかにこの馬ってところが重要だな。
今だから言えることだが、チェルヴィニアは秋華賞の前から「ここで確実に結果を出してジャパンカップへ、鞍上ルメールもセットで」ってことが決まっていたらしいぞ。決して秋華賞の後に「ココも勢いがてら、ついでに使おう」なんて意図で出走してきたワケじゃない。
その話は早い段階で入っていたね。秋華賞でよっぽどひどいパフォーマンスでもしない限りはジャパンカップって聞いてたよ。
そこから逆算するといろんなことが見えてくるよな。
例えば、春には牡馬相手に戦っていたレガレイラなんて、秋には牝馬限定戦に路線変更。これは完全にチェルヴィニアとの兼ね合いでローテが決められているんだろう。
あとは、騎手配置もポイントだな。ここに出て来る馬のうち、ルメール騎手を背にGⅠを勝っている馬はチェルヴィニア以外にもいるわけだが、それらにはわき目もふらず早々に鞍上が決まっていた。
ノーザンファームのエースジョッキーをどの馬に乗せるかで主役はハッキリ分かるし、さっきも言ったように、この配置が事前に決まっていたってのが肝心だ。
秋華賞がどうなるか分からない時点で、既に鞍上まで決めてここを狙っていたってことだからね。並々ならぬ期待と決意を感じるよ。
ひょっとしたら、この馬にアーモンドアイ級の素質を見出しているのかもしれないな。その期待に違わぬ実力の持ち主なのかどうか、重要な試金石となる一戦だ。
そういう意味では古馬相手にどこまで勝負できるか非常に気になるところだね。今年で言えばドウデュースが最大の壁と目されるのかな。
天皇賞・秋は見事な末脚だったからな。具体的な優劣についてはじっくり検討を重ねさせてもらうとして、俺からはココに向けた仕上がりが重要ってことを言いたいね。
というのも、ドウデュースは連覇のかかる有馬記念が控えているが、チェルヴィニアは恐らくこのレースが年内最後だろう。その場合は温存する必要がある馬と、ここで使い切れる馬という対比構造になるワケで、仕上げの違いは軽視できないぞ。
確かに、この後どこに向かうかって話も予想するうえでは欠かせない要素だね。ありがとうブライアン。
ポイント②近年稀にみる世界戦に
さて、今年はチェルヴィニアやドウデュース以外にも有力馬が揃い踏みということで、私からは海外馬の話を。
おいおい、明日は雪か?
境と言えば「海外馬は不要!以上!」だろ。毎年この時期の風物詩みたいなものだと思っていたよ。
編集部のナカノさんとチャリンの話をした時にも同じようなことを言われたね(笑)
確かに、ジャパンカップで海外馬を狙う必要はないということを言い続けてきた。
これは、東京芝2400mで要求される能力があまりにも海外で要求される能力と異なりすぎて、いくら海外のビッグレースで好走歴があってもあまり意味をなさないから。或いは海外で好走歴があればあるほど、その馬の適性がジャパンカップで要求される適性とは遠いところにあるとも言えるね。
実際、海外馬で最後に勝ったのは2005年のアルカセット、最後に馬券になったのは2006年3着のウィジャボード。そこから20年近く、多い年には7頭も出走して一切馬券に絡まなかった事実もあって、海外馬は消しって主張し続けていたんだ。
そんな境がわざわざ海外馬の話をするとは...なんて思ってさっきの反応が出ちまったが、今年来日するメンツの豪華さを考えると触れないのも不自然だよな。
豪華かどうかはさておき、オーギュストロダンはかなり気になるよね。ディープ産駒で東京芝2400mとの相性が実は凄く良い母父ガリレオの配合。字面だけなら間違いなく日本対応力は高いからね。さすがにこの馬をどうするかは、かなり悩まされている(笑)
ディープのラストクロップってのも面白いよな。それで日本の芝が合う合わないって話を抜きにしても、日本屈指の名馬が残した最後の一頭が欧州・米国のGⅠを勝って、ジャパンカップで引退ってのはそれだけでドラマになる。
確かに、日本にも縁のある馬が世界で活躍して、それが日本で走ってくれるというのは一人の競馬ファンとしても感慨深いね。
海外馬で二番手になるのはゴリアットだろうな。キングジョージで下したメンバーに今年の凱旋門賞やBCターフの勝ち馬がいる以上は無視できない。そのキングジョージではオーギュストロダンも下しているくらいだからな。
ファンタスティックムーンもGⅠで2勝に2着2回と、適性はさておき実績は十分。中々良いメンバーが揃ったんじゃないか?
海外馬だからと言って塗りつぶすことなく、取捨についてじっくり考えないといけないメンバーだね。
このように今年は例年と比べて世界戦の色が濃く、迎え撃つ日本馬も強豪揃い。これぞ国際招待競走といった様相で盛り上がりそうだ。
境編集長の言う通り!来週が待ちきれないぜ。
そして、俺も現時点での取捨についてハッキリとしたことは言えないね。日本調教馬はもちろん、海外馬の動向についても徹底的にリサーチを進めた上で、週末に金脈ホースをお届け予定だ。それまで楽しみにしていてくれよな!
プロフィール
ブライアン梶田
業界関係者と幅広い交友を持ち、陣営の“思惑”を予想に落とし込む一方、枠や脚質から展開を読むことにも長けている。勝った夜に呑む酒こそ、この世の至高らしい。長年培った勝負勘から厳選指名するターゲットは必見。
プロフィール
境和樹
立教大学部法学部卒。『東京スポーツ』や『競馬の天才!』などで人気コラムを執筆し、『ラジオ日本』ではメイン解説を務めるなど各メディアから注目されている実力派血統予想家。血統理論により導き出された必然の穴馬から驚愕の大幅黒字収支を叩き出す。