一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
リズムは悪くないものの反省しています。
2014/11/27(木)
コスモボアソルテ(2人気②着)は相手が強すぎました。ここ3戦で一番いい競馬ができましたが、あれだけ離されてしまったら悔しくありません。タガノトネール(7人気②着)は1400が一番競馬しやすいです。きちんと力を出し切れれば、あれくらいは普通に走れる馬です。ホワイトウインド(4人気②着)も上手くいきましたが、相手が一枚上でした。自分の力はいつも出し切ってくれるので、近々チャンスがくるでしょう。一方、東京スポーツ杯2歳Sのマイネルシュバリエ(8人気⑫着)は残念な結果でした。行く馬がいなければ行ってもいいと思っていて、4コーナーまでは上手く運べたのですが、いざ仕掛けてから反応できませんでした。あの上がりで対応できない馬ではないので……。言うならば、20キロ増の馬体重でしょうか。使ったことで変わってくれると思いますので、次走にまた期待したいと思います。
この土曜は東京で5鞍に騎乗します。2Rのコスモキーマンは初戦で能力があるなという手応えがありました。2戦目で順当に上積みを見せてくれると思います。3Rのマイネルフレッチャはスタートが鍵です。それさえクリアすれば勝てる力がありますので、ゲートだけ気を付けて出していきたいです。
日曜も東京で6鞍に騎乗します。9Rのシャイニープリンスは前走で力があるところを証明してくれました。凄く素直で乗りやすいので、今回も競馬をしやすいはずですし、オープン特別であれば勝ちたいところ。3Rのダブルフラワーは堅実に頑張ってくれる馬。ここ数戦に比べれば相手にも恵まれたようなので、何とか着順を上げたいです。7Rのマイネルリードは今週の追い切りがいい動きでした。初戦に乗った時は苦しそうに走っていたのですが、当時とは違った感じに仕上がっています。いいイメージを持って臨みたいと思います。
ここのところ制裁がとても多くて、法規の試験と、失敗してしまった騎乗を振り返る講義を受けなければいけません。少し前にもやっているので、本当に気を付けなくてはいけないと反省しているのですが、まだまだ未熟で、何とか上位にという気持ちが上まってしまう現状です。今週はワールドスーパージョッキーズシリーズもあるので、世界の名手の手綱捌きを見て、良い部分を吸収したいと思います。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。