一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
中山開催最終週は17頭に騎乗!
2015/1/22(木)
一方、京成杯のマイネルシュバリエは、前半リラックスして走れていたのですが、2コーナーで他馬とぶつかってしまったことにより一瞬でスイッチが入ってしまいました。ホープフルSの逃げを彷彿させるほど制御がきかない状態となり14着…。難しいところはありますが、終始スムーズに運べれば変われると思いますし、まだまだこの馬の力を見限ることはできません。
この土曜は中山で8鞍に騎乗します。5Rのアフェクシオンは前走で理想のレースができたので、今回も道中力ませずにフワッーと乗ることができれば、また最後にいい脚を使ってくれると思います。11Rのマイネルバウンスは一戦毎に力をつけていますね。このタイミングで乗せていただけるのは有難いことですし、順当に勝たせてあげたいです。10Rのザストロンシチーは一度乗った時のイメージが悪くありません。当時は4コーナーで不利もあった中での5着だったので、馬に嫌気がささないスムーズな立ち回りを心掛けて前進を狙います。
早くも最終日となる日曜の中山は9鞍に騎乗します。3Rのマイネルヴォーダンは追い切りに乗せていただきましたが、上でもやれると思えるほど凄くイイ馬。ただ、前走は当日のテンションが凄く高かったので、そこがひとつのポイントとなりそう。普通の状態であれば、初勝利が狙えるはずです。6Rのコウソクコーナーはかなりパワーがある馬なので初ダートは合いそう。砂を被った場合の不安もありますが、前進のほうが大きいと思います。10Rのコスモミレネールは状態の浮き沈みが少ない馬なので、最終週の馬場でも踏ん張ってくれるでしょう。
アメリカJCCのマイネルメダリストは、馬が自分でやめてしまっているところがあるので、ゴール板まで一生懸命走らせることに課題を置きたいです。長距離を使った後の2200mが刺激になればと思っています。12Rのマイネルイルミナルは毎回頑張ってくれるのですが、もうひと踏ん張りが利かないというか、展開面など最後の後押しがほしいタイプ。ただ、大きく崩れるようなシーンは想像できません。
変則日程からやっと通常のリズムに戻りましたが、休日の月曜は以前に書かせてもらった岩清水さんの蕎麦を食べに、またまた箱根までドライブ。相変わらず絶品でしたし、いい温泉を発見するなどしてリフレッシュできました。道中、富士山がとても綺麗に見える場所があったので載せておきますね。大好きな中山開催も最終週なので、一戦一戦を大事に、ひとつでも上の着順を目指して乗りたいと思います。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。