一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
勢いをつけたい東京開幕週!
2015/1/30(金)
開幕週の土曜は東京で8鞍に騎乗します。4Rのコスモカンプは、前走で反応がなかったのが気掛かりではあるものの、休んだことで気持ちがリフレッシュされていれば、今の未勝利では力が上のはず。久々がどちらに出るかですね。9Rのマイネルシュライは走ったり走らなかったりのムラがあるものの、気持ちの面で休み明けのほうがいいかもしれません。ヤル気になってくれさえすれば、コース云々は関係ありません。10Rのコスモヨハネは、状態はいいと思いますが、気持ちのスイッチが入りやすい馬。中間の追い切りも苦労しながらやっているので、初めてのコースで競馬にいったらどう出るか…。力はあるので折り合いに気を付けて乗りますが、難しいタイプであることは間違いありません。11Rのマイネグレヴィルは、時計が速い馬場は得意ではないので開幕週はどうかと思っていたところで金曜日が雪。当日も馬場が渋るようなら有利に働いてくれそうです。
日曜も東京で4鞍に騎乗します。5Rのジェンツィアーナは中間乗ってはいませんが、状態がイイと聞いています。いいモノを持っている馬なので、この休み明けで改めて期待しています。少し体も増えていてくれればベストです。6Rのマイネルフレッチャは前半ダッシュの利かないレースが続いているので、その後をどうカバーした乗り方をできるかがポイント。勝つ力はある馬なので、結果を出したいところです。8Rのマイネプレセアは昇級してからムキになる面が出てきているため折り合いがポイントです。最近の競馬を見ていると、以前のイメージとは違うので、先入観を持たずに臨みます。12Rのデルマハンニャは相手なりに走ってくれるタイプ。初めての2100mですが、かえって競馬はしやすくなりそうなので、スタートを決めて流れに乗せれば差はないはずです。
来週の東京新聞杯を目指してマイネルホウオウが順調にピッチを上げています。今週も負荷をかけてしっかり追い切りことができました。脚元に不安があるので一戦一戦が勝負にはなりますが、一昨年の日本ダービー以来になるので、まずは無事にレースを終えることが先決。最終追い切り後の感触はまた来週書かせていただきます。
またと思われるかもしれませんが、休日の月曜に日帰りで湯河原の温泉に行ってきました。その前に小田原のだるま料理店という老舗に立ち寄って海鮮丼をいただいたのですが、こちらもなかなかの絶品。話のタネに画像を載せておきますね。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。