一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
日曜は福島に遠征します
2016/4/7(木)
この土曜は中山で10鞍に騎乗します。4Rのマイネルラザンツは、関西圏での初ダートだった前走が好内容。雨が降って追走が大変になる展開でも頑張っていたので、乾いた馬場かつ中山なら前進が見込めます。5Rのマイネルカラットはやっと好走パターンが見えました。他馬との兼ね合いにもよりますが、前々で渋太さを活かせる競馬ができれば、今回もそれほど差はないはず。6Rのコスモアリエスの前走は交流(船橋)勝ちですが、一戦毎に驚くほど良くなっています。中央の500万に昇級となると比較はつきませんが、今の充実度なら頑張れるかもしれません。
8Rのコスモアルドラは馬体重の変動が大きな馬。それによって成績にもムラがある印象ですが、久々のダート戦が良いほうに向いてくれませんか。10Rのマイネオーラムは、3走前に勝っているコースで競馬はしやすくなりますね。前走は展開的にかみ合わない部分があったので、勝負所で脚をタメられる展開になれば定量戦でも差がない結果を出せるはず。12Rのヘイローフォンテンは、馬の気持ちを途切れさせないように乗せてあげることが何より重要なので、揉まれない少頭数は歓迎です。タイプ的には相手なりと見ており、昇級とはいえこのコースも合いますからね。
日曜は福島で6鞍に騎乗します。6Rのマイティジャックは、前走で馬に芯が入ってきた印象を受けましたが、最後は中山の坂で甘くなってしまいました。それを思えば福島替わりは歓迎で、スタートの速さをこのコースで活かしてあげたい。とにかく前目で進めるつもりです。福島民報杯のマイネルフロストは連覇を懸けての一戦。2週続けて追い切りに乗せていただきましたが、相変わらず動きは抜群でした。態勢は万全かつ実績からも格上といえる存在なので、当然勝利を意識して頑張ります。12Rのアフェクシオンは、馬の地力を考えれば前走は休み明けの分ではないでしょうか。初めての1200mですが、スピードがある馬なので悪くないはず。ペースにさえ戸惑わなければ、大きく変わって不思議ではありません。
先週は日曜のレース終了後、奥さんと目黒川沿いの中目黒桜まつりに行ってきました。昨年行ってとても綺麗だったので再訪したのですが、今年も一番良い時期にお花見することができました。競馬場の桜は今週末がぎりぎりでしょうけれど、それに相応しいレースもありますので、この機会に是非足を運んでみてください。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。