![柴田大知](/img/column/daichi/tit_daichi.jpg?=v1)
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
中山金杯はアンノートルに騎乗
2020/1/3(金)
明けましておめでとうございます。年末最後の更新は戒めの気持ちで書かせていただきましたので、新年の抱負から。こちらはブレずに年間60勝とさせてください。なかなか勝てない時があるかもしれません。そんなシーンでも前向きな反省を繰り返し、常に馬のベストを尽くして勝利数に繋げていきたいと思います。
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新年初日となる1月5日の日曜は中山で3鞍に騎乗します。中山金杯のアンノートルは、休み明け3走目でブリンカーを着けた前走が好内容。追い切りに乗せていただいて大きな変わり身こそ感じないものの、更なる距離延長に関する不安は払拭できています。適度に時計がかかる良馬場がこの馬にはベストなので、54キロのハンデと相まって一発を狙っていきます。6Rのボーイズオブサマーは昨年の前半戦で頑張ってくれた。いつも一生懸命に走る馬なので、昇級緒戦は連戦の疲れがあったのだと思います。長期休養明けになりますが成長に期待しつつ、次を見据えたアプローチを心掛けます。7Rのマイネルエキサイトは休み明けの4走前、中山戦の感触がとても良かった。間隔も馬場もマッチしそうなので、変われるタイミングではないかと密かに期待しています。
続く月曜も中山で5鞍に騎乗します。3Rのマイネルサブマリンの初戦は周りや砂を被ることを気にして、4着ながらも本気を出していません。調教でも少しずつ慣れていく馬なので、2戦目の上積みで前進に期待しています。5Rのコスモブルーノーズは大きな馬ではありませんが、初戦は思っていた以上に頑張ってくれています。距離延長は望むところというタイプなので、改めていい競馬になると思います。9Rのマイネルボルソーは前走の新潟戦の感触がとても良かった。明け9歳になりましたが、まだまだ気持ちは途切れていません。ハンデ戦から定量戦にはなりますが、ロスのない競馬で前進を目指します。11Rのアルマエルナトも9歳ながら元気一杯。厩舎サイドからは中間の充実ぶりを聞かせてもらっており、そんなタイミングで一番合っている絶好の舞台。ずっとコンビを組んでいる思い入れある馬なので、持ち味を活かして最善の結果へと導きたい。
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年末は最終日が終わった後に千葉の最先端に位置する洲崎に家族で温泉旅行に行き、その足で30日は福山雅治さんのコンサートで英気を養ってきました。年が明けて元旦は自宅で調子を整え、2日から調教に乗って競馬に向けての気持ちを高めています。初詣は無事に2日閒を終えてから、いい報告を持っていきたいと思っています。苦しんだ後厄が抜けたところで、2020年も柴田大知をよろしくお願いいたします。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。