一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
痛恨の除外にめけず頑張ります
2021/3/18(木)
先週はフィリーズレビューでブルーバード(15人気15着)に乗せていただきました。スタート後、外に出てきた内の馬に乗っかるような格好になる不利。それもありましたが、調教のようにサッと反応することができず、休み明けの影響か動き切れませんでした。状態面がもう一段上がれば、こんなはずではない馬だと思っています。
この土曜は中山で4鞍に騎乗します。
4Rのマイネルマーティンは気持ちの問題なのか、安定しては走れていない現状。集中させて好位で流れに乗せるような競馬をしてあげたい。能力は感じる馬なんです。5Rのマイネルダンクの前走は、東京コースの速い時計にも対応して頑張っています。デビュー2戦の内容からも間違いなく中山向きなので、何とかしたい一戦です。
7Rのコスモオリは、ここのところ集中して走れるようになりました。馬が嫌がらないよう気分良く走らせてあげれば、もう相手関係ひとつという段階です。12Rのマイネルワルツは難しいところもあるのですが、好位で上手く脚がタメられれば前走くらいは走れます。クラスに目途が立ってきたので、改めて上位を狙いたい。
日曜も中山で4鞍に騎乗します。1Rのクイーンシルビアは初ダートも、合いそうな気がしています。気難しいところがあるので砂を被ってしまった時がどうかですが、巻き返してくれそうなタイミングです。2Rのウイングウインドの前走は、いい感じで流れに乗れていた割に最後がバッタリ。1200mへの距離短縮が向いてくれませんか。
5Rのマイネルヒッツェも能力は感じるのですが、何かを気にしながら走ったりと、なかなか集中しきれていない感じ。東京なら中山向きだと思うので、外回りを気持ち良く走らせてあげたい。10Rのミッキースピリットは初ダートのハンデ戦。新味が出そうなタイミングで有難い依頼なので、よく研究して最善を尽くします。
今週は痛恨の除外が2鞍ありました。フラワーCに登録していたスウィートブルームがその一頭。中山1800mが合っている馬で、凄く感触も良かったんです。来週の中山か阪神の自己条件と両睨みになりそう。何とか乗れる番組になることを願っています。そして、日曜のスピカSに登録していたレオンドーロも、まさかの一頭除外。この馬も中山コースが一番合っているんです。来週の1600mか再来週の2000mになりそうですが、悔しさをぶつけたいですね。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。