一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
今週は福島に遠征します
2022/11/17(木)
先週は2頭の5着が最高着順でした。フェスティヴビーム(9人気)は一度使って走りが良くなっており、集中力を欠く面も補うことができました。2戦目であの上昇度であれば、次走はよりチャンスが広がりそうです。装鞍所で調教師さんにお声がけいただいて急遽乗ることになったグレイイングリーン(7人気)は凄くいい馬で、東京1400mという舞台もマッチしていました。どこかでまた恩返しできればと思っています。
この土曜は福島で3鞍に騎乗します。3Rのエリダヌスは同じコースの初戦(2着)で乗せていただいて以来。休み明けの前走でも負けて強しの競馬をしており、テンションさえ落ち着かせていければ自ずと勝負になるはす。
4Rのコスモレンブランサは金曜朝に乗せていただいて感触を掴みます。函館でいい競馬をしており、ダノンバラード産駒の気持ちが前向きな牝馬と聞いています。9Rのコスモエクスプレスの前走は昇級かつそれまでの疲れが蓄積していた感じでした。いいリフレッシュができていれば、未勝利勝ちの舞台で巻き返してくれるはず。
日曜も福島で5鞍に騎乗します。2Rのエクメディゴールドの初戦は感触以上に頑張ってくれました。大型馬で使って体に締まりが出ており、上手く小回りコースに対応してくれれば前進がありそう。10Rのヒットザシーンは不良馬場の前走がいい勝ち方。相手なりに頑張ってくれるタイプで、ひと雨でもあればよりチャンスが広がります。
11Rのプリマジアの前走は速い馬場もあって着順的には離されましたが、凄くいい感触を掴めています。福島1700mという舞台がまずマッチしそうで、ロスなく立ち回れれば着順を上げられるはず。12Rのマイネルヘルトは関西馬ですが、2年半前に小倉で一度騎乗しています。当時を思えばまだ1勝クラスにいるのが不思議に思えるくらいで、気持ちにムラがありそうな馬ですが最善を尽くします。
昨日(木曜)夜は立川の昭和記念公園に紅葉のライトアップを観に行ってきました。娘と友達の予定が合わなくなっての代打だったのですが、まさに見頃で素晴らしく綺麗でした。たまには2人のドライブもいい息抜きになり、親子水入らずの時間を過ごすことができました。このタイミングで結果が出ようものなら、春は自分から花見にでも誘ってしまうかもしれません。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。