一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
今週も勝ちたいですね
2023/8/3(木)
新潟開幕週はターコイズデュー(5人気)で勝つことができました。暑さにへこたれず馬の調子がかなり良く、最後の合図にしっかり応えてくれました。この勝利で秋に向けて間隔を空けることができるので、もう一段上がった状態で次も戦えるのは何より。自分にとっても久々の1着だったので、いいモチベーションでまた今週からに臨めます。
この土曜は新潟で5鞍に騎乗します。1Rのベルベットハンマーの初戦はもう少しやれる見通しでいましたが、案外戸惑ってしまったという印象。使えば気持ちが入るタイプだと思うので、2戦目の前進に期待しています。2Rのインテンスシチーは一戦毎に内容を上げつつここまできました。暑さと輸送さえこなしてくれれば、能力的には今の未勝利なら最上位。ゲートが安定しないのは持ち味なので、臨機応変に対応して慌てず組み立ててあげたい。
5R(2歳新馬)のコガネノソラは2週前、1週前と続けて乗せていただきました。厩舎でもしっかり乗り込んでくださって、初戦から力を出せる万全の態勢。かなり期待しています。7Rのカフェカズショコラの前走は、初芝でも悪くない走りをしていたように思います。続けて1800mを使っていましたが、距離短縮で新味を期待したいところです。
日曜も新潟で2鞍に騎乗します。6R(2歳新馬)のフィリップはゲート試験から追い切りにも乗せていただいています。使えばもう一段上がりそうに思えますが、素直で一生懸命なので、現段階でどこまで頑張れるか楽しみです。7Rのペリプルスは休み明け2戦目の前走でかなり内容が良くなりました。あれだけ行きっぷりが戻れば2200mも合うので、同じだけの状態にあれば自ずと力が入ります。
先週日曜は5Rまでだったので、地元(牛久市)のかっぱ祭りに行くことができました。4年ぶりだったこともあって、例年以上に人手が多く盛り上がっていました。御神輿あり、踊りのコンテストありで、出店の数もこのお祭りでは見物。久々の勝利も手伝い、心底から賑わいを楽しめました。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。