一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
それぞれ巻き返せる態勢です
2024/5/9(木)
先週は2頭の3着が最高着順。トルーマンテソーロ(13人気)は調教の好感触とイメージがそのまま競馬に繋がりました。以前は緩くて動けなかったと聞いていましたが、それを感じさせない充実度。これから結果を出していける馬だと思います。パーセルペーパー(5人気)は東京コースがマッチしています。強い2頭には抜けられてしまいましたが、本当に相手関係ひとつという段階。番組の関係で次走は2000mが濃厚ですが、今の走りなら問題なく対応してくれるはず。
この土曜は東京で4鞍に騎乗します。1Rのノーブルレインの初戦は既走馬相手で手探りな面がありました。牝馬限定戦のダート替わりで一歩前進を見込んでいます。2Rのシグムンドの前走は東京2100m戦で改めて適性を掴めました。権利を取れたこともあり万全の態勢なので結果に拘りたい一戦です。
6Rのフィリップの前走は休み明けの昇級緒戦で、思っていたよりもラスト踏ん張れませんでした。使った分の上積みがあればあんなはずではありません。8Rのリネンマンボは距離があったほうがいいタイプ。追い切りの感触も良かったので、乾いた馬場でやれれば差はないと思います。
日曜も東京で2鞍に騎乗します。3Rのテアトロは2回使ったこととオールダートで行き脚がついてほしいところ。キッカケを掴めるように工夫を凝らして臨みます。
2ヶ月ほど前に帝国劇場で観た千と千尋の神隠しの舞台を話題にしましたが、ロンドン公演が開幕し、ヨーロッパも熱狂に包まれたというニュース。それは当然と納得したと同時に、日本の作品が世界に通じることに喜びを感じました。僅かですが梅田や札幌公演のチケットも残っているようなので、もう一度、声を大にしてお薦めしておきます。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。