一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
新馬が4頭入ってくれました
2024/10/24(木)
先週はカシノフロレゾン(8人気4着)が最高着順。レースで初めて乗せていただきましたが、最後もしっかり脚を使えています。使いつつまだ上向いていきそうな感触がありました。イグニススピリタス(10人気5着)は調教で教えてきたことが競馬でもしっかり出せました。この馬もこれから良くなっていくと思います。
ミライヘノブーケ(4人気5着)は16キロ増えて、間隔が空いた分の久々感はありました。次走は新馬を勝った福島遠征を予定しており、乗りに行く予定を立てています。トルーマンテソーロ(6人気5着)は最後までしっかり走れて、連闘がいいほうに向いたと思います。東京開催後半に続戦するので、何とか結果を出してあげたい。
この土曜は東京で6鞍に騎乗します。2Rのチャールズテソーロはまだ気持ちが乗っていなかったので連闘はプラスに出ると思います。使いながら良くなるタイプと見ており、もう一歩前進させてあげたい。
3Rのセンノアバドンの前走はダートと距離延長で初戦より内容が良くなりました。ダート1600mという舞台は現状で一番しっくりきそうです。4R(2歳新馬)のアイアンオバーカムは今週の追い切りに乗せていただき、動きが良くて仕上がりの良さを感じました。適性が未知な部分こそあるものの、力は出してくれると思います。
5R(2歳新馬)のセージブラッシュは毎週追い切りに乗せていただいています。そんな中でも、今週の動きが一番軽かった。将来性を感じさせる馬なので、実戦でも先々が楽しみになる走りを期待しています。10Rのマイネルニコラスは中山のマイル戦に対応してくれました。7頭立てのペースならコース替わりでも競馬しやすそう。前走の走りがフロックではなかったことを証明したいです。
日曜も東京で4鞍に騎乗します。3Rのブラックティンカーは連闘になりますが、1Fでも短くなるのは歓迎。なるべくテンションを落ち着かせて目途を立ててあげたい。5R(2歳新馬)のペイシャダイヤは金曜朝のゲート練習に乗せていただく予定。そこで掴んだ感触を繋げられればと思っています。
あっという間にドラマが年末のクールに入りました。潜入兄弟とオクラが今のところのイチ推しで、相棒23は安定に面白い。海に眠るダイヤモンドも小倉出張中に船で軍艦島(端島炭鉱)を見に行ったことがあるので、ここから先のストーリーを楽しみにしています。そうそう、少し前にNetflixで話題の極悪女王もチェックしました(笑)。七夕賞をマイネルラクリマで勝たせていただいた時のプレゼンターがライオネス飛鳥役の剛力彩芽さん。当時もらったサインをまだ部屋に飾っているくらいのファンなので、鬼気迫る演技が素晴らしかったです。
プロフィール
柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。