
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
福島→東京→福島の3日間開催
2025/11/20(木)
先週はキタノドンカルロで落馬をし、ご迷惑とご心配をおかけしました。両サイドからの動きは少しあったのですが、自分の感覚的には差し障りない程度でやや引いたところ、タイミング悪く伸びきった脚に接触してバランスを崩してしまいました。人馬ともに怪我はありませんでしたが、チャンスがある一戦だっただけに申し訳ありません。

この土曜は福島で7Rのマイトビーウォンに騎乗します。夏以来の一戦で中間は乗っていないのですが、どれだけ成長してくれているのか。このタイミングで目途を立ててあげたい。
日曜は東京で3鞍に騎乗します。1Rのマインセーラの前走はもう少し体力がついてくれればという印象も、初戦からは大進歩でした。使いつつ良くなっていくタイプだと思うので、もう一歩前進があるはず。4R(2歳新馬)のサンタピアは先週の追い切りに乗せていただいたところ除外。1週延びての出走になりますが、その分乗り込めたとプラスに取りたい。とても素直で一生懸命で、ダート1600mは合いそうな舞台。初戦から頑張れると思います。
振替休日開催の月曜は福島で3鞍に騎乗します。5R(2歳新馬)のノーブルホライズンは何度か追い切りに乗せていただきましたが、まだ体に緩さがある中でも動けています。使われつつのタイプかもしれませんが、現段階でどこまで走れるかという楽しみもあります。
10Rのグレイトクラウンは今週の追い切りに乗せていただきましたが好調。前走でレースの感触も掴めているので力が入る一戦です。11Rのスズノテレサは2勝クラスを勝っているように福島1700mが合っています。どうしても後ろからになってしますので、少しでも展開が向いてほしい。

今週は変則3日間開催で節内の移動がネックとはなりますが、休みなく乗せていただけるのは有難いですね。どこでも眠れるのが特技でもあるので、リフレッシュの時間と割り切ってレースに向けたモチベーションに繋げていきます。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。





