
一時は年間0勝というどん底を味わいながらも、今や大手の主戦ジョッキーとして活躍を見せる
不死鳥ジョッキー。諦めることなく復活を果たした男が日々の騎手生活を自らの言葉で紡いでいく。
十八番中山で巻き返したい開幕週
2025/12/4(木)
JCデーに勝つことはできませんでしたが、競馬場の雰囲気は最高でした。まだまだビッグレースへの騎乗を諦めずに励んでいきたい。もちろん来場されるのは知っていましたが、憧れのイチローさんを生で見られなかったのは心残りです…。メンバーも強くなかなか厳しい東京開催でしたが、その鬱憤を中山で晴らせるように頑張ります。

師走開幕週の土曜は中山で3鞍に騎乗します。5R(2歳新馬)のソーシャルコードは今週の追い切りに乗せていただきましたが、少しずつ体力をつけてくればという印象でした。使いながら良くなるタイプかと思います。7Rのベニシアは2走前に乗せていただいた時は馬場が悪く、前も止まらない流れで展開が向きませんでした。前走は上向いているように見受けられましたし、乾いた馬場でスタートを決めればチャンスがあるはず。
日曜も中山で4鞍に騎乗します。1Rのフェスティヴハートは前走敗因が分からないものの、中間の動きは問題なくあんな馬ではありません。中山コースも合うと思うので巻き返しに力が入ります。
3R(2歳新馬)のコパノミラノは2週続けて乗せていただいています。先週少し動かしたら、今週はかなり反応が良くなりました。金曜にゲート練習もするので、現時点における力は発揮してくれるはず。8Rのデビッドテソーロは前走後も中間乗せていただいており、もうひとつ前進が見込める態勢。2歳時の内容からコース替わりもマッチしそうです。

ザ・ロイヤルファミリーで興味を持って競馬場に来られるファンが増えているそうですね。自分も引き続き観ていますが、一頭の馬に助けられたことがあるので、あながちフィクションとは思えません。オファーこそありませんでしたが(笑)、ドラマがキッカケになった皆様を引き付けるようなレースを関係者一同していきたいです。
プロフィール

柴田 大知 - Daichi Shibata
1977年6月18日生まれ、栃木県出身。
1996年に騎手デビュー。デビュー2年目までは年間20勝以上をマークする若手有望株として注目を浴びたが、年々勝ち星が減少。遂に2006〜2008年は未勝利に終わった。しかし、騎乗数を徐々に取り戻すと、2011年には中山グランドJで涙のG1制覇。「マイネル軍団」の主戦ジョッキーとしてのポジションも確固たるものとした。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルCを制し、平地・障害ダブルG1制覇を達成した。





