2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
競馬を楽しむ全ての皆様へ
2024/8/16(金)
競馬には命の次に大事と言われているお金が賭けられています。
そのため競馬には、お客様が安心して勝馬投票券が購入できるように厳格な公正確保、ルールが設けられています。この安心と安全が確保された上で競馬は成り立っています。
当然、騎手にも守らなければならない厳しいルールがたくさんあります。お客様の大切なお金が賭けられているが故、その分、時には騎手への批判が大きくなることも僕たちは充分に理解しています。
それだけ責任感が重くのしかかる職業だと言うことも承知の上、レースで騎乗しています。
ただ、これだけはわかって頂きたいのですが、騎手も1人の人間です。特別でも何でもない普通の人間です。
時には過ちを犯してしまうこともあります。その場合は当然、相応の制裁を受けます。
皆さんは、人に話しづらいような過ちを犯したことはありませんか??人は大なり小なり過ちを犯してしまう生き物だと思います。完璧な人間なんてこの世にいないと思います。
でも人は反省ができる生き物です。愛のある野次や批判には、むしろ励まされることもあります。
しかし、そういう叩かれやすい職業だとわかっていても、心無い誹謗中傷には、やはり人間なので人並みに傷つきます。今はネット社会ですので、必要以上に目にも付いてしまいます。
競馬に限らず、SNSなどに匿名で自分の憂さ晴らしの為だけに好き勝手に書かれた心無い誹謗中傷からは一切何も生まれません。それを目にする誰一人として気持ちのいいものではありません。
それを見て少しでも楽しいと感じるのであれば、冷静になり少し自分を見つめ直して下さい。自分が言われる側だったらどう思うか考えてみて下さい。
騎手はプロアスリートですので、当然ながら競争社会です。プロアスリートの世界はジャンル問わず、みんな死に物狂いの努力をして必死に競争社会を生きています。
その頑張る姿こそが魅力であり、ファンの皆さまを熱狂させ、大勢の人を魅了するのだと思います。
どんなトップ選手だろうと、もちろんいい時ばかりではありません。時には辛くて苦しいときもあります。逃げ出したくなるときもあります。それでもどんな時でも頑張らないといけないのがプロの世界です。自分が選んだプロの道です。
僕にもそういうときが何度もありました。でもそんなとき、いつでも自分のまわりにいる関係者,家族,友人,知人、そしてどんな時でも温かい励ましを下さるファン方々に支えられ何度も助けられました。
苦しいときこそ競馬ファンの皆さまのチカラが必要です。ですので、これからも魅力ある競馬を皆さまにお届けするために僕たちは進んで行きますので、人間なので時には感情的になることもあるかと思いますが、どうか温かく見守っていただき、叱咤激励をいただき、応援していただければと思います。
どうか宜しくお願い致します。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。