2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
今後の暑熱対策
2024/9/20(金)
高田潤です!!
まだまだ暑いですねー( ̄O ̄;)
今年の夏は人だけではなく、馬にとっても非常に厳しい夏となっています。
JRAは人馬の安全,暑熱対策としましてレース時間の変更やパドック時間の短縮、馬用ミスト,冷却シャワー、馬房クーラーなど、これまでにもさまざまな対策を行ってきましたが、地球温暖化や気候変動の影響により来年以降もこの天候はずっと続いていくと思われますので、今後もさらなる対策が必要になってくるのではと考えられます。
今夏初の試みとしては、8月の新潟開催で最も暑い時間帯に3時間半ほどのレースの休止時間が設けられました。これは馬にとっては非常に良かったと思います。
しかし、それならこれからも暑い時期は時間を変更すればいいよ!!と簡単に言えるような問題ではないんですよね…
ただ一見この「3時間半レースを繰り下げるだけ」のように思えますが、実はここには大きな問題がたくさん含まれているんですよね。
レースを3時間半遅らせるということは、競馬場の開催自体の終わる時間もその分遅くなるわけで、競馬場の近隣地域の方々にも迷惑や影響が出てきてしまいます。
そして馬を遠征で連れてくる厩務員さんの帰る時間や現場で働く方々などの労働条件にも影響が出てしまいます。そしてジョッキーの移動においても問題が出てきます。。などなど…
暑い時間は避ければいい!と言うだけなら簡単ですが、実際にはクリアしなければならないさまざま問題があるわけなんですよね。。
とはいえ、やはり馬のことを最優先に考えて欲しいと思いますので、暑熱対策は今後とも非常に重要な課題になってきます。
一応、時期的には秋競馬ではありますが、まだまだ暑さを乗り越えて頑張って行きたいと思います!!
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。