2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
初老ジャパンのマル秘話。
2024/9/27(金)
高田潤です!!
先週土曜日は、中山でジャンプオープン特別戦でスマイルスルー号が圧巻の走りを見せてくれまして勝利を挙げることができました(^^)v
スマイルスルー号は前走の未勝利戦に続き連勝となりましたが、初の中山,休み明けの昇級戦に加えてレコードタイムを3秒も更新するという非常に強い内容で勝ってくれました!!
前走からコンビを組ませていただきまして、まだ4歳ということもあり、折り合い面や飛越精度に課題があり、言い方を変えればまだまだ伸び代をたっぷりと残しておりますので、先々が本当に楽しみですね!!
ジャンプ界の新星となりうる素質を秘めておりますので、このまま無事に成長していって欲しいです(o^^o)ノ
今週から秋のG1シリーズも始まり、競馬も益々盛り上がってくると思いますので、ジャンプ界も盛り上げつつ、僕自身もいいシーズンにできるように集中して行きたいと思います!!
本日は三木ホースランドパークにおきまして、『初老ジャパン』ことオリンピック総合馬術日本代表のメダリスト大岩義明選手と戸本一真選手とのトークショーに参加させていただきました!!他にも角居元調教師や中内田調教師も参加され、トークショーにもかかわらず、私自身が興奮してしまい夢のような時間でした(^^)⭐︎
想像していたよりも遥かに重たかったです。
トークショーでは、オリンピックでの秘話や現場での緊張感ある話など、平日にやるにはもったいないくらいの貴重な話盛りだくさんの内容となっておりまして、まだまだ聞きたいことはたくさんありましたが、あっという間の2時間となりました…(ToT)
せっかくなのでトークショー内でのお話をひとつ。
銅メダルを決めた最終種目障害競技の最終走行に登場した大岩選手ですが、実は最終走行時に今現在日本が何位にいるのか?メダルに届く可能性があるのか?本人は知らなかったらしいです(^_^;)
テレビ中継を見ていればリアルタイムで順位が表示されるため、各国のメダルの可能性やメダルを獲るための条件などか随時確認できるわけですが、現場では走行を控えている選手は準備運動を行っているため、他の選手の競技は見れず、各国の動向を把握できないんですよね。
テレビを見ている人はわかるけど、競技をする当の本人はわからないんですよ(^^;;
チームのコーチやスタッフが、競技直前の選手に順位や条件を伝えることもあるそうですが、実際パリ五輪でのこの時の最終走行の大岩さんのメダル条件が、ノーミスで競技を終えれば銅メダル獲得。
しかし、ひとつでもバーを落とせば4位以下という非常にヒリヒリした緊迫感のある条件だったため、誰もそれを大岩選手に伝えることができなかったそうです…( ̄▽ ̄;)
大岩選手は、なんで誰も目を合わせてくれないんだ??え??どういう状況??もしかして大接戦??え?もしかしてメダルかかってる??え??俺次第??え??え??
えーい!!やる事は1つ!!ノーミスで帰ってくるのみだーー!!うりゃーー!!
とこういった心理の中で競技に入ったそうです(^^;;
その結果、見事ノーミスで競技を終えメダルを獲得し、コーチスタッフ一同が歓喜に沸く中、大岩選手は帰ってきてから自分だけ時差でメダル獲得を知らされたそうです(^^;;
本人いわく順位がわからないため小さめのガッツポーズだったそうです(笑)
こういった裏話もたくさん聞くことができ、本当に楽しい時間でした(^^)♪
競馬ファンや乗馬をされている方だけではなく、本当にたくさんの方々に聞いていただきたいお話ばかりでしたので、是非こういった機会をこれからもたくさん作っていただき、馬術界が盛り上がっていってくれればと思います!!
戸本選手は皆さんもご存知の通り、JRAの職員ですので、こういったJRAイベントもたくさんやって欲しいですね(^^)
もちろん自分もできる限り協力していきたいですし、もっともっと馬術の楽しさや魅力を発信していきたいと思います。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。