2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
名馬メイショウサムソン
2024/11/29(金)
高田潤です!!
今週は悲しいニュースがありました。
日本ダービーを含めG1レース4勝を挙げた名馬メイショウサムソンが心不全のため21歳で亡くなりました。
メイショウサムソンが初G1制覇となる皐月賞を勝利したときの0.1秒差の2着だったドリームパスポートに僕は騎乗していましたので、当時はめちゃくちゃ悔しい思いをしました。
僕が神戸新聞杯をドリームパスポートで勝利したときの2着もメイショウサムソンでした。
その後も2頭は常にいい勝負を繰り広げ、良きライバルでもあり、本当に当時の競馬界を盛り上げてくれた馬だと思います!!
そんなライバルであったドリームパスポートも今年の2月に繋養先の乗馬クラブで亡くなっており、最後の最後までどこまでも永遠のライバルだったのかなと思います。
僕自身、メイショウサムソン産駒の馬(メイショウソラーレ)で3連勝したこともあり、なんとなく複雑な心境になったのもいい思い出です(^^)
どんな名馬でも命ある限り必ずお別れの日が訪れます。しかし悲しいことではありますが、そんな馬たちの活躍は色褪せる事なく永遠に語り継がれます。そしてそれが競馬の歴史となっていきます。
名馬と言われなくとも、競走馬には一頭一頭のストーリーがあります。常にレースで一生懸命に頑張って走ってくれる競走馬たちにはリスペクトしかありません。
そんな常に一生懸命な馬たちに感謝と敬意を込めてこれからも騎乗していければと思います。
メイショウサムソン号、あなたは本当に強かったです。どうか安らかに。。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。