
2016年の阪神JSでJRA史上初の同一重賞7年連連対記録などJUMPレースの顔として活躍する高田潤騎手。 そして、ファンサービスの積極性は競馬界一とも噂される熱き男の生の声をお届けします!
夏競馬を攻略するには!?
2025/6/27(金)
高田潤です!!
今週から始まる小倉競馬に伴い、昨日から小倉競馬場に来ています(^^)
今朝は今週のレース騎乗馬2頭にまたがりました!!
皆さんは日の出の時間って気にしたことはありますか??
なかなか同じ時期にいろんな地域で朝を迎えるという経験は無いと思いますが、基本的に東から日の出を迎えますので、西へ行くほど遅くなります。それに加えて夏と冬でも大きく変わります。
ちなみに、一年で一番日の出が早い日は夏至ではなく夏至の1週間前だそうです。今年は夏至が6/21ですので、6/14が一番日の出が早かったことになります。
いま栗東では4:45ごろに日の出を迎えますが、小倉競馬場は5:10ごろです。ちなみに札幌競馬場は4:00前に日の出を迎えます。
何が言いたいかといいますと、これは障害練習やスクーリングを行う障害レース出走予定馬の調教の時間に関わってきます。
この時期は暑さが厳しい為、少しでも涼しく早い時間に調教をしたいと考えていますが、日の出前の暗い時間帯だと障害練習ができない為、日の出を計算して調教時間を決めます。
ですので、小倉と栗東では乗る時間が微妙に変わってきます。
栗東では多い時には7〜8頭の調教にまたがりますので、出来るだけレースに近い馬から早い時間帯に乗るようには心掛けています。
近年では、週に2,3回は敢えて暑い時間帯に乗り、暑さに慣れさせる『暑熱順化』という考えも推奨されていますが、馬は生き物の為、一頭一頭体質や体調もありますので何がいいのか一概には言えないと思いますが、管理馬をこの暑い時期にどう過ごさせるかは各陣営の考えや調教内容などによって決まってきます。
そういった体調面やメンタル面が夏競馬では大きく成績に影響してくると思いますで、馬を管理する側もそうですが、馬券を購入する側の皆さんにおきましても、その辺りも夏競馬の難しさの一つだと思います。
馬が少しでも良いコンディションでレースに迎えるように、引き続き自分も微妙な馬の息遣いや体調の変化などに神経を研ぎ澄ませながらこれからも騎乗するように心掛けて行きたいと思います。
プロフィール
高田 潤 - Jun Takada
1980年11月3日生まれ、大阪府出身。
1999年に松田博資厩舎所属から騎手デビュー。デビュー当初から、平地・障害の垣根を越えた活躍を続けると、2006年にはドリームパスポートで神戸新聞杯を制覇。これが平地重賞初勝利となった。
一方、2008年にはキングジョイとのコンビで中山大障害を制し、キャリア初のJG1勝ち。2013年には待望の障害リーディングに輝いた。
また、2009年には師匠である松田博資師の元を離れ、フリーに転向。2012年にも生涯の伴侶を得るなど、公私ともに充実期を迎え、障害競走の次代を担う存在として更なる活躍が期待される。