【朝日杯FS】ミスエルテ、モンドキャンノら登場!
2016/12/9(金)
ミスエルテ
(牝2、栗東・池江寿厩舎)
父 | Frankel |
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母 | ミスエーニョ |
母父 | Pulpit |
通算成績 | 2戦2勝 |
重賞勝利 |
16年ファンタジーS(G3) |
連対時平均馬体重 | 461kg (最高:464kg) (最低:458kg) |
前走時馬体重 | 458kg |
POINT | 同父のソウルスターリングと比較して、やや直飛寄りに出た。全身バネのように弾むような筋肉の質をしており、体が柔らかい。背中のラインも非常に美しく、全体のバランスが素晴らしい。ただ、筋肉量が多いので、距離はマイルがベストだろう。冬毛が出てきており、若干モサッと映るが、体調面では問題ない。馬体の回復に時間を要したとのことだったが、このくらいしっかりしていれば大丈夫だ。牡馬との対戦がどう出るかだけ。内枠で揉まれるような展開になると不安も。枠順は外目が欲しい。 |
モンドキャンノ
(牡2、栗東・安田隆厩舎)
父 | キンシャサノキセキ |
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母 | レイズアンドコール |
母父 | サクラバクシンオー |
通算成績 | 3戦2勝 |
重賞勝利 |
16年京王杯2歳S(G2) |
連対時平均馬体重 | 470kg (最高:472kg) (最低:468kg) |
前走時馬体重 | 472kg |
POINT | キンシャサノキセキ産駒らしくボリューム感のあるパワー型の馬体。トモの筋肉も勿論だが、胸前が特に発達しており、短距離向きのテンの加速に役立っている。完成度では今回のメンバーでも背中のラインに対して胴回りが長い「長駆短背」で、こういった形の馬は背中の伸縮力があるので乗り味が良く、活躍する馬に多いと言われる。行きたがる面があり、課題は距離だが、造りはマイルでも問題ないと見た。冬毛も出ることなく馬体の張りは抜群で、毛艶も申し分ない状態。 |
トラスト
(牡2、栗東・中村均厩舎)
父 | スクリーンヒーロー |
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母 | グローリサンディ |
母父 | エイシンサンディ |
通算成績 | 3戦1勝 |
重賞勝利 |
16年札幌2歳S(G3) |
連対時平均馬体重 | 456kg (最高:456kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 468kg |
POINT | 飛節の折りが深い馬で、どちらかと言えばピッチで走るタイプ。身体の柔軟性も平均以上のモノを持ち合わせているので、ある程度の切れ味勝負にも対応が利く。長駆短背で数字以上に大きく、たくましく見えるところに好感。トモの筋肉量が増してきて、更なる推進力を生んでくれそう。これ以上見た目から筋肉質なタイプになると、距離が持たなさそうだが、現状マイルくらいなら何の問題もないだろう。毛艶もこの時期としては文句なしで好仕上がりだ。 |
ダンビュライト
(牡2、栗東・音無厩舎)
父 | ルーラーシップ |
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母 | タンザナイト |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 2戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 464kg (最高:464kg) (最低:464kg) |
前走時馬体重 | 464kg |
POINT | <今週のイチオシ> ルーラーシップ産駒の傾向を見ていると、背垂れである一方でトモ、胸前の筋肉は多いという特徴がある。体幹の未発達な馬が多く、この馬も未完成で腰のあたりに緩さを残している。しかし、それを補って余りあるほどの馬体の好バランス。キングカメハメハの父系らしく筋肉質な身体で、仕上がり早の馬たちに混ざっても全く見劣りはしない。腹回りもきっちり絞れてムダ肉は全くなし。毛艶も冬場ということを感じさせないほど光っており、状態は抜群と言える。完成度高いモンドキャンノ、紅一点ミスエルテと三つ巴の様相だ。 |
レヴァンテライオン
(牡2、栗東・矢作厩舎)
父 | Pioneerof the Nile |
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母 | Ghostly Darkness |
母父 | Ghostzapper |
通算成績 | 3戦2勝 |
重賞勝利 |
16年函館2歳S(G3) |
連対時平均馬体重 | 472kg (最高:476kg) (最低:468kg) |
前走時馬体重 | 484kg |
POINT | 父が曲飛寄りのため、この馬の飛節も折りが深い。故にスタートダッシュが利き、好位から安定した競馬をすることができる。前走、行き脚がつかなかったのは16キロ増えた馬体の影響もあるだろう。今回は腹回りもちょうど良く引き締まっており、薄っすらとあばらが見えるのでマイナス体重で出られるはず。毛艶も光っており、一叩きされた上積みが感じられる。シルエット自体は若干長方形をしており、一見距離も持ちそうだが、クビさしが太く筋肉質のため、正直マイルはギリギリか。体調の良さで巻き返しを狙う。 |
レッドアンシェル
(牡2、栗東・庄野厩舎)
父 | マンハッタンカフェ |
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母 | スタイルリスティック |
母父 | Storm Cat |
通算成績 | 2戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 436kg (最高:440kg) (最低:432kg) |
前走時馬体重 | 440kg |
POINT | 小柄な馬で、マンハッタンカフェの牡馬にしては珍しいタイプ。父の産駒は後躯の緩い馬が多く、素質で新馬・未勝利を勝った後伸び悩むことが多いのだが、この馬に関しては別物と考えた方が良さそう。トモには血管がくっきりと浮き出ているように、馬体の張りはかなりのもの。胴が詰まり気味で距離は持たなさそうだが、マイルならOK。あばらも薄っすら浮いており、1週前にして身体は出来上がっている。毛艶も良く代謝も問題なさそうだ。人気の盲点になりそうな存在であるし、馬券的に妙味が大きく狙ってみたい1頭。 |
サトノアレス
(牡2、美浦・藤沢和厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | サトノアマゾネス |
母父 | Danehill |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 495kg (最高:500kg) (最低:490kg) |
前走時馬体重 | 496kg |
POINT | 母が1200mで勝ち星を挙げているように、胴が詰まっていて一瞬の切れ味で勝負するタイプ。ディープインパクト産駒らしく直飛。後躯の推進力をフルに大きく使うことができ、プラス母父のデインヒルから豊富な筋肉量を受け継いでいる。正方形に近いシルエットで、長距離よりは短~中距離でこそ。マイルはベストの距離と言えそうだ。黒光りする馬体は非常に見栄えがする。今回は初の輸送競馬ということで多少評価を落としたが、1週前にして身体は仕上がっており、現時点では何の不安もなくレースに挑めそう。 |
タガノアシュラ
(牡2、栗東・五十嵐厩舎)
父 | マンハッタンカフェ |
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母 | レイサッシュ |
母父 | パラダイスクリーク |
通算成績 | 3戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 504kg (最高:506kg) (最低:502kg) |
前走時馬体重 | 506kg |
POINT | レッドアンシェルに対してこちらはマンハッタンカフェ産駒らしい大型馬。背中と胴のラインが平行に近いので、ワンペースな競馬に向く。胴長もあるほうで、距離は延びたほうが良さそう。まだ腰高な面が残っており、後駆は緩そうな印象を受ける。現状の完成度ではG1の舞台でどうか。体調自体は整っており、能力発揮に問題はない。馬体の張り、シルエットからは高い素質を感じるので、将来が楽しみな1頭であるが、今回は評価を下げた。 |
ボンセルヴィーソ
(牡2、栗東・池添学厩舎)
父 | ダイワメジャー |
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母 | バイモユリ |
母父 | サクラローレル |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 469kg (最高:470kg) (最低:468kg) |
前走時馬体重 | 468kg |
POINT | ダイワメジャー産駒らしく豊富な筋肉量。母父サクラローレル、母系のトニービンが影響してか、上半身はかなりパワーに寄った造りとなっており、さもすれば重たい印象も。飛節の折りが深い馬で、スタートの加速力に優れている。この馬はレースに行くと造り以上にトモを大きく使って走ることができる。股関節が柔らかく、可動域が広い馬なのだろう。冬毛も出ることなく、しっかりと仕上がった。トモの張りもこの時期の2歳馬としては上々だろう。人気は無いが、重賞2着相応の評価は必要だ。 |
アメリカズカップ
(牡2、栗東・音無厩舎)
父 | マンハッタンカフェ |
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母 | ベガスナイト |
母父 | Coronado’s Quest |
通算成績 | 2戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 460kg (最高:460kg) (最低:460kg) |
前走時馬体重 | 460kg |
POINT | この馬も腰高で甘さを残しているが、同父のタガノアシュラよりは完成度が上。腹袋の大きさは母父コロナドズクエスト譲り。曲飛寄りで、一瞬の加速力に長ける。胸前の筋肉量もあり、マンハッタンカフェ産駒にしてはダッシュ力があるタイプ。程よい胴の伸びもあり、距離は延びても大丈夫そうだ。前駆と後駆のバランスが整っており、今後の成長が楽しみな1頭。毛艶良く、銭型浮いて体調は良さそう。一線級との対戦が初めてで未知数ではあるものの、無視できない存在だ。 |
リンクスゼロ
(牡2、栗東・森厩舎)
父 | アドマイヤマックス |
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母 | チャメ |
母父 | ホワイトマズル |
通算成績 | 5戦2勝 |
連対時平均馬体重 | 460kg (最高:462kg) (最低:460kg) |
前走時馬体重 | 460kg |
POINT | どちらかと言えば曲飛寄りで、トモの使い方はそれほど大きくないのだが、股関節がなかなか柔らかくて踏み込むが深い。瞬間的な脚を使えるタイプで、テンのダッシュ力がある。胴は詰まり気味で、マイル以下で真価を発揮する。冬毛がかなり出てきており、毛艶は判別しづらい。ただ、筋肉量はそれなりに兼ね備えているようだ。気になるのは丸みを帯びた腹回り。ダリア賞勝ちの際もふっくらと見せていたので、元々の体型もあるにせよ、ちょっと太く映る。この一週間できっちり絞れれば前進も。 |
クリアザトラック
(牡2、栗東・角居厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | クロウキャニオン |
母父 | フレンチデピュティ |
通算成績 | 1戦1勝 |
連対時平均馬体重 | 448kg (最高:448kg) (最低:448kg) |
前走時馬体重 | 448kg |
POINT | サイズは違うものの、全兄のカミノタサハラにシルエットがそっくり。兄は500キロ以上の大型馬で、脚元に負担がかかってしまい屈腱炎で引退したがこの馬くらいの素軽さがあれば兄ほどの故障リスクは少ないはず。ディープ産駒らしく直飛で、胴も長め。良い脚を長く使えるタイプ。まだまだ緩さ、幼さを残す体つきも、皮膚を薄く見せているあたり、さすが良血馬だと思わせる馬体。毛艶も良く、調子は良い。本番でも上位を狙える器で、あとは抽選で通るか否か。 |