キタサンブラック

(牡5、栗東・清水久厩舎)

ブラックタイド
シュガーハート
母父サクラバクシンオー
通算成績16戦10勝
重賞勝利 16~17年天皇賞・春(G1)
17年大阪杯(G1)
16年ジャパンC(G1)
16年京都大賞典(G2)
15年菊花賞(G1)
15年セントライト記念(G2)
15年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重526kg (最高:540kg) (最低:504kg)
前走時馬体重536kg
POINT現役最強馬は現役屈指の好馬体を誇る。既に骨格は完成されており、今がまさに円熟期といったところ。筋肉量、全体のバランス、フレームの大きさ…注文をつけるところが全く無い。この春はG1を3連戦することになるが、疲れもなく馬体の張りもピカイチ。太めも感じられず、光る毛艶からは絶好調であることが見受けられる。1週前に強い調教を行われているように、状態は万全。春古馬三冠に向けて死角はない。

クラリティシチー

(牡6、美浦・上原厩舎)

キングカメハメハ
タイキクラリティ
母父スペシャルウィーク
通算成績25戦3勝
連対時平均馬体重483kg (最高:498kg) (最低:472kg)
前走時馬体重498kg
POINT毛色はキングカメハメハ産駒そのもの。しかし父の産駒にしては筋肉量がやや控えめで、シャープに映る体型。どちらかと言えば母父スペシャルウィークが強く出ている印象だ。正方形に近いシルエットをしており、脚もそこまで長くないので距離延長は疑問。しかし毛艶や馬体の張りで気になるところはなく、純粋に良い仕上がり。能力発揮に問題はないと見ている。

ゴールドアクター

(牡6、美浦・中川厩舎)

スクリーンヒーロー
ヘイロンシン
母父キョウワアリシバ
通算成績20戦9勝
重賞勝利 16年オールカマー(G2)
16年日経賞(G2)
15年有馬記念(G1)
15年アルゼンチン共和国杯(G2)
連対時平均馬体重483kg (最高:496kg) (最低:462kg)
前走時馬体重494kg
POINT肉付きの良いタイプで、時には太く映ってしまうこともある馬なのだが、今回はムダ肉なく仕上がっている。輸送も考慮すれば、もっと引き締まった状態で本番を迎えられるはず。近走の成績は奮わないものの、前走と比較して筋肉量も戻ってきており、胸前の筋肉も盛り上がっていて状態は良さそう。毛艶も光っており、トモの張りも十分に感じられる。当日入れ込まなければ復活のシーンも。

サトノクラウン

(牡5、美浦・堀厩舎)

Marju
ジョコンダ2
母父Rossini
通算成績13戦6勝
重賞勝利 16~17年京都記念(G2)
16年香港ヴァーズ(G1)
15年弥生賞(G2)
14年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重477kg (最高:490kg) (最低:468kg)
前走時馬体重478kg
POINT既に馬体は完成されており、これなら全能力を発揮できる。筋肉量の多さもさることながら、腹袋の大きいことを除けばムダの無い体つき。馬体の引き締まり方が素晴らしく、皮膚の薄さを感じる。肋骨も薄っすら見えてデキはかなり良さそうなのだが、サンデーの血が入っていないので、極端な高速決着に対応できるかどうか。当日に雨でも降るようなら一気に戴冠のチャンスとなる。

シャケトラ

(牡4、栗東・角居厩舎)

マンハッタンカフェ
サマーハ
母父Singspiel
通算成績7戦4勝
重賞勝利 17年日経賞(G2)
連対時平均馬体重515kg (最高:518kg) (最低:510kg)
前走時馬体重508kg
POINTマンハッタンカフェの仔らしく曲飛で全体にゆとりのある体型。距離は持つが、筋肉量が多いためベストは2400mくらいだろう。前走時、もう少しトモに厚みが欲しいと評価したが、更にハードなトレーニングを課してきており、後躯だけでなく全体的にボリュームアップ。数を使われていない分、一戦ごとの成長が著しく、毛艶も良く背中には銭型も浮いて体調はベストコンディション。この仕上がりならキタサンブラックにも太刀打ちできるはず。

シュヴァルグラン

(牡5、栗東・友道厩舎)

ハーツクライ
ハルーワスウィート
母父Machiavellian
通算成績19戦6勝
重賞勝利 16年アルゼンチン共和国杯(G2)
16年阪神大賞典(G2)
連対時平均馬体重471kg (最高:480kg) (最低:464kg)
前走時馬体重468kg
POINT胴長で脚もスラッとしていて長距離に特化した造りで、瞬間的な加速よりも持続力に富んだ形となっている。天皇賞の時よりも胸前の筋肉がボリュームアップしてきた印象で、これなら2200mの距離でも問題なし。光線の当たり具合もあるが、毛艶は輝いておりキ甲~肩周りには血管が浮き上がっている。筋肉の張りを示す良いファクターだ。馬体を見た限りでは前走よりも更に上昇してきた印象。悲願のG1タイトル奪取となるか。

スピリッツミノル

(牡5、栗東・本田厩舎)

ディープスカイ
バアゼルクローバー
母父ラムタラ
通算成績30戦5勝
連対時平均馬体重489kg (最高:502kg) (最低:482kg)
前走時馬体重496kg
POINT母の父がラムタラということで全体的に肉付きの良い造りをしている。骨格に対して前脚が長い馬で、ストライドも大きいので長距離に向く。その代わり、体の柔軟性という点で一線級には及ばないので、重賞などではスピード能力が足らず、切れ負けしてしまう。とはいえ肋骨が感じ取れるように仕上がり自体は万全の状態。自分の競馬に徹して1つでも上の着順を狙いたい。

ヒットザターゲット

(牡9、栗東・加藤敬厩舎)

キングカメハメハ
ラティール
母父タマモクロス
通算成績52戦9勝
重賞勝利 15年目黒記念(G2)
13年京都大賞典(G2)
13年小倉大賞典(G3)
12年新潟大賞典(G3)
連対時平均馬体重507kg (最高:514kg) (最低:494kg)
前走時馬体重514kg
POINT9歳馬だが馬体はビックリするくらい良く見せている。全盛期と比較して筋肉量の衰えや馬体の張りも見劣りはするのだが、とにかく毛艶も良く、ムダ肉もなく体は仕上がっている。体のバランス自体が整っている馬なので、とても見栄えがする立ち姿。曲飛寄りということで内回りの阪神2200も合っている。正直、能力的に厳しい戦いになるとは思うが、デキの良さはピカイチだ。

ミッキークイーン

(牝5、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
ミュージカルウェイ
母父Gold Away
通算成績14戦5勝
重賞勝利 17年阪神牝馬S(G2)
15年秋華賞(G1)
15年優駿牝馬(G1)
連対時平均馬体重433kg (最高:444kg) (最低:424kg)
前走時馬体重440kg
POINTヴィクトリアマイルではよもやの敗戦となったが、馬体を見る限り大きなダメージは無さそう。腹回りは若干ボリュームが出てきた印象を受けるが、骨格的にはこのくらいでちょうど良いと見ている。斜尻直飛でディープインパクト産駒らしい形をしており、2200mの距離もこなせる。毛艶、馬体の張りともに前回よりも更に良化していると見える。蹄が薄い馬なので、道悪になると厳しいが、良馬場ならば巻き返しは必至だ。
今週のイチオシ

ミッキーロケット

(牡4、栗東・音無厩舎)

キングカメハメハ
マネーキャントバイミーラヴ
母父Pivotal
通算成績14戦4勝
重賞勝利 17年日経新春杯(G2)
連対時平均馬体重475kg (最高:478kg) (最低:468kg)
前走時馬体重480kg
POINT年明けはまだ幼い印象が残っていたものの、京都記念、大阪杯とレースを重ねるごとに馬体の良化が感じられる。筋肉量が増えただけでなく、背も伸びてキ甲が抜けてきて、立ち姿のバランスが非常に良くなってきた。全身に血管が浮いているように馬体の張りは抜群。背中には銭型も浮いているように代謝面での進境も窺える。キタサンブラックをはじめ、ライバルは揃っているが、生涯イチとも言える仕上がりの良さで一発を狙う。

レインボーライン

(牡4、栗東・浅見厩舎)

ステイゴールド
レーゲンボーゲン
母父フレンチデピュティ
通算成績16戦3勝
重賞勝利 16年アーリントンC(G3)
連対時平均馬体重444kg (最高:454kg) (最低:434kg)
前走時馬体重442kg
POINT前走は高速馬場で最後方待機の時点で勝負圏外だった。馬格はステイゴールド産駒らしく小さめだが、コンパクトにバランス良くまとまっている。距離が短くなるのは確実にプラスに働くだろうし、昨夏に札幌記念で好走しているように時計のかかるコース向き。京都から阪神への舞台替わりは好材料。蹄もやや立ち気味で道悪も問題なくこなせる。光が当たっているとはいえ毛艶も良好。巻き返しの可能性は十分。