カデナ

(牡3、栗東・中竹厩舎)

ディープインパクト
フレンチリヴィエラ
母父French Deputy
通算成績8戦3勝
重賞勝利 17年弥生賞(G2)
16年京都2歳S(G3)
連対時平均馬体重458kg (最高:460kg) (最低:454kg)
前走時馬体重464kg
POINT460キロ前後の馬体重で決して馬格に恵まれているわけではないが、肘付きが良く、キ甲から肩にかけての厚み、角度がある。心肺機能は高そうだ。折れ気味の曲飛節で、トモは斜めに角度がついている斜尻。高い瞬発力の持ち主であることがわかる。シルエットを見た印象では、2000mへの距離短縮は好感。馬体の張りは申し分無い状態で、前走からの上積みを感じる。相手関係と、一瞬の切れ味に長けた馬なので、東京での乗り方がカギになるか。

キタサンブラック

(牡5、栗東・清水久厩舎)

ブラックタイド
シュガーハート
母父サクラバクシンオー
通算成績17戦10勝
重賞勝利 16~17年天皇賞(春)(G1)
17年大阪杯(G1)
16年ジャパンカップ(G1)
16年京都大賞典(G2)
15年菊花賞(G1)
15年朝日セントライト記念(G2)
15年スプリングS(G2)
連対時平均馬体重526kg (最高:540kg) (最低:504kg)
前走時馬体重542kg
POINTバランス、骨格、筋肉量、いずれも並の馬とは一線を画する。能力の高さについて語る必要はないだろう。宝塚記念はよもやの惨敗。1週前の立ち姿を見て不安に感じるところは無かったのだが……目に見えない疲れがあったということか。今回の印象は、動ける態勢ではあるが目一杯ではない、といったところで、ド迫力の立ち姿といった雰囲気ではない。もっと見栄えするキタサンブラックを見てきただけに、あえての推奨にはしづらいが……。

グレーターロンドン

(牡5、美浦・大竹厩舎)

ディープインパクト
ロンドンブリッジ
母父ドクターデヴィアス
通算成績9戦6勝
連対時平均馬体重465kg (最高:472kg) (最低:458kg)
前走時馬体重474kg
POINTシルエットが綺麗でバランスの良い立ち姿。斜尻直飛はディープ産駒らしい形。イメージどおり、瞬発力で勝負するタイプの馬だ。今回は初の2000mとなるが、胴回りに伸びのある馬で、窮屈さは感じない。距離延長も全く問題ないだろう。前走時点でしっかり出来上がっていたため、大きく変わった印象は受けないが、引き続き馬体の張りも良く好調キープ。上位争いを期待。

サトノアラジン

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マジックストーム
母父Storm Cat
通算成績26戦8勝
重賞勝利 17年安田記念(G1)
16年スワンS(G2)
16年京王杯スプリングC(G2)
連対時平均馬体重524kg (最高:534kg) (最低:508kg)
前走時馬体重532kg
POINT相変わらず見栄えのする好馬体をキープ。重賞勝ちはマイル以下に偏っているが、元々3歳時にはクラシック候補として名を馳せ、菊花賞でも健闘した馬。脚も長く、外見的要素からも2000mへの距離延長は全く不安にならないだろう。ディープ産駒らしい蹄の薄い馬で、道悪は良くない。前走比で筋肉が更にパンプアップしてきた印象で、良化著しい。毛艶も抜群で体調良好、期待は大きい。当日の天気だけが気になる。

サトノクラウン

(牡5、美浦・堀厩舎)

Marju
ジョコンダ2
母父Rossini
通算成績14戦7勝
重賞勝利 17年宝塚記念(G1)
16~17年京都記念(G2)
16年香港ヴァーズ(G1)
15年弥生賞(G2)
14年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時平均馬体重479kg (最高:490kg) (最低:468kg)
前走時馬体重488kg
POINT黒光りして迫力のある、見栄えする立ち姿。キ甲が抜けて、骨格は完成したと見て良いだろう。芝馬らしい繋ぎの長さだが、比較的角度は立っており、走法的にも道悪は上手いほう。腹袋が大きいタイプなのでいつも立派に見せる馬ではあるものの、1週前の時点でやや余裕のある状態に見える。毛艶は冴えているように体調自体は悪くないので、レース当日までには仕上がってくるのではないだろうか。

シャケトラ

(牡4、栗東・角居厩舎)

マンハッタンカフェ
サマーハ
母父Singspiel
通算成績8戦4勝
重賞勝利 17年日経賞(G2)
連対時平均馬体重515kg (最高:518kg) (最低:510kg)
前走時馬体重510kg
POINTマンハッタンカフェ産駒らしく曲飛で瞬発力に秀でた形。距離は2000mよりも長いほうが良さそうな印象。春先は全体的に頼りないところがあったが、天皇賞、宝塚記念と使われるうちにどんどんパワーアップ。結果は出なかったものの、馬は確実に良化しているといって良い。今回は休み明けで腹回りに余裕がある雰囲気も、馬体の張りや毛艶は良く、背中には銭型が浮いてきた。ここを使ってJC、有馬記念辺りで状態のピークを迎えそうだ。

ステファノス

(牡6、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
ココシュニック
母父クロフネ
通算成績24戦4勝
重賞勝利 14年富士ステークス(G3)
連対時平均馬体重479kg (最高:488kg) (最低:470kg)
前走時馬体重482kg
POINT現役のディープ産駒の中でもかなり筋肉量が多い。スピードよりもパワーで勝負するタイプで、東京競馬場は1週前が類を見ない道悪となっており、この馬向きの馬場になっている可能性がある。本質的に叩き良化型であるが、前走は休み明けながらしっかりと仕上がっていた。ゆえにこれまでのように2戦目でガラっと変わった感じはない。あくまで前走比でキープしている印象。年齢的にも一戦一戦全力投球といったところか。
今週のイチオシ

ソウルスターリング

(牝3、美浦・藤沢和厩舎)

Frankel
スタセリタ
母父Monsun
通算成績7戦5勝
重賞勝利 17年オークス(G1)
17年チューリップ賞(G3)
16年阪神ジュベナイルF(G1)
連対時平均馬体重476kg (最高:480kg) (最低:472kg)
前走時馬体重480kg
POINTバランスの良い立ち姿は世代、いや現役でも屈指のもの。牝馬ながら筋肉量は多い。前走は初めての逃げで目標になってしまい、よもやの大敗となってしまったが、あれが実力とは到底思えない。一度使ったことで馬体が全体に引き締まり、叩いた効果が見受けられる。トモ脚の筋肉もくっきりとラインが浮き上がって見栄えがする。体調面でも不安なところはなく、巻き返しに期待したい。

ネオリアリズム

(牡6、美浦・堀厩舎)

ネオユニヴァース
トキオリアリティー
母父Meadowlake
通算成績18戦8勝
重賞勝利 17年クイーンエリザベス2世C(G1)
17年中山記念(G2)
16年札幌記念(G2)
連対時平均馬体重505kg (最高:514kg) (最低:496kg)
前走時馬体重514kg
POINT相変わらずバランスの良い立ち姿。元々腹回りは立派なタイプなので、特に太いという感じはしない。ただトモの筋肉量は春の中山記念時と比較して物足りない雰囲気。札幌記念を回避した時も全体的に迫力に欠けるところが見受けられたが、その時よりは若干上向いてきたかなといった印象。背中と胴回りのラインが平行で、切れよりも持続力に長けている。東京で先行策がどこまで通じるか。

マカヒキ

(牡4、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
ウィキウィキ
母父フレンチデピュティ
通算成績10戦5勝
重賞勝利 16年東京優駿(G1)
16年ニエル賞(G2)
16年弥生賞(G2)
連対時平均馬体重499kg (最高:506kg) (最低:496kg)
前走時馬体重502kg
POINTディープインパクト産駒の中でも骨格が立派で馬格に恵まれているタイプで、瞬発力は相当なものを秘めている。筋肉量も多く、ダービー馬ではあるが距離は幾分短いほうがベストなのではないだろうか。馬体のバランス自体は悪くないが、トモの筋肉は3歳時から大きく変わった雰囲気がない。一度使って絞れており体調も良さそうではあるが、やや推しづらい。

ミッキーロケット

(牡4、栗東・音無厩舎)

キングカメハメハ
マネーキャントバイミーラヴ
母父Pivotal
通算成績16戦4勝
重賞勝利 17年日経新春杯(G2)
連対時平均馬体重475kg (最高:478kg) (最低:468kg)
前走時馬体重484kg
POINTキングカメハメハ産駒らしい、ボリューム感ある筋肉質な体。胴のラインが詰まって見えるが、中長距離を万能にこなせる心肺機能の高さがある。前走は秋初戦で叩き台といった雰囲気だったが、一度使われてかなりシャープな造りになってきている。今年の春からグングン成長しているところが見受けられるし、2000mもむしろ向くのではないだろうか。銭型も浮いて体調は抜群。穴候補として選びたい1頭。

ヤマカツエース

(牡5、栗東・池添兼厩舎)

キングカメハメハ
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績25戦7勝
重賞勝利 16~17年金鯱賞(G2)
16年日刊スポ賞中山金杯(G3)
15年ニュージーランドT(G2)
15年福島記念(G3)
連対時平均馬体重491kg (最高:516kg) (最低:480kg)
前走時馬体重508kg
POINT3歳時から活躍している馬ではあるが、4歳~5歳とサラブレッドが最も成長する時期に強い相手と戦ったことで、見た目からしてパワーアップしてきた印象。骨格はすでに完成されており、札幌記念から間隔は開いたが太め感もなく、状態に関しては申し分ない。左回りにも実績があるが、馬体を見た印象でいうと瞬発力勝負は苦手。道悪は問題なくこなせるので、一雨降れば勝ち負けに加わっても不思議ではない。

リアルスティール

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ラヴズオンリーミー
母父Storm Cat
通算成績14戦4勝
重賞勝利 17年毎日王冠(G2)
16年ドバイターフ(G1)
15年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重502kg (最高:506kg) (最低:498kg)
前走時馬体重506kg
POINT500キロを超す大型のディープ産駒という点はマカヒキと共通するところであるが、コチラはスピード型。坂路調教が多い矢作厩舎の管理馬だけある。マイル~中距離でのスピード能力は現役でもトップクラス。筋肉量が加齢によってかなり増えたので、現状2000mは気持ち長い印象だが、前走は折り合いに進境が見られたので、こなせない距離ではない。一度使って状態も更に上昇、馬体の張りは抜群。折り合いが不安な面は残っているので、できれば壁のできる内枠が欲しいところか。