金鯱賞

フィリーズR

サトノダイヤモンド

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
マルペンサ
母父Orpen
通算成績12戦7勝
重賞勝利 17年阪神大賞典(G2)
16年有馬記念(G1)
16年菊花賞(G1)
16年神戸新聞杯(G2)
16年きさらぎ賞(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:506kg) (最低:498kg)
前走時馬体重506kg
POINTバランスの良い美しい立ち姿は現役トップクラス。胴が長く、長距離でこそ能力が活きてくると見ているので、2000mは気持ち短いかもしれない。とはいえスピード能力も高いので、十分こなせる範囲だろう。昨年の凱旋門賞以来の競馬、立ち写真は天皇賞・春以来となるが、本当に良い時はもっと皮膚を薄く見せていた印象で、ここを使って良くなりそう。今回は能力の高さに期待したい。

サトノノブレス

(牡8、栗東・池江寿厩舎)

ディープインパクト
クライウィズジョイ
母父トニービン
通算成績33戦6勝
重賞勝利 16年鳴尾記念(G3)
16年中日新聞杯(G3)
14年日経新春杯(G2)
14年小倉記念(G3)
連対時平均馬体重501kg (最高:516kg) (最低:486kg)
前走時馬体重512kg
POINT年齢的に大幅な上積みは感じられないものの、筋肉の付き方を見ても衰えたところはほとんど無く、良い意味で現在の状態を維持できている。能力発揮には問題ないレベルと言えるだろう。ディープインパクト産駒にしてはややパワー型で、中京コースに実績があるのも納得できる。毛艶も光っており体調は良さそうなので、展開次第では馬券への食い込みもあるかもしれない。

スワーヴリチャード

(牡4、栗東・庄野厩舎)

ハーツクライ
ピラミマ
母父Unbridled’s Song
通算成績8戦3勝
重賞勝利 17年アルゼンチン共和国杯(G2)
17年共同通信杯(G3)
連対時平均馬体重500kg (最高:506kg) (最低:492kg)
前走時馬体重510kg
POINTハーツクライ産駒らしい折りの深い飛節と胴長な体型。ベストの距離はやはりクラシックディスタンスではないだろうか。筋肉量も多いが、決して重苦しく見せないバランスの良い立ち姿。トモの張りは抜群に良く、キックする力が相当に強そうで瞬発力に富んだ馬体構造をしている。蹄の薄い馬で両前は接着装蹄になっているように、道悪はあまり得意ではないだろう。背中には銭型も浮き始めており、体調は万全。得意の左回りで前進に期待。

デニムアンドルビー

(牝8、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
ベネンシアドール
母父キングカメハメハ
通算成績28戦3勝
重賞勝利 13年関西TVローズS(G2)
13年サンスポ賞フローラS(G2)
連対時平均馬体重439kg (最高:456kg) (最低:428kg)
前走時馬体重452kg
POINT父ディープインパクトの特徴を受け継いだ斜尻直飛。8歳馬でも筋肉量はしっかりと維持しているし、目に見える衰えは感じない。元々切れ味に欠けるタイプではあったが、加齢とともに馬体が立派になってきて、どんどんパワー型になってきた印象。状態自体は悪くないし、一発があっても驚け無いが、何しろココが引退レース。まずは無事に回ってきて欲しいところ。

ブレスジャーニー

(牡4、栗東・佐々晶厩舎)

バトルプラン
エルフィンパーク
母父タニノギムレット
通算成績7戦3勝
重賞勝利 16年東京スポーツ杯2歳S(G3)
16年サウジアラビアRC(G3)
連対時平均馬体重445kg (最高:448kg) (最低:442kg)
前走時馬体重466kg
POINTダート馬が多いバトルプラン産駒ではあるが、全体に素軽いシルエットでいかにも芝向きの印象。チャレンジCでも僅差の3着に入っており、秘めた能力は高い。胴が詰まった体型で距離適性は2000mくらいまでが守備範囲では。肋骨が浮いているのがやや気になるところではあるが、このままの状態で挑めるのならチャンスは十分にありそう。
今週のイチオシ

メートルダール

(牡5、美浦・戸田厩舎)

ゼンノロブロイ
イグジビットワン
母父Silver Hawk
通算成績15戦6勝
重賞勝利 17年中日新聞杯(G3)
連対時平均馬体重471kg (最高:480kg) (最低:466kg)
前走時馬体重480kg
POINTゼンノロブロイ牡馬は重たい印象の産駒が多いが、この馬はマイル戦でも卓越した切れ味を披露しているように、スピード能力も高い。無理せず使われたことが幸いしてかココに来て一気に状態が上向いてきた。背中や腰回りには銭型が浮いて代謝は相当に良さそうであり、体調の良さが伝わってくる。2000mの距離もベストで、一発に期待したい。

ヤマカツエース

(牡6、栗東・池添兼厩舎)

キングカメハメハ
ヤマカツマリリン
母父グラスワンダー
通算成績28戦7勝
重賞勝利 16~17年金鯱賞(G2)
16年日刊スポ賞中山金杯(G3)
15年ニュージーランドT(G2)
15年福島記念(G3)
連対時平均馬体重491kg (最高:516kg) (最低:480kg)
前走時馬体重510kg
POINTキングカメハメハ産駒らしい胸前の豊富な筋肉量と立派な骨格。大きな休みなくコンスタントに使われているが、大きく消耗することなく状態をキープできている。欲を言えばもっとトモの張りがアップしてきて欲しいところではあるが、大阪杯のステップということを考えれば十分に仕上がっていると見ていいだろう。極端な道悪でなければ上位争いに食い込んでくるはずだ。

アマルフィコースト

(牝3、栗東・牧田厩舎)

ダイワメジャー
ジプシーハイウェイ
母父High Chaparral
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重454kg (最高:454kg) (最低:454kg)
前走時馬体重460kg
POINT母父が英ダービーなど欧州の中長距離で活躍したハイシャパラルだが、前脚がやや短く正方形のシルエットで、短めの距離が合っている印象。どちらかと言えば筋肉の質が柔らかいほうでは無いものの、スピードの持続力に関しては優れたモノを秘めていそう。蹄は晴雨兼用タイプで、比較的馬場には左右されないのではないだろうか。毛艶も上々で、休み明けでも太めは残っておらず、いきなり動けそう。

アンヴァル

(牝3、栗東・藤岡健厩舎)

ロードカナロア
アルーリングボイス
母父フレンチデピュティ
通算成績4戦3勝
連対時平均馬体重452kg (最高:458kg) (最低:446kg)
前走時馬体重446kg
POINTロードカナロア産駒らしい筋肉量の多さ。胴の詰まった体型はいかにも短距離馬といったところで、距離は1400mくらいまでだろう。マイルになると若干長い印象を受ける。骨格に対してトモが大きく、優れたスピードを生み出す。将来はスプリンターとして活躍してくれそうだ。蹄は立ち気味で、荒れた馬場や重馬場もこなす。馬体の張りも良く、好仕上がりでレースを迎えることができそうだ。
今週のイチオシ

アンコールプリュ

(牝3、栗東・友道厩舎)

ディープインパクト
オイスターチケット
母父ウイニングチケット
通算成績2戦2勝
連対時平均馬体重426kg (最高:426kg) (最低:426kg)
前走時馬体重426kg
POINTバランスの良い体型で、420キロ台の小柄な馬体だが数字上に立派に見せる。黒鹿毛の毛色も相まってビロードのように皮膚を薄く見せている。トモの筋肉は丸みがあって、秘めた瞬発力は相当なモノ。シルエット的にマイルが主戦場になりそうだが、今回のメンバーの中で見ると、距離はある程度延びてもこなしてくれそうな雰囲気。毛艶も抜群で、体調も良さそう。最も立ち姿に魅力を感じるのはこの馬だ。

コーディエライト

(牝3、栗東・佐々晶厩舎)

ダイワメジャー
ダークサファイア
母父Out of Place
通算成績5戦1勝
連対時平均馬体重453kg (最高:460kg) (最低:446kg)
前走時馬体重458kg
POINTダイワメジャー産駒の中でもマイル以下に向いたタイプで、ソルヴェイグの若い頃に近い雰囲気。距離は1600mがギリギリといったところ。肋骨がわずかに感じ取れるように太め感はなく、休み明けでも動ける態勢に整っている。素軽いスピードが持ち味の馬だけに、高速決着が続いている阪神の芝も合っていそう。巻き返しに期待。

デルニエオール

(牝3、栗東・池江寿厩舎)

ステイゴールド
オリエンタルアート
母父メジロマックイーン
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重410kg (最高:412kg) (最低:408kg)
前走時馬体重412kg
POINT410キロほどの小柄な馬で、全兄オルフェーヴルをコンパクトにしたような形。数字だけ見れば頼りない印象を受けるが、付くべきところに筋肉が付いているので、さすがに良血馬といったところだ。ピッチが小さいので距離はマイルくらいまでが合っているかもしれない。間隔が詰まるが極端に体を減らしているわけではないので、このくらいの状態を維持してレースを迎えたい。

モルトアレグロ

(牝3、美浦・武井厩舎)

Speightstown
Mo Chuisle
母父Free House
通算成績5戦3勝
連対時平均馬体重471kg (最高:476kg) (最低:468kg)
前走時馬体重476kg
POINT完成度に関してはこの馬が一番。胸前の筋肉は盛り上がっており、トモもしっかりとした張りがあって、パワーとスピード、両面から評価できる馬体の造り。阪神JFの時もそうだったように、寒い時期でも冬毛を伸ばさずに良い代謝を維持できている。調子は相変わらず良好だろう。前走の勝ちっぷりからも距離は1400mがベストか。勝ち負けに期待したい。

トロワゼトワル

(牝3、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
セコンドピアット
母父ハーツクライ
通算成績4戦1勝
連対時平均馬体重458kg (最高:458kg) (最低:458kg)
前走時馬体重460kg
POINT【抽選で無念の除外】胴周り自体はやや短めに映るが、背と腹のラインが平行に近く、瞬間的に切れるというよりは長く脚を使うタイプに見える。全体にシャープな印象でムダ肉、比較的仕上がりは早い部類ではないだろうか。年明けから既に2戦使われていることもあり、馬体は既に出来上がっている印象。毛艶も整っているし、脚の使い所が難しい馬ではあるが引き続き好勝負できるはず。

金鯱賞

フィリーズR

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