スプリングS

阪神大賞典

エポカドーロ

(牡3、栗東・藤原英厩舎)

オルフェーヴル
ダイワパッション
母父フォーティナイナー
通算成績3戦2勝
連対時平均馬体重497kg (最高:498kg) (最低:496kg)
前走時馬体重496kg
POINT全体的になだらかな筋肉の付き方をしていた父オルフェーヴルとはあまり似ておらず、胸前、トモの豊富な筋肉量は母父のフォーティナイナーが主張して発現した造りだろう。やや胴が詰まった馬で、腹袋も大きく内蔵面が強そうな印象。自ら逃げて地力勝負に持ち込んで強さを発揮するところにも合点がいく。距離は2000mくらいまでで、マイルのほうが良さそう。毛艶も悪くなく、展開利も見込めそうなので無視できない存在。

カフジバンガード

(牡3、栗東・松元茂厩舎)

ハービンジャー
エミリア
母父サンデーサイレンス
通算成績7戦2勝
連対時平均馬体重477kg (最高:480kg) (最低:474kg)
前走時馬体重470kg
POINT母エミリアはダートで5勝。この馬も比較的、蹄に厚みがあって荒れ馬場、道悪を得意としそうな脚元の造り。背中と胴のラインが平行に近く、ややゆとりのあるシルエットで、距離は延びて良さが出そうな印象。瞬間的に速い脚を使うというよりも、長く良い脚を使うタイプに見える。まだ伸び代が大きそうな体つきをしており、今後どこまで良化するか楽しみな1頭だ。

ゴーフォザサミット

(牡3、美浦・藤沢和厩舎)

ハーツクライ
ラグジャリー
母父Storm Cat
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重492kg (最高:492kg) (最低:492kg)
前走時馬体重500kg
POINT非常にバランスの良い馬で、立ち姿が美しい。スラリと伸びた四肢、やや長い胴周りからも距離はある程度あったほうが良さそう。ハーツクライ産駒らしく、中長距離に向いた形と言えるのではないだろうか。跳びの綺麗な馬だけに小回りの中山と距離短縮がどう出るかだが、秘めている能力は高いはずなので、ここでも好勝負できるはず。引き続き毛艶も良く、状態も整っている。
今週のイチオシ

ステルヴィオ

(牡3、美浦・木村厩舎)

ロードカナロア
ラルケット
母父ファルブラヴ
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重459kg (最高:462kg) (最低:456kg)
前走時馬体重460kg
POINT父がロードカナロアながら胴周りは比較的ゆとりがあって、フットワークもノビノビとしている。脚自体も長さがあり、東京や阪神外回りといった広いコースでこそ、持ち味が発揮されるのでは。休み明けながら馬体に緩みはなく、特に胸前の筋肉は盛り上がって成長を感じる。ここ2戦は後方から競馬を進めているが、決してスタートが悪いわけではない。中山は向いている舞台とは言えないが、小回りの札幌でも勝利しており対応は可能。毛艶も良く、勝ち負けが期待できる。

ルーカス

(牡3、美浦・堀厩舎)

スクリーンヒーロー
メジロフランシス
母父カーネギー
通算成績3戦1勝
連対時平均馬体重488kg (最高:488kg) (最低:488kg)
前走時馬体重490kg
POINT毛色と四肢の白が兄と似ているが、この馬のほうが繋ぎが長く、いかにも芝向きといった印象。関節自体も柔らかいので、道悪になるとやや厳しそうな印象を受ける。今の中山はかなり芝が荒れており、キーポイントになりそうだ。また、兄よりも仙骨の角度が付いていて、瞬発力勝負が得意そうな造りをしている。皮膚を薄く見せているように筋肉の張りも上々で、ホープフルSからの成長が著しい。上位争いに加わってくるだろう。

レノヴァール

(牡3、栗東・高野厩舎)

ハーツクライ
データ
母父Roy
通算成績4戦2勝
連対時平均馬体重501kg (最高:506kg) (最低:496kg)
前走時馬体重506kg
POINT全体的にシャープな造りをしている馬で、胴も長め。ハーツクライ産駒らしい体型をしており、距離適性は長いところにありそう。とはいえ前走では中山コースで勝利を挙げており、潜在的なスピード能力もある。蹄は薄く、良馬場のほうが良さそうなタイプ。体も引き締まっており、ムダ肉も無い上々の仕上がり。メンバーレベルが上がってペースが速くなった時に対応できるかがカギ。
今週のイチオシ

アルバート

(牡7、美浦・堀厩舎)

アドマイヤドン
フォルクローレ
母父ダンスインザダーク
通算成績27戦9勝
重賞勝利 15~17年ステイヤーズS(G2)
17年ダイヤモンドS(G3)
連対時平均馬体重469kg (最高:478kg) (最低:458kg)
前走時馬体重476kg
POINTいつも肋がうっすらと見えるようなシャープな馬だが、今回は輸送を考慮してか、ややゆとりを持った造り。背~腰の骨格に対してゆとりのあるシルエットで、心肺機能の高さも相まって筋金入りのステイヤーといったところ。7歳という年齢も感じさせず、毛艶も安定した状態を保っているように体調はかなり良さそう。好勝負できる。

カレンミロティック

(セ10、栗東・平田厩舎)

ハーツクライ
スターミー
母父A.P. Indy
通算成績41戦6勝
重賞勝利 13年金鯱賞(G2)
連対時平均馬体重455kg (最高:464kg) (最低:444kg)
前走時馬体重460kg
POINT全盛期と比較するとさすがに見劣りするところは否めないが、10歳という年齢を考えると立派な体つき。馬体のバランスもしっかりと維持しており、綺麗なシルエットを披露している。腹回りには若干の余裕も感じるが、1週前の時点では基本的に緩く見せる時が多い馬なので、特に問題はないだろう。自身の能力は発揮できそう。

クリンチャー

(牡4、栗東・宮本厩舎)

ディープスカイ
ザフェイツ
母父ブライアンズタイム
通算成績8戦3勝
重賞勝利 18年京都記念(G2)
連対時平均馬体重480kg (最高:486kg) (最低:476kg)
前走時馬体重486kg
POINT前走は休み明けながら緩さを感じさせない体つきで勝利。今回も中間の調整で緩むことなく、締まった腹回りを披露している。心肺機能が高く長距離もこなせるが、馬体のシルエット的に一番合っているのは2000~2400mくらいではないだろうか。パワー型の印象だけに高速決着が疑問視されるが、皐月賞の時計勝負にも対応しているし、特に不安にはならないだろう。引き続き勝ち負けになるはず。

サトノクロニクル

(牡4、栗東・池江寿厩舎)

ハーツクライ
トゥーピー
母父Intikhab
通算成績10戦3勝
重賞勝利 17年チャレンジカップ(G3)
連対時平均馬体重453kg (最高:456kg) (最低:450kg)
前走時馬体重454kg
POINT立派な腹袋は母トゥーピー譲りか。筋肉量が多いこともあって胴が詰まって見えるが、心肺機能も高く、脚の長さも一定以上あるので長距離が全くダメというわけではないだろう。ただ、ベストは2000m前後のイメージ。有馬記念からの休み明けとなるが、若干ゆとりを持たせた造りでここを使って良くなりそうな印象。体調自体は悪く無さそうなので、地力に期待。

シホウ

(牡7、栗東・笹田厩舎)

キングカメハメハ
ゴコウ
母父Danehill
通算成績27戦5勝
連対時平均馬体重510kg (最高:516kg) (最低:506kg)
前走時馬体重512kg
POINTキングカメハメハ産駒でトモの筋肉量は豊富だが、胸前の肉付きを見るとシャープな印象で、胴も比較的ゆったりとした中長距離タイプ。今回は2度目の3000m級レースということで、1週前の時点で肋骨が感じ取れるくらい仕上げられている。この状態を維持できれば、本番でもいい走りが出来るのではないだろうか。

トミケンスラーヴァ

(牡8、美浦・竹内厩舎)

タイキシャトル
タイキクララ
母父デヒア
通算成績37戦5勝
連対時平均馬体重500kg (最高:506kg) (最低:494kg)
前走時馬体重504kg
POINT近3走で長距離を使われて開花。常に人気にならない馬であるが、付くべきところにしっかりとした筋肉が付いていて、立ち姿のバランスも良い。毛艶も光って体調面も整っているようで、馬が充実期に入ったとみて良いかもしれない。蹄が立っていて道悪が上手。スパッと切れるわけではないので、自分のペースに持ち込んで長く脚を使えれば一発も。

レインボーライン

(牡5、栗東・浅見厩舎)

ステイゴールド
レーゲンボーゲン
母父フレンチデピュティ
通算成績20戦3勝
重賞勝利 16年アーリントンカップ(G3)
連対時平均馬体重444kg (最高:454kg) (最低:434kg)
前走時馬体重444kg
POINT3歳時は華奢な印象があったが、5歳春を迎えて馬体がより一層スケールアップ。全体的に大きくなったのは勿論のこと、筋肉量も増えてきた。それだけに現状の造りで3000mは気持ち長いような印象もある。休み明けでも太め感なくキッチリと仕上げられており、いきなり動ける態勢。能力上位は明らかなので、ここは見せ場以上のシーンが欲しいところ。

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