アエロリット

(牝4、美浦・菊沢厩舎)

クロフネ
アステリックス
母父ネオユニヴァース
通算成績9戦3勝
重賞勝利 17年NHKマイルカップ(G1)
17年クイーンステークス(G3)
連対時平均馬体重487kg (最高:504kg) (最低:476kg)
前走時馬体重504kg
POINT牝馬にしてはがっしりとした、立派な骨格の持ち主。全体のシルエットに対して背中側と腹側のラインが平行に近く、一瞬の切れというよりも長く脚を使うタイプ。胸前の筋肉が発達しているように掻き込む力、テンのダッシュ力に優れているので、先行してスピードを生かすようなレーススタイルが合う。蹄、繋ぎは立っており、道悪は上手にこなせるだろう。休み明けから動ける馬なので前走からガラッと変わったところはないが、好調はしっかりキープしている。

エテルナミノル

(牝5、栗東・本田厩舎)

エンパイアメーカー
ダイワジェラート
母父フジキセキ
通算成績21戦6勝
重賞勝利 18年愛知杯(G3)
連対時平均馬体重443kg (最高:458kg) (最低:434kg)
前走時馬体重458kg
POINT馬格自体の大きさは平均的な牝馬といった印象も、父がエンパイアメーカーということもあり、骨格の造りは立派。デビュー以来休み無く使われているのも、フレームがしっかりしていて体質が強いからではないだろうか。数字以上に迫力ある馬体を見せており、筋肉の張りも良い。前脚が長めで1600mは気持ち短い印象も、好位から競馬を進めて長く脚を使う展開に持ち込めれば侮れない。

カワキタエンカ

(牝4、栗東・浜田厩舎)

ディープインパクト
カワキタラブポップ
母父クロフネ
通算成績11戦3勝
重賞勝利 18年中山牝馬ステークス(G3)
連対時平均馬体重460kg (最高:466kg) (最低:456kg)
前走時馬体重458kg
POINTムダ肉がほとんど無い体シャープな体型で、見た目からして素軽いタイプということがわかる。パワーよりもスピードに長けた馬なので、良馬場のほうが良いパフォーマンスをしてくれるはずだ。体型的にもマイルは合っている。昨年の秋華賞時も毛艶良く充実した立ち姿を披露していたが、今回は更に磨きが掛かってきた印象で、仕上がり良好。不安の無い状態で本番を迎えることができそうだ。

ソウルスターリング

(牝4、美浦・藤沢和厩舎)

Frankel
スタセリタ
母父Monsun
通算成績10戦5勝
重賞勝利 17年優駿牝馬(G1)
17年チューリップ賞(G3)
16年阪神ジュベナイルF(G1)
連対時平均馬体重476kg (最高:480kg) (最低:472kg)
前走時馬体重476kg
POINT非常にバランスが整っており、古馬牝馬の中でもトップクラスに見栄えする馬。胴の長さにゆとりがあるので純粋なマイラーではないが当然マイルも守備範囲。ストライドも広く、東京コースはプラスに働きそう。ただ、筋肉量と馬体の張りが昨年春、ピークの仕上がりだった桜花賞~オークス時と比較して、やや物足りなく感じてしまう点が気になる。以前のデキが素晴らしすぎたのもあるが、欲を言えばこの中間でもう一段良化して欲しいところ。

デアレガーロ

(牝4、美浦・大竹厩舎)

マンハッタンカフェ
スーヴェニアギフト
母父Souvenir Copy
通算成績8戦4勝
連対時平均馬体重471kg (最高:476kg) (最低:468kg)
前走時馬体重476kg
POINT父が長距離で活躍したマンハッタンカフェということもあり、比較的胴周りにゆとりがある造り。1200、1600、1800、2000mと4勝全て距離がバラバラだが、本質的にはある程度距離があったほうが良いタイプに見える。中距離も乗り切れるスタミナが必要と言われている東京マイルは合っていそうだ。牝馬らしく体には柔らか味があり、背中の伸縮力もあるので鋭い末脚を発揮することが可能。馬体の張りも申し分ない状態で銭型も浮いており、状態は良好だ。

デンコウアンジュ

(牝5、栗東・荒川厩舎)

メイショウサムソン
デンコウラッキー
母父マリエンバード
通算成績20戦2勝
重賞勝利 15年アルテミスステークス(G3)
連対時平均馬体重452kg (最高:466kg) (最低:444kg)
前走時馬体重450kg
POINT胸前~肩周りに筋肉がなだらかに付いている馬で、筋肉量や骨量が多くなりがちな血統の割に素軽さを感じる。飛節の折りが深い馬で、瞬発力に秀でているが脚の使いどころが難しい。ベタ蹄であり、極端な道悪では割引が必要だろう。元々腹周りはゆったりと見せるタイプなので、このくらいのシルエットで大丈夫。年齢的に大きく変わったところは無いものの、毛艶も上々で、十分に能力を発揮できる状態と言えそうだ。

ミスパンテール

(牝4、栗東・昆厩舎)

ダイワメジャー
エールドクラージュ
母父シンボリクリスエス
通算成績9戦5勝
重賞勝利 18年サンスポ杯阪神牝馬S(G2)
18年京都牝馬ステークス(G3)
17年ターコイズステークス(G3)
連対時平均馬体重502kg (最高:506kg) (最低:496kg)
前走時馬体重506kg
POINT500キロ超の大型牝馬だがシルエットがシャープであり、全く重たさを感じさせない。背中側のラインが短い馬で、このような体型は瞬発力に長けた馬に多い。トモ脚も長く、良い脚を長く使うことができる。昨年と比較してキ甲が抜けてきており、身長も高くなった。馬体の張り、毛艶ともに申し分のない状態で、本番はベストの仕上がりで送り出せそう。蹄が薄い馬なので、道悪はあまり良くない。良馬場で走らせてあげたいところだ。
今週のイチオシ

リスグラシュー

(牝4、栗東・矢作厩舎)

ハーツクライ
リリサイド
母父American Post
通算成績12戦3勝
重賞勝利 18年東京新聞杯(G3)
16年アルテミスステークス(G3)
連対時平均馬体重435kg (最高:448kg) (最低:428kg)
前走時馬体重452kg
POINT成長とともにキ甲が抜けてきて、元々の体型もあるが腰高な面が改善されてきた。同時に筋肉量も増えてきており、骨格自体は牝馬らしく華奢だが立派な筋肉が胸前、トモのいずれにも付いている。やや胴が詰まった印象を受けるのも、筋肉量が増えてきたことによるものだろう。腹周りは引き締まっており、輸送を考慮しても細すぎないベストの仕上がり。近走で一番の状態と言っても良い。勝ち負け必至だろう。

レーヌミノル

(牝4、栗東・本田厩舎)

ダイワメジャー
ダイワエンジェル
母父タイキシャトル
通算成績14戦3勝
重賞勝利 17年桜花賞(G1)
16年小倉2歳ステークス(G3)
連対時平均馬体重464kg (最高:468kg) (最低:458kg)
前走時馬体重480kg
POINT背と胴のラインが平行で、一瞬の切れ味では分が悪いものの、平均的に長く脚を使う展開にはめっぽう強い。馬体はほぼ完成されており、この中間で大きな成長は感じられないものの、良い意味で平行線と言ったところか。G1の後で一度仕上げ切った雰囲気があるものの、馬体の張りはしっかりとキープしているし、デキに関しては問題ないだろう。近2走で1200m戦を使っているので折り合い面がカギになりそうだ。

レッツゴードンキ

(牝6、栗東・梅田智厩舎)

キングカメハメハ
マルトク
母父マーベラスサンデー
通算成績26戦3勝
重賞勝利 17年京都牝馬ステークス(G3)
15年桜花賞(G1)
連対時平均馬体重481kg (最高:506kg) (最低:450kg)
前走時馬体重500kg
POINTスプリント戦を使われてきたこともあり、筋肉量が増えて完全に短距離馬の馬体になってきた。腹周りは元々コロンとして立派に見せるタイプなので、このくらいの状態で大丈夫。さすがに高松宮記念が目一杯の仕上げだったので、馬体の張りや毛艶は前走時のほうが良く見えるものの、筋肉量はしっかりと維持しているし、力は発揮できる状態。行きたがる面のある馬なので、距離延長が課題になりそうだ。

レッドアヴァンセ

(牝5、栗東・音無厩舎)

ディープインパクト
エリモピクシー
母父ダンシングブレーヴ
通算成績17戦4勝
連対時平均馬体重446kg (最高:458kg) (最低:442kg)
前走時馬体重444kg
POINT3歳時は小柄な馬格で非力なところもあったが、歳を重ねるとともに骨量・筋肉量が格段に増えてきて、数字以上に逞しい立ち姿を披露している。良血馬らしくバランスの良いシルエットで、折りの深い飛節と角度のついた仙骨、いかにも末脚が切れそうな体型をしている。馬体が黒光りしているように毛艶は抜群で、体調はかなり良さそう。G1のペースに惑わされなければ、上位争いも十分見込める。