関屋記念

エルムS

エイシンティンクル

(牝5、栗東・坂口則厩舎)

ディープインパクト
キャタリナ
母父Storm Cat
通算成績13戦5勝
連対時
平均馬体重
498kg (最高:506kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重506kg
POINT
背中のラインが全兄のエイシンヒカリと似ている。ただ、この馬は牝馬ということもあり全体的にシャープな造り。ゆえに、未完成だった3~4歳時は平坦コースに良績が集中している。近2走は坂のあるコースのモノであり、後躯の甘さが抜けてきたことの証明と見て良いだろう。平坦の新潟は本質的に向いていると言える。繋ぎは立ち気味も、長さがあるので良馬場がベターか。芦毛で毛艶は判別しづらいが、馬体の張りは上々。上位争いに食い込めるデキ。

ショウナンアンセム

(牡5、美浦・田中剛厩舎)

ジャングルポケット
ヴォラドーレス
母父クロフネ
通算成績28戦6勝
連対時
平均馬体重
475kg (最高:486kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重482kg
POINT
折りの深い飛節は父ジャングルポケット譲り。サンデーサイレンスの血が入っていないこともあり、ダート馬のようながっしりとした筋肉が付いている。一見、柔軟性に欠ける印象も、手先が軽く繋ぎが長めで、蹄も薄く高速の芝向き。速い上がりにも十分対応できる。腹袋はしっかりとしているが、全身の筋肉がパンとして張っており、ムダ肉は一切感じさせない。下腿部には血管が網目状に広がっており、今がまさに充実期といったところ。重賞初制覇のチャンス。

チェッキーノ

(牝5、美浦・藤沢和厩舎)

キングカメハメハ
ハッピーパス
母父サンデーサイレンス
通算成績6戦3勝
重賞勝利 16年サンスポ賞フローラS(G2)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:464kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重500kg
POINT
キングカメハメハ産駒らしく筋肉量が豊富。前走はプラス38キロと大幅に馬体重を増やしており、成長分もあるとはいえ、さすがに余裕のある体つきだった。一度使って多少は締まってきたものの、ベストパフォーマンスを見せたといえるオークス時と比較すると、やや物足りない雰囲気。胴周りにゆとりがある中距離型の骨格だったが、成長とともに肉量が増加したこともあり、全体にコロンとした印象を与える。現状、距離はマイル~2000mがベストか。地力の高さで上位争いを目論む。
今週のイチオシ

プリモシーン

(牝3、美浦・木村厩舎)

ディープインパクト
モシーン
母父Fastnet Rock
通算成績5戦2勝
重賞勝利 18年フェアリーステークス(G3)
連対時
平均馬体重
475kg (最高:482kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重478kg
POINT
ディープインパクト産駒らしい、父譲りの斜尻直飛でバランスが非常に整っている。良い脚を長く使える構造をしており、ロス無くストライドを伸ばすような競馬がベスト。広々とした新潟コースは合っているのでは無いだろうか。比較的胴周りの長さにゆとりがあるので中距離くらいまでは無難にこなせる体型。トモの筋肉量も豊富で、古馬相手のマイル重賞でもスピード負けしないはず。全身に血管が浮き上がっているように馬体の張り・毛艶ともに抜群で、勝ち負けに期待したい。

フロンティア

(牡3、栗東・中内田厩舎)

ダイワメジャー
グレースランド
母父トニービン
通算成績7戦2勝
重賞勝利 17年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
449kg (最高:454kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重456kg
POINT
前走の中京記念では<今週のイチオシ>にピックアップしたが、引き続き見栄えする抜群の立ち姿を披露している。ダイワメジャー産駒らしい胴が詰まったマイラー体型で、成長とともに骨量・筋肉量が増えてきており、成長が着実に伝わってくる。肋骨が浮いて見えるのは中内田厩舎特有の仕上げ方で、運動量豊富な調教メニューでムダ肉の少ない、ザ・アスリートといった造り。毛艶も輝いており体調も良さそう。牡馬にしては小柄なので、平坦の新潟替わりで一押しが利きそうだ。

リライアブルエース

(牡5、栗東・矢作厩舎)

ディープインパクト
ゴールデンドックエー
母父Unusual Heat
通算成績12戦4勝
連対時
平均馬体重
486kg (最高:496kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重494kg
POINT
ディープインパクト産駒の中でも筋肉量が多く、全兄のアルバートドックよりも胴が詰まり気味に見える。兄は2000m前後の距離で活躍したがこの弟はよりマイラー志向が強く、スピードタイプの造り。高速決着に強そうな体型をしており、新潟コースも合っているのでは無いだろうか。状態は前走と変わりない雰囲気で、背中には銭型が浮いており、代謝が良さそう。ここでも引き続き好調をキープしている。
今週のイチオシ

ドリームキラリ

(牡6、栗東・矢作厩舎)

Giant’s Causeway
Truant
母父Gone West
通算成績32戦7勝
連対時
平均馬体重
483kg (最高:494kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重482kg
POINT
胴が詰まった体型をしており、腹周りもコロンとしている。このような体型の馬は体を前後に伸縮させる力が強い傾向にあり、逃げか追い込みか、極端な脚質になりやすい。正方形のシルエットで適距離はマイル以下。筋肉量が増えたことからも1700mは若干距離が長い印象を受けるものの、小回りの札幌ならこなしても不思議無い。前走に引き続き後躯の下腿部にはくっきりと血管が浮き上がっていて、馬体の張り・毛艶は申し分のない状態。昨年3着の雪辱を晴らすチャンスと見て良いだろう。

モルトベーネ

(牡6、栗東・松永昌厩舎)

ディープスカイ
ノーブルエターナル
母父アフリート
通算成績29戦7勝
重賞勝利 17年アンタレスステークス(G3)
連対時
平均馬体重
460kg (最高:476kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重476kg
POINT
背中がやや長いシルエットをしており、どちらかといえば長く脚を使う馬の造り。早めに動いて渋とい脚を使うような展開が向いていそう。胸前の筋肉が特に発達しており、掻き込みが強い。飛節もやや折れているほうで、比較的小脚が使えるタイプだ。スタート五分なら安定して先行することができそう。7ヶ月ぶりの休み明けであるにも関わらず、腹周りは前走時よりも引き締まっている印象。馬体構造的に小回りがカギとなりそうだが、デキの良さで上位争いまで期待。

リーゼントロック

(牡7、栗東・矢作厩舎)

ダイワメジャー
レディインディ
母父A.P. Indy
通算成績36戦6勝
連対時
平均馬体重
522kg (最高:528kg)
(最低:512kg)
前走時馬体重518kg
POINT
昨年のエルムS以来の立ち姿。1年経ったが馬体面で大きな衰えは感じさせず、胸前・トモの筋肉は相変わらず発達して盛り上がっているように見える。若干腰高に見えるのは元々の体型か。前傾姿勢の分、スタートからのダッシュ力があり、安定して先行することができる。肋骨が薄っすらと浮いているようにレース1週前にして体は出来上がっており、2走前にはマイナス16キロと馬体を減らしていただけに、これ以上細くなることは避けたい。年齢を感じさせない馬体の張り、毛艶が目立つ1頭で、巻き返しに注目。

関屋記念

エルムS

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