スプリングS

阪神大賞典

クリノガウディー

(牡3、栗東・藤沢則厩舎)

スクリーンヒーロー
クリノビリオネア
母父ディアブロ
通算成績3戦1勝
連対時
平均馬体重
492kg (最高:492kg)
(最低:492kg)
前走時馬体重492kg
POINT
キ甲から背、仙骨にかけてのラインは父スクリーンヒーローと似た雰囲気を感じさせるが、飛節の構造や長めで立ち気味の繋ぎは母父ディアブロの特徴が発現している。JRAでのディアブロの代表産駒はマイネサマンサ、エースインザレースとマイル近辺で活躍する馬が多かったが、この馬も肩の角度がやや立っており、走法も前肢が伸びるようなタイプでは無いので、距離はあまり延びないほうが良さそう。全体のシルエットも正方形に近く、マイラーという認識で大丈夫だろう。まだ腰高に映るように成長途上で、現状でも馬格はあるが完成した暁にはワンランク上の馬体を披露してくれそうだ。元々の体型もあるが、腹周りはもう一絞り出来そう。毛艶が整っており体調自体は良さそうだが、ココは叩きといった印象が強い。

シークレットラン

(牡3、美浦・田村厩舎)

ダンカーク
カールファターレ
母父キングカメハメハ
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
476kg (最高:488kg)
(最低:464kg)
前走時馬体重500kg
POINT
全体のシルエットを長方形に見せているように胴長体型で、クビも細めで長い。距離は延びて良さそうで、瞬間的に速い脚を使うよりも長く良い脚を使わせるような、持続力勝負に強そうな雰囲気がある。ダンカーク産駒はこれまでに13頭が勝ち上がっているが、1200mでスピードを活かすタイプもいれば中距離で勝利している馬もおり、産駒傾向は比較的まちまち。ただ父自身は背中を長く見せる体型であり、父方の血が色濃く出た馬体構造ならば中距離以上に適性が向くと考えて良いだろう。この馬は繋ぎが長く角度もやや寝ているため、脚元は芝向き。肩周りに血管が浮き上がっているように筋肉もしっかり付いているが、体付きを見る限りまだパワーアップしそう。毛艶も光っており、レース間隔は開いたが腹周りも引き締まっている。1F短い印象はあるが、勝ち負けに期待。
今週のイチオシ

タガノディアマンテ

(牡3、栗東・鮫島厩舎)

オルフェーヴル
タガノレヴェントン
母父キングカメハメハ
通算成績4戦1勝
連対時
平均馬体重
467kg (最高:468kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重466kg
POINT
馬格・パーツの構造いずれも父オルフェーヴルと似た雰囲気があり、骨格こそ牡馬の中ではさほど大きくないものの、母父キングカメハメハの影響か、トモや肩周りなど付くべきところにしっかりと筋肉が付いている。後肢の下腿部にも血管が浮き上がっており、筋肉の張りも良い。兄に2頭の重賞ウイナーがいるが、馬体構造的にはタガノエスプレッソに近い。ただこの馬の方が胴周りにゆとりがあって、筋肉の付き方もなだらか。距離は延びても問題ないタイプと見ている。スプリングSが行われる中山はパワーを要するイメージがあるが、近年は450~460キロ程度でコンパクトにまとまった体型をしている馬が活躍しており(ウインブライト、ステルヴィオ、マイネルファンロンなど)レース適性は高そう。トライアルながら太め感無く仕上がっており、勝ち負けに期待。
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ディキシーナイト

(牡3、美浦・国枝厩舎)

ダイワメジャー
カメリアローズ
母父ホワイトマズル
通算成績5戦2勝
連対時
平均馬体重
520kg (最高:524kg)
(最低:514kg)
前走時馬体重524kg
POINT
骨格自体が大きいこともあるが、筋肉の輪郭がハッキリとした体付きで如何にも大型馬といった雰囲気の立ち写真。盛り上がるように発達した肩周りの筋肉や斜めに角度の付いた仙骨は、父ダイワメジャーから遺伝したモノと考えて良いだろう。2000mと1400mで勝利を挙げているように幅広い距離適性を見せているが、シルエットに対して胴が詰まっている印象は無いため、ある程度距離があった方がより高いパフォーマンスを発揮できるはず。背中よりも腹側が長く見える胴周りの構造をしているので、じっくり運んで終いで末脚を爆発させるような脚の使わせ方が合っているのでは無いだろうか。馬格の割に腹周りはスッキリとしており、ムダ肉無く仕上がっている。トモにはまだ甘さを残しつつも、血管も浮いて現状では十分と言えるほどの張りも披露。上位争いが見込める。

ヒシイグアス

(牡3、美浦・堀厩舎)

ハーツクライ
ラリズ
母父Bernstein
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
494kg (最高:498kg)
(最低:490kg)
前走時馬体重498kg
POINT
ハーツクライ産駒には背中が長く見える馬が多い傾向にあるが、この馬は腹側よりも背中側を短く見せる体型をしており、腹袋も大きく、胴の部分に関してはあまり父とは似ていない。母の父バーンスタインは日本での代表産駒にゴスホークケンがいるのだが、キ甲から背、仙骨までのラインはゴスホークケンと近いものがある。父の産駒にしては珍しく逃げて連勝を飾っているのも、母父の影響が強く出ているからでは無いだろうか。ただサンデー系らしく筋肉自体に柔軟性があり、仙骨も斜めに角度が付いた斜尻で、瞬発力がある。終いの脚もしっかりしている点がこの馬の長所だ。単調な逃げ馬というワケでは無く、控えても問題なく競馬が出来るタイプと考えて良い。毛色もあるが黒光りして毛艶は上々、馬体の張りも申し分の無い仕上がり。この馬を二番手としたい。

ファンタジスト

(牡3、栗東・梅田智厩舎)

ロードカナロア
ディープインアスク
母父ディープインパクト
通算成績4戦3勝
重賞勝利 18年京王杯2歳ステークス(G2)
18年小倉2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
462kg (最高:474kg)
(最低:448kg)
前走時馬体重474kg
POINT
ロードカナロア産駒らしく、全体に筋肉量が豊富。特にトモは丸みを帯びるように発達しており、純粋な筋肉量・張りいずれも素晴らしい。2歳時から馬格以上に目を引く好馬体を披露していたが、3歳春を迎えて更にパワーアップしてきた印象がある。筋肉の輪郭も明瞭で、しっかり乗り込まれていることから太め感も無い。後躯から生み出される推進力は相当なモノがある。絶対的なスピード能力に関しては今回のメンバー中No.1評価を与えられるが、背中が短い体型をしているため、距離が延びることはあまりプラス材料と思えない。折り合いに不安のある馬では無いのでコントロールは付くが、本質的にはマイルまでの馬と考えて良いのでは無いだろうか。3ヶ月ぶりの実戦でも力は発揮出来る仕上がり、絶対能力でどこまで。

ロジャーバローズ

(牡3、栗東・角居厩舎)

ディープインパクト
リトルブック
母父Librettist
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
489kg (最高:500kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重500kg
POINT
斜尻直飛で全体のバランスも整っている、ディープインパクト産駒らしい体型。前脚を長く見せており、関節の可動域も広い。腹周りは後躯に向かって引き締まっており、伸縮性に優れていそうな造り。完歩ごとにしっかりと身体を伸び縮みさせることが出来る体型で、エネルギーのロスも少なそうだ。父の産駒にしては馬格に恵まれているタイプで、胸前やトモにはがっしりとした造りの筋肉が備わっている。これは母系のダンジグが主張していると考えられ、スピードを維持する持続力と父特有の柔軟性・瞬発力を兼備している点がこの馬の長所。仮に速い時計を求められる舞台でも能力を問題なく発揮してくれるだろう。肩周り、下腿部に血管が浮き上がっているように馬体の張りは上々で、好勝負できると見た。

ヴォージュ

(牡6、栗東・西村厩舎)

ナカヤマフェスタ
ギュイエンヌ
母父タニノギムレット
通算成績24戦7勝
連対時
平均馬体重
511kg (最高:522kg)
(最低:502kg)
前走時馬体重522kg
POINT
馬体重500キロ以上の大型馬で、見た目から筋肉が主張してガッシリとした体型をしている。全体的に重厚感のある馬で、純然たるステイヤーといった雰囲気では無いが、胸の角度があり心肺機能は高そうなので、長距離でも結果を残せているのでは無いだろうか。蹄自体はそう分厚くないが、繋ぎが短く立っているので、荒れた馬場もさほど苦にしない。どちらかと言えばスピードよりもパワーで勝負するタイプの体付きで、時計はできるだけ掛かって欲しいクチだろう。6歳馬でキャリア25戦、数はそこそこ使われている馬だが、確かな筋肉の張りを感じさせるように、今がまさに充実期といった印象。毛艶も黒光りしており、代謝の良さが見受けられる。侮れない1頭だ。

シャケトラ

(牡6、栗東・角居厩舎)

マンハッタンカフェ
サマーハ
母父Singspiel
通算成績12戦5勝
重賞勝利 19年アメリカジョッキーC(G2)
17年日経賞(G2)
連対時
平均馬体重
516kg (最高:522kg)
(最低:510kg)
前走時馬体重522kg
POINT
元々馬体は見栄えのするタイプだったが、年齢を重ねたことで骨格が完成され、より磨きが掛かってきた印象。付随する筋肉も同様で、トモには大きく明瞭なスジが入っており、下腿部にも網目のように血管が浮き上がっている。怪我で長期休養していた分、馬が傷んでおらず若々しい。今後の活躍もまだまだ期待できる。今回は3000m戦だが、骨格に対しての四肢・胴の長さやバランスを考慮すると、こなせなくは無いもののベストとは言い難い。筋肉量も豊富で雄大な馬格である分、距離は2200~2400m辺りのクラシックディスタンスが一番合っていると見た。ただ、仕上がりに関しては文句なし。休養明けを激走した反動も感じられず、肋骨が薄っすらと浮き上がって良い状態に整っている。このメンバーなら格好は付けてくれるだろう。引き続き勝ち負けに期待。
今週のイチオシ

ステイインシアトル

(牡8、栗東・池江寿厩舎)

ステイゴールド
シアトルサンセット
母父Belong to Me
通算成績13戦5勝
重賞勝利 17年鳴尾記念(G3)
連対時
平均馬体重
490kg (最高:496kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重490kg
POINT
キ甲から肩にかけて筋肉が盛り上がるように発達しており、前駆に目を引かれる立ち姿。飛節が真っ直ぐに伸びている直飛で、背中と腹側のラインが平行に近く、胴が長く見える。典型的な持続力で勝負するタイプの馬体だ。今回は初の3000m戦で一気の距離延長となるが、切れる脚は無くとも長く良い脚を使える構造をしているため、馬体構造の観点からは待ちわびた距離延長と言っても過言ではない。脚質、折り合いと課題はあるものの、狙ってみたい存在だ。長期休養が多いため数を使っておらず、ゆえに馬体は8歳を迎えてもまだまだ若々しさを残している。肋骨が浮いているように前走よりも腹周りはスッキリと見せており、皮膚も薄く見せているように筋肉の張りも良化している。新たな一面を見せてくれることを期待してイチオシとしたい。
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馬体診断における基本ポイントを伝授!奥が深い馬体の世界に足を踏み入れてみよう!

ソールインパクト

(牡7、美浦・戸田厩舎)

ディープインパクト
クリームオンリー
母父Exchange Rate
通算成績40戦4勝
連対時
平均馬体重
483kg (最高:490kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重490kg
POINT
全体のシルエットに対して胴周りがゆったりとしており、長丁場を主戦場にしていることも納得のステイヤー体型。胸に角度が付いている馬は心臓や肺が発達していると言われており、スタミナ豊富なタイプと言って良い。勝ち切れないネックを抱えているが、馬体重や筋肉量の変動も少ないことから裏を返せば常に安定した力を出せる馬と言って良いのでは。芦毛は筋肉の張りが判別しづらいところがあるものの、筋肉量はしっかりキープしており、年齢的にも大幅な上積みは見込みづらいが、逆に衰えた印象も全くない。今年の出走馬を見る限りステイヤーらしいステイヤーが少ない顔ぶれだけに、長距離への適性はメンバー中随一。8歳馬だが要警戒だ。

リッジマン

(牡6、栗東・庄野厩舎)

スウェプトオーヴァーボード
アドマイヤモンロー
母父Caerleon
通算成績23戦5勝
重賞勝利 18年ステイヤーズS(G2)
連対時
平均馬体重
443kg (最高:452kg)
(最低:426kg)
前走時馬体重446kg
POINT
短距離での活躍馬が多いスウェプトオーヴァーボード産駒の中では異質なステイヤー。馬体構造を見ると、確かに父の産駒にしては骨格に対して胴周りにゆとりがあり、前肢もスラッと長く、素軽く見せているように長距離をこなしても不思議無い体付きをしている。ただこの馬が典型的なステイヤー体型かと言われるとそうではなく、実際に2~3歳時には短距離を使われていたように、一定以上のスピードにも対応可能な造りではある。胸の角度がやや寝ており、純粋に心肺機能が優れているからこそ、3600mのステイヤーズSでも好成績を残すことが出来たのでは無いだろうか。有馬記念は12着に敗れたものの、その時の立ち写真よりも筋肉の張りや毛艶は良化しており、状態は確実に上がってきている。1週前の時点でしっかりと仕上がっており、好勝負できそうだ。

スプリングS

阪神大賞典

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