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今週のイチオシ

アーモンドアイ

(牝4、美浦・国枝厩舎)

ロードカナロア
フサイチパンドラ
母父サンデーサイレンス
通算成績8戦7勝
重賞勝利 19年ドバイターフ(G1)
18年ジャパンカップ(G1)
18年秋華賞(G1)
18年優駿牝馬(G1)
18年桜花賞(G1)
18年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
468kg (最高:480kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重472kg
POINT
3歳時は全体的になだらかな筋肉の付き方をしていたが、成長とともに馬体の輪郭がハッキリとしてきた印象で、筋肉が全面に主張するようになってきた。背中や胴周りはゆったりとしているため、距離には融通が利くものの、筋肉量の増加によって昨秋よりも距離適性が短いところへシフトしてきている。久々のマイル戦だが、問題なく対応できるのでは無いだろうか。前腕や後肢の下腿部には血管が浮いているように、馬体の張りも申し分ない。ジャパンC時と比較して肋骨が浮いているように見えるが、細いというよりもムダ肉無く絞り込まれている印象。毛艶も良く、ドバイ帰りでも反動は感じられない。能力を問題なく発揮できる状態にあるだろう。

アエロリット

(牝5、美浦・菊沢厩舎)

クロフネ
アステリックス
母父ネオユニヴァース
通算成績15戦4勝
重賞勝利 18年毎日王冠(G2)
17年NHKマイルカップ(G1)
17年クイーンステークス(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:508kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重512kg
POINT
大型馬だった父クロフネの影響が強く出ており、500キロを超える雄大な馬格を誇る。牝馬は素軽い一瞬の切れ味で勝負する馬が多いが、この馬はパワーから生み出される高いスピードの絶対値が武器。背中と腹側のラインが平行に近いため、一定の速度をキープして走ることに向いた体型をしている。ヴィクトリアマイルでは日本レコードを演出する逃げを打ったが、あの競馬がこの馬の真骨頂。前走は米国遠征帰りながら筋肉の張りも良く、好仕上がりと言って良いデキだっただけに大幅な良化とまではいかないものの、状態はキープ。ただ今回から右前蹄に充填剤を詰めた痕が見られるように、中間に蹄のケアを施されている。体調自体は良さそうだが、2走連続で高速決着に対応できるかが課題になりそう。なお、繋ぎは短く立っているため、道悪もこなせそうだ。
今週のイチオシ

インディチャンプ

(牡4、栗東・音無厩舎)

ステイゴールド
ウィルパワー
母父キングカメハメハ
通算成績9戦5勝
重賞勝利 19年東京新聞杯(G3)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:464kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重470kg
POINT
父が小柄なステイゴールドということもあり、骨格自体は平均サイズに収まっているが、フレームに対して筋肉量が豊富。盛り上がるように発達した胸前の筋肉はもちろん、トモも横幅があって容量が大きい。父よりも母父のキングカメハメハが強く出た馬体と考えて良いだろう。速いスピードを維持するためには心肺機能以外に筋肉量の多さも必要になるため、高速決着になりやすい安田記念向きの馬体と言える。下腿部には太い血管が網目状に浮いており、トモの張りもはち切れんばかり。今回は前2走の立ち写真と比較して、より肩周り~前腕の筋肉がパワーアップした印象を受ける。半年足らずの間ではあるものの、馬体の成長は著しい。毛艶も光って抜群の仕上がりを見せており、前走は折り合いを欠いて敗れたが、スピードの持続力勝負なら巻き返す余地は十分あるだろう。

グァンチャーレ

(牡7、栗東・北出厩舎)

スクリーンヒーロー
チュウオーサーヤ
母父ディアブロ
通算成績38戦5勝
重賞勝利 15年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:480kg)
(最低:440kg)
前走時馬体重472kg
POINT
馬体重こそ大きな変動は無いものの、7歳にして胸前やトモの筋肉が全面に主張する体つきへと変化し、全体にパワーアップしてきた印象がある。骨格に対して胴の伸びがある馬なので、瞬間的に切れる脚を使うというよりも、良い脚を持続させるような展開が向きそうだ。以前よりもトモが丸みを帯びてパンとしてきたため、近走は安定した先行策を取ることができるようになったのでは無いだろうか。3歳時のシンザン記念では446キロで勝利しているように、元々の骨格は華奢なタイプ。大型馬が強い安田記念というレースにおいては、若干スケール不足の感もある。ただ年齢を考えれば上昇度は随一で、毛艶や馬体の張りは文句なし。デキの良さで時計勝負にどこまで対応できるか。

ケイアイノーテック

(牡4、栗東・平田厩舎)

ディープインパクト
ケイアイガーベラ
母父Smarty Jones
通算成績12戦3勝
重賞勝利 18年NHKマイルカップ(G1)
連対時
平均馬体重
459kg (最高:468kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重470kg
POINT
骨格に対しての筋肉量が豊富で、体つきはガッシリとしている。ディープインパクト産駒はなだらかな筋肉の付き方をした馬が多いイメージがある中で、この馬はダート短距離で活躍した母ケイアイガーベラの特徴が出ており、更にその傾向が強まってきた。現状、芝で走るなら高速決着よりも若干時計の掛かる馬場が合っているのでは無いだろうか。立派な馬格は高評価できるものの、スピードというよりパワーに特化した印象がある。時計勝負になりやすい安田記念でどこまで対応できるか。繋ぎは立ち気味で、多少の道悪もこなせそう。ひと雨降った際にはマークしておきたい存在。春競馬3戦目となるが、相変わらず毛艶や筋肉の張りは上々で、ムダ肉も付いていない。仕上がりに関しては不安点が見当たらない好仕上がりと言って良いだろう。

サングレーザー

(牡5、栗東・浅見厩舎)

ディープインパクト
マンティスハント
母父Deputy Minister
通算成績18戦7勝
重賞勝利 18年札幌記念(G2)
18年読売マイラーズカップ(G2)
17年毎日放送賞スワンS(G2)
連対時
平均馬体重
476kg (最高:488kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重488kg
POINT
全体のバランスが良く、マイルから中距離まで幅広い距離に対応できる骨格をしている。昨夏の札幌記念以降2000m戦を使われていたため近走はシャープな立ち姿を披露していたが、今回は久々のマイル戦。筋肉が全面に主張した造りへと変化しており、いかにもマイル仕様といったところ。前走時は10キロ馬体重を増やして、今回はよりボリュームアップしてきた印象がある。パンプアップした馬体は高評価を与えられるモノで、持ち時計もあり、どちらかといえば素軽い切れが持ち味の馬。スピードの持続力が求められる安田記念では、若干ニュアンスが異なる印象もある。馬体の造りは変わったが、丸みを帯びたトモの張りは抜群で、仕上がりは良さそうだ。

ステルヴィオ

(牡4、美浦・木村厩舎)

ロードカナロア
ラルケット
母父ファルブラヴ
通算成績11戦4勝
重賞勝利 18年マイルチャンピオンS(G1)
18年フジTVスプリングS(G2)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:478kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重478kg
POINT
ロードカナロア産駒は父に似た筋骨隆々なタイプと、比較的なだらかな筋肉の付き方をする馬に大別されるが、この馬は後者に分類される。豊富な筋肉量を誇る一方で、バランスの良さもあって立ち姿は素軽い。背中がやや短く、腹側が長く見える胴のライン。飛節の折りも深く、一瞬の切れ味や瞬発力に秀でた形と言える。安田記念は筋骨隆々なタイプの馬体が活躍する傾向にあるため、このレースの好走馬体とはやや異なる印象。背部~後躯にかけて銭型も浮き始め、代謝の良さが窺える。シルエット自体は3歳時から良い意味で大きく変化していないものの、肩周りから前腕、トモの下腿部には血管がハッキリと浮き出ており、皮膚を薄く見せているように馬体の張りは素晴らしい。

スマートオーディン

(牡6、栗東・池江寿厩舎)

ダノンシャンティ
レディアップステージ
母父Alzao
通算成績13戦5勝
重賞勝利 19年阪急杯(G3)
16年京都新聞杯(G2)
16年毎日杯(G3)
15年東京スポーツ杯2歳S(G3)
連対時
平均馬体重
485kg (最高:500kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重504kg
POINT
馬体重こそ増えているが、転厩前と転厩後では馬体の印象が大きく異なる。前回の立ち写真である昨年のエプソムCでは、3歳時と比較してシャープな体つきを披露していた。そこから約半年経って今春の阪急杯で復活の重賞Vを挙げ、同時に馬体の筋肉量も戻ってきており、ようやく良い頃の状態に近づいてきた印象がある。筋肉が増えて短距離志向が強まってきたが、マイルへの延長は何ら問題なし。飛節の折りが深いため後肢の回転力があり、仕掛けてからの反応が速い。末脚が活きる東京コースは悪くないが、このようなタイプは意外と小回りで一瞬の切れを活かした方がハマりやすい側面も。トモには大きなスジが浮いていて、筋肉の張りは上々だ。
今週のイチオシ

ダノンプレミアム

(牡4、栗東・中内田厩舎)

ディープインパクト
インディアナギャル
母父Intikhab
通算成績7戦6勝
重賞勝利 19年読売マイラーズカップ(G2)
19年金鯱賞(G2)
18年報知杯弥生賞(G2)
17年朝日フューチュリティ(G1)
17年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
491kg (最高:502kg)
(最低:476kg)
前走時馬体重500kg
POINT
現役馬の中でもトップクラスに見栄えのする好馬体。筋肉量、バランスがいずれも高い次元で整っている。バランスが良いために素軽い立ち姿を披露しているが、強靭な筋肉を備えており、高速馬場も問題なく対応できるはずだ。前駆、後躯ともに筋肉の輪郭が明瞭で、写真越しでも分かるほど皮膚の薄さが伝わってくる。特にトモから下腿部にかけてはボディビルダーのような素晴らしい張りだ。春初戦の金鯱賞から接着装蹄で、前走から両前に範囲が広がった点は気になるが、中間の調整を見る限りは杞憂に終わりそう。基本的に細身な造りの馬が多い中内田厩舎としては、1週前の時点でややゆとりを感じさせる腹周り。ただ肋骨は薄っすらと確認できるので、決して太いとは感じない。当週の追い切りと輸送でキッチリ仕上がるだろう。
今週のイチオシ

フィアーノロマーノ

(牡5、栗東・高野厩舎)

Fastnet Rock
Heart Ashley
母父Lion Heart
通算成績11戦6勝
重賞勝利 19年ダービー卿チャレンジ(G3)
連対時
平均馬体重
532kg (最高:544kg)
(最低:514kg)
前走時馬体重540kg
POINT
前走時で馬体重540キロ。8月生まれの南半球産馬で、キ甲の辺りを見てもまだ背が伸びそうな雰囲気。成長の余地を残しつつ、現状でも骨格、筋肉量いずれも立派な造りをしており、立ち姿からも相当なパワーを秘めていることが分かる。豊富な筋肉量は、心肺機能と並んで速いスピードを維持するために必要な要素の一つ。ダービー卿CTで1分31秒台の決着にも対応済みで、安田記念でもスピード負けはしないはずだ。腹周りはゆったりとしているが、元々腹袋が大きな馬なので、レース間隔は開いたが太くは映らない。毛艶や馬体の張りも良く、トモにも一本大きなスジが浮いて見える。一線級が相手でも全く見劣らない好仕上がりと言えるだろう。

ペルシアンナイト

(牡5、栗東・池江寿厩舎)

ハービンジャー
オリエントチャーム
母父サンデーサイレンス
通算成績17戦4勝
重賞勝利 17年マイルチャンピオンS(G1)
17年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:492kg)
(最低:474kg)
前走時馬体重494kg
POINT
バランスの整った馬で、均整のとれた美しいシルエットを披露している。マイルから2000mまで、坂のあるなしに関わらず実績を残しているように、舞台を選ばずに活躍できるタイプ。ただ、今回に関しては近走の立ち姿と比較しても全体に肉付きが良く、マイル戦仕様の造りと言って良さそう。筋肉量は豊富ながら、肩周りはなだらかな筋肉の付き方をしている。このレースは筋骨隆々、輪郭のハッキリした馬が好走する傾向にあるので、高速決着への対応がカギになりそうだ。金鯱賞、大阪杯と歯がゆい競馬が続いているものの、馬体の張りは良い状態をキープしている。3歳春から一線級で活躍している馬だが、馬体面から衰えは感じない。体調も良さそうで、力は問題なく発揮できる仕上がりだ。

モズアスコット

(牡5、栗東・矢作厩舎)

Frankel
India
母父Hennessy
通算成績15戦5勝
重賞勝利 18年安田記念(G1)
連対時
平均馬体重
486kg (最高:492kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重496kg
POINT
胸前の筋肉が盛り上がるように発達しており、トモの形状も横幅があって立派な造り。総合して筋肉量の豊富な馬であり、肩のラインがやや立っていることや1400m戦でも勝ち星があることを考慮すると、スピードタイプの馬体に分類して良いだろう。昨年も好時計勝ちを収めているように、高速決着はめっぽう強い。飛節の折りが深く、体の柔軟性にも優れているため、瞬間的に速い脚を使うことも可能だ。近走の着順は冴えないが、前走の立ち姿も気になる点は無かったので、外貌的な所見からは問題なく仕上がっていると判断する。筋肉の陰影も前走に引き続きハッキリと浮かび上がっており、素晴らしい張りを披露。体調自体は悪く無さそうなので、得意の条件で巻き返しに期待したいところ。

ロードクエスト

(牡6、美浦・小島茂厩舎)

マツリダゴッホ
マツリダワルツ
母父チーフベアハート
通算成績27戦4勝
重賞勝利 18年毎日放送賞スワンS(G2)
16年京成杯オータムハンデ(G3)
15年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
451kg (最高:460kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重464kg
POINT
以前は腰高な印象の立ち姿だったが、キ甲が抜けて骨格はこれで完成。やや胴の詰まった正方形に近いシルエットで、距離適性はやはり短いところにありそう。3歳春からずっとこの馬の立ち写真を見てきたが、一時期成長が伸び悩んだ時期もあり、その頃と比較すると筋肉の量は歴然。肩周りには明瞭にスジが浮き、トモも元々大きめだった容量に中身が詰まってパンとしてきた立派に見せるようになってきたが、それでも前走時で464キロ。コンパクトにまとまった瞬発力タイプで、このレースで求められる高速決着への適性は高くない。今回は右前蹄に充填剤を施されており、蹄自体も薄いので良馬場で走らせてあげたいところ。近走の結果こそ出ていないが、筋肉の張りも文句なしで、馬体では今がピークの状態のように映る。
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