【宝塚記念】元大手牧場スタッフが出走予定12頭を診断!イチオシ&特注馬は必見!
2019/6/16(日)
毎週、馬体FOCUSにて馬体診断を披露している某大手牧場の元スタッフが、YouTubeで更に詳しい解説を公開中!今すぐ見る⇒
アルアイン
(牡5、栗東・池江寿厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ドバイマジェスティ |
母父 | Essence of Dubai |
通算成績 | 16戦5勝 |
重賞勝利 |
19年大阪杯(G1) 17年皐月賞(G1) 17年毎日杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 520kg (最高:526kg) (最低:518kg) |
前走時馬体重 | 524kg |
POINT | |
前走時の馬体重が524キロ。雄大な馬格のディープインパクト産駒で、筋肉・骨量ともに目を見張るモノがある。ディープ産駒の柔軟性とパワーを併せ持つ点が本馬の長所と言えるだろう。マイル~中距離と広いカテゴリーで安定した成績を残しているが、背中がやや長く見えるシルエットで、胴自体の長さにはゆとりがあることから、ベストの距離はやはり2000m前後と考えられる。2200mも十分対応可能だ。背と腹のラインが平行に近く、瞬間的な切れよりも長く良い脚を使えるタイプ。持続力が問われる宝塚記念は向いているのではないだろうか。叩き台だった金鯱賞→大阪杯は著しい馬体の良化を見せていたが、今回も筋肉の輪郭が明瞭で、馬体の張りをキープしている。今回は接着装蹄を施されている点が気になるものの、体調自体は申し分なく引き続き注目。 |
エタリオウ
(牡4、栗東・友道厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | ホットチャチャ |
母父 | Cactus Ridge |
通算成績 | 11戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 464kg (最高:472kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 472kg |
POINT | |
全体の雰囲気として中長距離で活躍したフェノーメノをひと回りコンパクトにしたような面があり、幅広い距離に対応できる体型。近走は2400m以上の距離を使われてきたが、2200mも守備範囲だろう。前走時の馬体重はデビュー戦と同じ472キロ。ダービーや青葉賞は450キロ台で出走していたので、一度減って再び増えた形になるが、骨量・筋肉量が共に成長しているためシルエットはより逞しくなってきた。骨格に対して背中が長く見え、良い脚を長く使える胴周りの造り。持続力勝負になりやすいこのレースへの適性は高いモノがありそうだ。飛節の折りが深く小脚も使えるので、動きたいところで動くことができる構造も強みになる。前走に引き続き馬体の張りや毛艶は良い状態を維持していて、反動も感じさせない好仕上がりと言えるだろう。 |
キセキ
(牡5、栗東・角居厩舎)
父 | ルーラーシップ |
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母 | ブリッツフィナーレ |
母父 | ディープインパクト |
通算成績 | 16戦4勝 |
重賞勝利 |
17年菊花賞(G1) |
連対時 平均馬体重 | 495kg (最高:508kg) (最低:486kg) |
前走時馬体重 | 508kg |
POINT | |
胴・脚が長く、やや腰高に見える体型は父ルーラーシップ譲りと言える。後肢自体が長いためストライドが大きく本質的には広いコースが合っているタイプだが、以前より筋肉量が増えてトモがパンとしてきたため、スタートが安定して先行できるようになった。全体のイメージもがっしりとして、菊花賞を勝った時のシャープな印象はやや薄まってきた。クラシックディスタンスにも対応できる造りではあるものの、今回の立ち写真を見る限り、現状は中距離がベストの体型に変化したと見ている。胴長脚長で持続力にも優れており、宝塚記念への適性は高そう。近走で最も良く見せていた昨秋のジャパンC時と比較すると、今回は全体的にふっくらとした仕上げ。最近は肋骨が浮いて見えるくらいの状態で好走を続けているので、当週の追い切りで目方を調整、もうひと絞りできるとさらに良い。 |
クリンチャー
(牡5、栗東・宮本厩舎)
父 | ディープスカイ |
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母 | ザフェイツ |
母父 | ブライアンズタイム |
通算成績 | 15戦3勝 |
重賞勝利 |
18年京都記念(G2) |
連対時 平均馬体重 | 480kg (最高:486kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 496kg |
POINT | |
肩周りやトモの筋肉量が豊富で、骨格自体も重心がどっしりとしている。中長距離を主戦場としている馬の中では重厚感に満ちた体つきをしており、パワーで勝負するタイプと言える。蹄底は厚めで繋ぎも立ち気味、道悪馬場も苦にしない脚元の構造。時計が掛かる馬場でパフォーマンスを上げてくるだろう。腹袋が大きいため胴は丸みを帯びているが、背と腹のラインは平行に近いため、瞬発力よりも持続力に長けている。凱旋門賞後の3戦は精彩を欠いているものの、今回は近2走と比較して筋肉の輪郭がハッキリと浮き上がっており、トモも大きなスジが見えるように張りも上々。帰国後では一番の立ち姿と言って良い。毛艶も光っており上昇ムードが漂っている。 |
ショウナンバッハ
(牡8、美浦・上原厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | シュガーハート |
母父 | サクラバクシンオー |
通算成績 | 49戦4勝 |
連対時 平均馬体重 | 436kg (最高:454kg) (最低:418kg) |
前走時馬体重 | 458kg |
POINT | |
500キロを超える大型馬だった半弟キタサンブラックと比較して、この馬は前走時で馬体重458キロと牡馬の中では平均からやや小柄な部類に入る。父ステイゴールドも小さな馬だったため、母シュガーハートは父方の特徴を出す繁殖、と考えられる。骨格に対してしっかりと筋肉が付いており、8歳馬でも立ち姿は非常に若々しい。母父サクラバクシンオーだが、シルエットに対して胴がゆったりとしているため、中距離以上が向くタイプ。お腹側のラインが後躯に向かって引き締まっており、背中の伸縮性に優れた体型。前脚が長いのでストライドも大きく、切れる脚を長く駆使できる。外回りコースが向いているタイプなので、内回り2200mをどうこなすかがカギになるだろう。タイトなローテーションを組んでいるが背中に銭型も浮き始め、体調は良さそう。問題なく能力を発揮できるはずだ。 |
スティッフェリオ
(牡5、栗東・音無厩舎)
父 | ステイゴールド |
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母 | シリアスアティテュード |
母父 | Mtoto |
通算成績 | 21戦7勝 |
重賞勝利 |
19年小倉大賞典(G3) 18年福島記念(G3) |
連対時 平均馬体重 | 449kg (最高:464kg) (最低:440kg) |
前走時馬体重 | 450kg |
POINT | |
筋肉の付き方がなだらかで、全体的にシャープな印象の立ち姿。クビが細めで長く、四肢もスラっと長く見せている。胴周りの造りも骨格に対して伸びがあり、長方形のシルエットを披露している。長距離経験は菊花賞の1度だけだが、馬体構造から長距離適性は高そうだ。わずかな差ではあるが、1Fの距離延長はプラス材料と言えるだろう。胴が長いため伸縮性に優れているとはいえないが、長く脚を使う持続力に長けており、このレースへの適性は高いはず。胸の角度が深く、心肺機能が高い馬であるので、早めに勝負を仕掛けるような強気の競馬が合っているのではないだろうか。今回も引き続き両前蹄が接着装蹄で、蹄自体も薄い。良馬場でこそのタイプと言えるだろう。前走に引き続き馬体の張りが素晴らしく、全身に血管が浮いている。文句なしのデキで本番を迎えられそうだ。 |
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スワーヴリチャード
(牡5、栗東・庄野厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | ピラミマ |
母父 | Unbridled’s Song |
通算成績 | 15戦5勝 |
重賞勝利 |
18年大阪杯(G1) 18年金鯱賞(G2) 17年アルゼンチン共和国杯(G2) 17年共同通信杯(G3) |
連対時 平均馬体重 | 504kg (最高:520kg) (最低:492kg) |
前走時馬体重 | 524kg |
POINT | |
父ハーツクライはサンデー系種牡馬の中でも胴長体型をしていて、この馬も父からその特徴をしっかり受け継ぎ、ゆったりとした胴周りの造り。持続力に優れた構造で、長く良い脚を使うことができる。500キロを超える雄大な馬格でストライドも大きく、広いコースが合っているのは確かだが、この馬は飛節の折りが深く、昨年の大阪杯ではひとマクリで先頭に立ったように、サッと速い脚を使うことも可能。同レースは後半5Fが全て11秒台の持続力勝負に自ら持ち込んでの勝利であり、この馬の特性が最も生かされたレースと言える。宝塚記念も同様の適性が求められるため、注目の1頭。今回はドバイ遠征明けとなるが、過去の立ち姿で最も見栄えする印象だった昨年の安田記念と遜色ない仕上がりで、代謝の良い時に出る銭型が浮いている。下腿部の血管を見ても分かるように馬体の張りも抜群だ。 |
タツゴウゲキ
(牡7、栗東・鮫島厩舎)
父 | マーベラスサンデー |
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母 | ニシノプルメリア |
母父 | Singspiel |
通算成績 | 20戦5勝 |
重賞勝利 |
17年新潟記念(G3) 17年小倉記念(G3) |
連対時 平均馬体重 | 484kg (最高:494kg) (最低:470kg) |
前走時馬体重 | 492kg |
POINT | |
筋肉が主張した体つきをしており、血統的にも母父がサドラーズウェルズ系のシングスピールが発現しているのだろう。全体にがっしりとした体型でクビさしも太く、パワー型の印象がある。馬体の造りは底力を要するようなコースや展開にも対応できそうだ。飛節の折りは深めで、トモの筋肉も発達していることから、安定した先行力を生み出すことができるのではないだろうか。蹄自体は薄めだが、繋ぎは短く立っているので、重馬場もこなせそう。1年ぶりの実戦でも肋骨が薄っすら浮いて太め感はなく、トモの張りも上々。息がもつかどうかがカギになりそうだ。 |
ノーブルマーズ
(牡6、栗東・宮本厩舎)
父 | ジャングルポケット |
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母 | アイアンドユー |
母父 | Silver Hawk |
通算成績 | 34戦5勝 |
連対時 平均馬体重 | 479kg (最高:496kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 498kg |
POINT | |
父ジャングルポケット譲りの大きな腹袋と、骨格に対して豊富な筋肉量が特徴。全体に低重心な、どっしりとした重厚感のある立ち姿を披露している。飛節の折りが深いため小脚が使える造りではあるものの、絶対的なスピードに秀でているタイプではないので、上がりが掛かるレースになりやすい宝塚記念への適性は高い。繋ぎが短いため、道悪で時計が掛かった際にパフォーマンスを上げてくるだろう。前回の立ち写真は2走前の京都記念だが、その時と比較してよりムダ肉なく引き締まっており、毛艶も今回の方が良く見える。前腕、トモの下腿部にも血管が浮き上がり、馬体の張りも良好。鳴尾記念を使った効果が窺える。 |
マカヒキ
(牡6、栗東・友道厩舎)
父 | ディープインパクト |
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母 | ウィキウィキ |
母父 | フレンチデピュティ |
通算成績 | 17戦5勝 |
重賞勝利 |
16年東京優駿(G1) 16年ニエル賞(G2) 16年報知杯弥生賞(G2) |
連対時 平均馬体重 | 500kg (最高:506kg) (最低:496kg) |
前走時馬体重 | 506kg |
POINT | |
前走時で506キロと大型のディープインパクト産駒。立派な馬格ながらバランスが整っているため、素軽い印象のある立ち姿だ。トモはもちろん、特に目を引くのが肩周り、前腕の筋肉。母父のフレンチデピュティは前駆が発達しており、全姉のウリウリも同様の造りをしている。背中側よりも腹側のラインが長く、後躯に向かって引き締まっており、瞬発力に秀でた造り。総合して父譲りの柔軟性と、母父のパワーを兼備しているのがこの馬の長所だ。昨秋から状態が戻ってきており、毛艶もピカピカで代謝の良さを感じさせる。筋肉の輪郭もハッキリしていて、皮膚の薄さも感じさせるほど、馬体の張りもアップしている。腹周りを見てもシャープにムダ肉無く仕上がっており、状態に関しては引き続き良好。 |
リスグラシュー
(牝5、栗東・矢作厩舎)
父 | ハーツクライ |
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母 | リリサイド |
母父 | American Post |
通算成績 | 19戦4勝 |
重賞勝利 |
18年エリザベス女王杯(G1) 18年東京新聞杯(G3) 16年アルテミスステークス(G3) |
連対時 平均馬体重 | 443kg (最高:462kg) (最低:428kg) |
前走時馬体重 | 458kg |
POINT | |
背中よりも腹側のラインが長く見える体型で、体の柔軟性に優れた形をしている。本質的にはパワーよりも素軽い瞬発力が持ち味の馬であるものの、2走前の金鯱賞、日本の芝と比較して時計の掛かる香港で連続好走しているように、馬力の問われる条件も苦にしない。昨年のエリザベス女王杯では自己最高馬体重の462キロを記録しており、骨格が完成して本格化したことも好走の要因だ。胸前、トモの筋肉は盛り上がるように発達している一方、素軽い体つきはやはり牝馬らしさを感じさせる。宝塚記念は季節柄、道悪で行われることが多いが、この馬のように素軽いタイプは一完歩ごとに地面にかかる力が小さい分、馬場が悪化してもノメりづらい。毛艶や馬体の張りは文句ない状態で良馬場でも期待できる仕上がりだが、雨が降ったなら更に評価を上げる必要があるだろう。 |
レイデオロ
(牡5、美浦・藤沢和厩舎)
父 | キングカメハメハ |
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母 | ラドラーダ |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 13戦7勝 |
重賞勝利 |
18年天皇賞(秋)(G1) 18年産経賞オールカマー(G2) 17年東京優駿(G1) 17年神戸新聞杯(G2) 16年ホープフルステークス(G2) |
連対時 平均馬体重 | 480kg (最高:490kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 490kg |
POINT | |
父キングカメハメハと同様に胸前、トモの筋肉量が豊富。前脚がやや短く見える全体のシルエットは、半兄のティソーナや全弟のレイエンダにも共通する特徴だ。2400mのダービー、神戸新聞杯を勝利しているものの、ベストの距離は2000m前後。1Fとはいえ距離短縮は好材料といえる。筋肉量が豊富で胴が詰まって見えると同時に、背中が短く、腹側のラインが長く見える造り。柔軟性・瞬発力に優れた体型で、持続力の問われる宝塚記念では、脚の使いどころがカギになってくるだろう。今回はドバイ遠征からの帰国初戦となるが、毛艶は整っていて体調自体は良さそう。ただ近走の写真と比較して、全体にスッキリとした印象がある。トモのスジも昨年の有馬記念時のほうが、よりハッキリと浮き上がってパンプアップしていたイメージ。まだ上積みが見込めそう。 |