勝つ馬は馬体で示す。重賞有力馬の立ち写真をレース1週前の日曜日にいち早く公開!
比較対象用に過去の写真も掲載し、馬体から掴みとれるデキ、巧拙をあらわにする。
【スプリングS】適性バツグン馬体はコレだ!阪神大賞典の診断結果も公開!
2020/3/15(日)
父 | キングカメハメハ |
母 | ハイエストホワイト |
母父 | アグネスタキオン |
通算成績 | 4戦1勝 |
連対時 平均馬体重 | 469kg (最高:474kg) (最低:466kg) |
前走時馬体重 | 466kg |
POINT |
胴が詰まり気味で、正方形に近いシルエット。背中が短いので、溜めて切れを生かす競馬が合っている印象。まだキ甲が伸び切っていないため腰高な面が目立つ。同時に前脚がやや短く、全体の重心が前傾しており、将来的にはマイル以下を得意とするタイプになっていくのではないだろうか。トモは父に似て横幅が広く、容量が大きい。肉付きはまだ良くなりそう。春3走目で腹周りはスッキリと引き締まり、馬体の張りも上々。力を出せる好仕上がり。 |
父 | ドリームジャーニー |
母 | マンデラ |
母父 | Acatenango |
通算成績 | 3戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 490kg (最高:492kg) (最低:490kg) |
前走時馬体重 | 492kg |
POINT |
バランスが良く、筋肉量も豊富な好馬体。背中がやや短く映る体型で、溜めてこそ良さが出る瞬発力タイプ。490キロ台の馬体重が示すように立派な馬格を有していて、全体に重厚感や力強さを感じさせる。蹄にも十分な厚みがあり、パワーを要する時計の掛かる馬場状態も苦にしない。ホープフルS以来の実戦ながら腹周りに太め感はなく、引き締まった馬体を披露している。ただ筋肉の張りや輪郭の浮き具合は前走の方が良く見えるため、叩いて次走はよりパンプアップした姿で出走してくるはずだ。 |
父 | エイシンフラッシュ |
母 | フェアリーダンス |
母父 | アグネスタキオン |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 510kg (最高:516kg) (最低:504kg) |
前走時馬体重 | 528kg |
POINT |
キングマンボ系の特徴と言える横幅の広いトモは、500キロを超える大きな馬体をより速く前進させる推進力の源。成長余地を残しつつ、前走よりも張りやボリューム感が伝わってくるように、一戦ごとにパワーアップしている。胴周りは窮屈な造りでないものの、肩のラインが立ち気味なので、距離は本質的にはマイル~2000mが合っている印象だ。曲飛で一瞬の脚も速く、小回りコースへの対応力も秘めている。前走に引き続き毛艶は良く、使って全体に緩さが抜けてきた。デキは前走以上。 |
父 | キングカメハメハ |
母 | アディクティド |
母父 | Diktat |
通算成績 | 4戦3勝 |
連対時 平均馬体重 | 504kg (最高:518kg) (最低:496kg) |
前走時馬体重 | 518kg |
POINT |
発達した胸前や横幅の広いトモなど、豊富な筋肉量は父キングカメハメハ譲り。骨格のバランスも高いレベルで整っていることから、500キロを超す大型馬でも重苦しさを全く感じさせない。よりパワーに特化したタイプの全兄クルーガーと比較して、こちらは全体に素軽いスピードタイプ。2000mあたりまで無難にこなせる体型でありつつ、正方形に近いシルエットはやはりマイルがベストのイメージ。今回は時計の掛かる馬場状態になっている中山の芝への対応がカギになる。後肢の下腿部には血管が浮き上がっているように、筋肉の張りも上々。やや間隔は開いたが、状態は良さそうだ。 |
父 | ディープインパクト |
母 | カンビーナ |
母父 | Hawk Wing |
通算成績 | 4戦2勝 |
連対時 平均馬体重 | 447kg (最高:452kg) (最低:444kg) |
前走時馬体重 | 446kg |
POINT |
前走の馬体重が446キロ。牡馬の中では小柄なタイプに分類されるが、骨格に対して脚が長く、また胴周りもゆったりした造りのため数字ほど小さい印象は受けない。胸の深さも十分で脚が長く、胴周りもゆったりとした造り。将来的には中長距離で素質を開花させていくのではないだろうか。マイル適性の高い馬が活躍する傾向にあるスプリングSでどこまでやれるか。決して筋肉量に恵まれている馬ではないものの、筋肉の輪郭はハッキリ浮き上がっていて、馬体もパンと張っている。現状ベストのデキと言っていい。 |
父 | ルーラーシップ |
母 | ブリッツフィナーレ |
母父 | ディープインパクト |
通算成績 | 20戦4勝 |
重賞勝利 |
17年菊花賞(G1)
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連対時 平均馬体重 | 496kg (最高:508kg) (最低:486kg) |
前走時馬体重 | 506kg |
POINT |
キングマンボ系らしく後躯の発達が目立ち、父ルーラーシップ譲りで後肢が長く、腰高に映る。本質的には直線が平坦なコースが合っているのかもしれない。ステイヤーと聞くと細身のイメージが強いが、阪神大賞典では500キロ超の大型馬も多く好走しているように、一定以上のパワーが必要。本馬も前走時が506キロと馬格に恵まれており、直線の坂をクリアできれば能力上位の存在。胴長で持続力に優れており、早めに進出するようなレース運びでこそ真価を発揮する。休み明けでも入念に乗り込まれ、筋肉の輪郭は前走と同じかそれ以上に浮き上がっている。 |
父 | ハーツクライ |
母 | マザーウェル |
母父 | シンボリクリスエス |
通算成績 | 23戦4勝 |
連対時 平均馬体重 | 486kg (最高:494kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 492kg |
POINT |
父ハーツクライ譲りのゆったりとした胴周りが特徴的。瞬間的な切れ味よりも、長く良い脚を繰り出してこそ持ち味が生きてくる。前走で初めて3000m超のレースに出走したが、500キロ近い馬格の割にバランス良く細身に映る体型から、長距離適性は高いと見ている。馬格があるぶん時計の掛かる競馬になっても対応できそうで、阪神コースも合いそう。元々腹周りをボテッと見せがちなタイプだが、今回はムダ肉がほとんど感じられないほど引き締まっていて、馬体の張りも前走より良化している印象。毛艶も光っており、体調の良さが伝わってくる好仕上がり。 |
父 | ハービンジャー |
母 | ディアデラノビア |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 29戦6勝 |
重賞勝利 |
19年京都大賞典(G2)
15年ラジオN杯京都2歳S(G3)
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連対時 平均馬体重 | 462kg (最高:470kg) (最低:450kg) |
前走時馬体重 | 464kg |
POINT |
腹袋が大きく、全体にどっしりとした重厚感のある立ち姿。脚元の構造的にはきれいな馬場の方が合っているイメージも、馬体そのものに関してはパワータイプ。当日の馬場状態はチェックしておきたいところ。年齢的に大きな変わり身は感じられないが、目に見える衰えはなさそう。前走に引き続き、全体に冬毛が伸びており見栄えはしない。それでも肩周りやトモの辺りは長い毛が抜け始めており、前走より筋肉の輪郭はハッキリと浮き上がるようになってきた。状態は上向いている印象。 |
父 | ルーラーシップ |
母 | ピサノグラフ |
母父 | サンデーサイレンス |
通算成績 | 22戦6勝 |
重賞勝利 |
19年アルゼンチン共和国杯(G2)
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連対時 平均馬体重 | 484kg (最高:492kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 488kg |
POINT |
全体的に筋肉が前面に主張しており、胸前やトモには筋肉の輪郭がハッキリと浮き出ている。背中が短く映る体型のため、位置取りを問わず溜めてこそ切れる脚が生きてくるイメージ。トモの発達も素晴らしく、馬体面に関しては中長距離路線でもトップクラスの見栄え。肉付きが良いぶん、根っからのステイヤーと言った印象ではないため、3000mの距離をどうこなすかがカギになりそうだ。今回は休み明けで前走よりもふっくらと見せているが太くは映らない。むしろボリューム感のある時にこそ好走している印象で、毛艶や馬体の張りも抜群。状態はかなり良さそうだ。 |
父 | ディープインパクト |
母 | メイショウベルーガ |
母父 | フレンチデピュティ |
通算成績 | 12戦2勝 |
重賞勝利 |
19年報知杯弥生賞(G2)
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連対時 平均馬体重 | 460kg (最高:466kg) (最低:456kg) |
前走時馬体重 | 456kg |
POINT |
前走時の馬体重が456キロ。牡馬の中ではシャープでコンパクトにまとまっている。骨格に対して背中側のラインが長く映る、持続力タイプの構造をしている。スパッと切れるよりも、しぶとい末脚が持ち味と言えるだろう。道中のペースはある程度流れて、上がりが掛かって欲しいタイプ。当初は中距離タイプと見ていたが、肩の角度もあって馬格の割にストライドが伸び、心肺機能も高い。連銭芦毛は若い馬にしばしば見られるが、後肢下腿部の張りも申し分ない状態。皮膚を薄く見せており、好仕上がりでレースを迎えられそうだ。 |
父 | キングカメハメハ |
母 | ムードインディゴ |
母父 | ダンスインザダーク |
通算成績 | 14戦5勝 |
重賞勝利 |
19年新潟記念(G3)
19年ダイヤモンドS(G3)
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連対時 平均馬体重 | 485kg (最高:496kg) (最低:476kg) |
前走時馬体重 | 488kg |
POINT |
胴周りがゆったりとしている、持続力タイプの構造。昨年は新潟記念や天皇賞(秋)と持続力が求められる条件で好走を続けてきた。前後に伸びがあり、心肺機能も高いため長距離適性は高い。デビュー当初から10キロ近く馬体重が増え、成長と共にパワーアップ。もう一段階上がありそうな印象だ。蹄が薄いため、綺麗な馬場でこそ優れたパフォーマンスを見せてくれるはずだ。休み明けでも太め感なく仕上がっているが、筋肉のボリューム感や張りは昨秋のG1出走時と比較してもまだ上積みがありそうな雰囲気。使ってよりパンプアップした馬体に変化しそう。 |
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