アイラブテーラー

(牝4、栗東・河内厩舎)

トーセンラー
タケショウレジーナ
母父ダンスインザダーク
通算成績7戦5勝
連対時
平均馬体重
428kg (最高:438kg)
(最低:422kg)
前走時馬体重434kg
POINT
正方形に近いシルエットで、肩のラインも立ち気味な短距離向きのフレーム。背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まっている。体を上手に伸縮させることができる体型で、鋭く切れる末脚が武器。牝馬らしいシャープな体つきで、蹄は薄い。高松宮記念は大型馬が強く、パワーを必要とするレースのため、持ち前の素軽い切れ味でどこまで食い込めるか。キ甲の伸びが感じられ、筋肉はまだまだボリュームアップしそう。仕上がり面に不安は見当たらない。
今週のイチオシ

アウィルアウェイ

(牝4、栗東・高野厩舎)

ジャスタウェイ
ウィルパワー
母父キングカメハメハ
通算成績10戦4勝
重賞勝利 20年シルクロードS(G3)
連対時
平均馬体重
463kg (最高:478kg)
(最低:450kg)
前走時馬体重478kg
POINT
胴周りは父ジャスタウェイから遺伝した要素が強く、骨格に対して長めな造り。距離の融通に加えて、持続力に優れた形であることが分かる。前走シルクロードSでは直線入口から外を回し、末脚を余すことなく発揮。広く直線の長い中京コースに替わって持ち前の持続力をさらに生かせるのではないか。一走ごとに馬体重が増えており、全体に水っぽく見えていた筋肉の緩さが抜けてきた。後肢の下腿部には太い血管が浮いており、太め感もなく充実した馬体を披露している。

グランアレグリア

(牝4、美浦・藤沢和厩舎)

ディープインパクト
タピッツフライ
母父Tapit
通算成績6戦4勝
重賞勝利 19年桜花賞(G1)
19年阪神カップ(G2)
18年サウジアラビアRC(G3)
連対時
平均馬体重
471kg (最高:476kg)
(最低:458kg)
前走時馬体重474kg
POINT
腹側のラインと比較して、背中が短く映る瞬発力タイプの造り。桜花賞を4角先頭で押し切っているが、当時はスピードの違いで前に行っていたのだろう。馬体構造的には阪神カップのような末脚を伸ばす競馬が合っている。付くべきところに筋肉が付いている一方で牝馬らしいシャープな雰囲気があり、パワー型のスプリンターといったイメージは感じない。1200mGⅠならば、高松宮記念よりも純粋なスピードが生きる、スプリンターズS向きのタイプと見ている。3ヶ月ぶりの実戦でも馬体の張りは文句なく、力を出せる状態に整った。

ステルヴィオ

(牡5、美浦・木村厩舎)

ロードカナロア
ラルケット
母父ファルブラヴ
通算成績13戦4勝
重賞勝利 18年マイルチャンピオンS(G1)
18年フジTVスプリングS(G2)
連対時
平均馬体重
464kg (最高:478kg)
(最低:456kg)
前走時馬体重492kg
POINT
父ロードカナロアと比較して、全体に肉付きがなだらか。骨格のサイズに対して、付くべきところに筋肉が付いている印象で、立ち姿からは素軽さを感じさせる。阪急杯では初の1400m戦にも対応したが、馬体から見受けられるベストの距離はやはりマイル近辺。胴周りを窮屈に見せていない点を考慮しても、1200mは忙しい印象がある。前走は休み明けでもキッチリ仕上がっていたため、大きな変わり身とまではいかないものの、引き続き馬体の張りは上々だ。
今週のイチオシ

セイウンコウセイ

(牡7、美浦・上原厩舎)

アドマイヤムーン
オブザーヴァント
母父Capote
通算成績32戦7勝
重賞勝利 18年函館スプリントS(G3)
17年高松宮記念(G1)
連対時
平均馬体重
494kg (最高:504kg)
(最低:482kg)
前走時馬体重504kg
POINT
7歳を迎えたが、豊富な筋肉量と重苦しさを感じさせないバランスの良さは健在。クビ~胸前、肩周りの筋肉が隆起しており、前駆の発達が目立つパワータイプなので時計の掛かる条件がベスト。高松宮記念は過去3度走って1、6、2着とレース適性の高さは言うまでもない。前走よりも毛艶が良化し、全体に筋肉の輪郭もハッキリと浮き上がって来た。トモのボリューム感も増してきており、一度使って引き締まってきた印象。好仕上がりで得意条件なら侮れない1頭。

ダイアトニック

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
トゥハーモニー
母父サンデーサイレンス
通算成績14戦6勝
重賞勝利 19年毎日放送賞スワンS(G2)
連対時
平均馬体重
475kg (最高:484kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重470kg
POINT
詰まり気味の胴と、腹側のラインに対して短く映る背中。伸縮性に優れた瞬発力タイプの構造で、クビも短めであることから一完歩の回転も速い。一瞬の切れ、鋭い決め手は短距離路線でもトップクラスだ。マイル実績も持っているものの、骨格を見ても本質的にはスプリント戦に適性があると見ている。前走はマイナス14キロと体重を減らしていたが、胸前や腹周りのボリューム感は今回の方が上回っており、立ち姿にも迫力が出てきた。まだ良化余地を残しつつ、血管が浮いてパンと張った筋肉の状態からも、調子はかなり良さそう。
今週のイチオシ

ダノンスマッシュ

(牡5、栗東・安田隆厩舎)

ロードカナロア
スピニングワイルドキャット
母父Hard Spun
通算成績16戦7勝
重賞勝利 20年夕刊フジオーシャンS(G3)
19年キーンランドカップ(G3)
19年シルクロードS(G3)
18年京阪杯(G3)
連対時
平均馬体重
470kg (最高:478kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重478kg
POINT
バランスが良く、筋肉量が豊富ながら素軽い印象のある、見栄えのする立ち姿。以前はスプリンターの中でもシャープで素軽さを武器とするイメージが強かったが、成長と共に逞しい体つきへと変化してきた。昨年の同時期と比較して数字こそ大きく変わらないものの、ボリューム感は段違い。トモの半腱半膜様筋には大きなスジが浮き上がり、筋肉が割れているように見えるほど。5歳春にして本格化したと見て良いだろう。今の充実度ならパワーを必要とする条件でも問題なく力を発揮できるはずだ。
今週のイチオシ

タワーオブロンドン

(牡5、美浦・藤沢和厩舎)

Raven’s Pass
スノーパイン
母父Dalakhani
通算成績15戦7勝
重賞勝利 19年スプリンターズS(G1)
19年産経賞セントウルS(G2)
19年京王杯スプリングC(G2)
18年アーリントンカップ(G3)
17年京王杯2歳ステークス(G2)
連対時
平均馬体重
516kg (最高:522kg)
(最低:510kg)
前走時馬体重520kg
POINT
四肢が短く、特に前脚の短さが目立つ。脚が短い分ピッチが利くため、瞬間的な加速が得意。胸前から肩周りにかけての筋肉が盛り上がるように発達しており、立ち姿から力強さが伝わってくる。二度レコード勝ちしているようにスピード勝負にも長けているが、やはり持ち味はパワー。高松宮記念で最も大事な要素であり、500キロ以上の大型馬が多く馬券になっている点も好材料だ。前走時との立ち写真の比較はできないが、前走のパドックは若干緩さを感じさせる造りだった。今回は薄っすらと肋骨が浮き、馬体の張りも文句なし。

ナックビーナス

(牝7、美浦・杉浦厩舎)

ダイワメジャー
レディトゥプリーズ
母父More Than Ready
通算成績37戦8勝
重賞勝利 18年キーンランドカップ(G3)
連対時
平均馬体重
517kg (最高:534kg)
(最低:496kg)
前走時馬体重534kg
POINT
7歳を迎えても雄大な骨格に立派な筋肉が付いていて、ちょうど1年ぶりの立ち写真でも力強い姿を披露。前走のオーシャンSは過去最高馬体重で出走したように、馬体は充実している。素軽いスピードを生かすというよりパワーで押し切るタイプ。北海道シリーズでの活躍など時計の掛かる条件も合っており、高松宮記念でも18年に3着の実績があるようにレース適性は高い。元々腹袋が大きく、ふっくらと見せるタイプにしても若干ゆとりを感じさせる腹周り。当週の追い切りで引き締まってくれば。

ノームコア

(牝5、美浦・萩原厩舎)

ハービンジャー
クロノロジスト
母父クロフネ
通算成績11戦5勝
重賞勝利 19年ヴィクトリアマイル(G1)
19年富士ステークス(G3)
18年紫苑ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
457kg (最高:470kg)
(最低:436kg)
前走時馬体重470kg
POINT
胴周りは比較的ゆったりとした造り。昨年ヴィクトリアマイルを制してからマイル路線を歩んで来たが、馬体構造から距離適性はマイルから2000m辺りといったイメージが強い。今回は初の1200m戦だけに、スピード勝負にどこまで対応できるかがカギになるだろう。曲飛で後肢のピッチも速く、瞬発力に優れている。末脚を生かす競馬が合っているため、直線勝負になりやすい中京コースは悪くない。今回は休み明けで、輪郭がボヤけがちな芦毛でも太く映らない。筋肉の張りも上々で、いきなり動ける態勢に整った。

モズアスコット

(牡6、栗東・矢作厩舎)

Frankel
India
母父Hennessy
通算成績21戦7勝
重賞勝利 20年フェブラリーS(G1)
20年根岸ステークス(G3)
18年安田記念(G1)
連対時
平均馬体重
488kg (最高:498kg)
(最低:478kg)
前走時馬体重494kg
POINT
雄大な骨格に立派な筋肉が付いており、特に盛り上がるように発達した胸前と、横幅の広いトモは目を見張る。立ち姿に重厚感があり、ダートでG1勝ちを挙げたように秘めたパワーは現役トップクラス。1200mは若干忙しそうだが、時計の掛かる競馬になりやすい高松宮記念への適性は低くないと見ている。曲飛で瞬間的な加速も得意のため、楽に中団を追走して直線まで余力を残して置けるかがカギ。GⅠ圧勝後でも馬体面へのダメージは感じさせず、むしろ筋肉の輪郭は前走以上に浮き上がっているように見える。見えない疲れがなければ力は出せそう。

モズスーパーフレア

(牝5、栗東・音無厩舎)

Speightstown
Christies Treasure
母父Belong to Me
通算成績19戦6勝
重賞勝利 19年夕刊フジオーシャンS(G3)
連対時
平均馬体重
481kg (最高:502kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重494kg
POINT
500キロ近い馬体重で出走しているものの、決して背は高くなく、胸前やトモにがっしりとした筋肉が付いている。前脚が短く重心が前になっている分、スピードの乗りが良く、スタートダッシュの速さは1、2を争う。持ち前の速さを生かした競馬が合っており、スプリンターズSがベストの舞台。パワーが必要な高松宮記念は逃げ馬には厳しく、逃げて主導権を握ることで持ち味が生きるため、地力勝負に持ち込んでどこまで粘れるか。前走を含めて今年は冬毛があまり伸びておらず、代謝の良さを感じさせるほど。状態面に関しては昨年以上と言っていい。
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