※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!

アナザーリリック

(牝3、美浦・林厩舎)

リオンディーズ
アンソロジー
母父サクラバクシンオー
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
484kg (最高:486kg)
(最低:484kg)
前走時馬体重484kg
POINT
牝馬ながら筋肉質な馬体の持ち主で、特に胸前から肩周りの肉付きがいい。トモも父系の影響から横幅が広く、膨らむように発達しており、実に力強い立ち姿。後肢の下腿部にも血管が浮き上がるように発達していて、大きな推進力を生み出せそう。クビさしは短く、距離はマイルが上限の印象。どちらかといえば短距離志向が強い。父リオンディーズ似の背中がやや短めなシルエットで、溜めてこそ持ち味が活きてくる体型。東京コースは決め手が要求されるため、瞬発力に秀でている点は好材料だ。背中に銭型が浮き上がり、毛艶が非常にいい。腹周りもスッキリと仕上がり、1週前時点で態勢は整った。

ヴェイルネビュラ

(牡3、美浦・大竹厩舎)

ロードカナロア
リングネブラ
母父ハーツクライ
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
490kg (最高:494kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重492kg
POINT
ロードカナロア産駒の中では比較的、筋肉の付き方がなだらか。母父ハーツクライの影響か、胴周りやクビさしにも一定の伸びが感じられる。マイルは距離的に問題ないものの、中距離志向が強いタイプなので、極端な高速決着になった場合への対応力がカギ。直飛で後肢がしっかりと伸び、ストライドも大きい。中山での勝ち星もあるが、広い東京はより力を出せる舞台といえるだろう。依然として素軽い立ち姿を披露している一方、前回の立ち写真よりも筋肉が主張した体つきへと変化してきた。短期間でしっかりと良化が感じられる。馬体の張りも良好で、順調に仕上がった印象。

グレナディアガーズ

(牡3、栗東・中内田厩舎)

Frankel
ウェイヴェルアベニュー
母父Harlington
通算成績5戦2勝
重賞勝利 20年朝日フューチュリティ(G1)
連対時
平均馬体重
456kg (最高:458kg)
(最低:452kg)
前走時馬体重458kg
POINT
全体に余分な肉が少ないシャープな立ち姿。機敏な動きができそうな素軽さを感じさせると同時に、完成度も他馬との横比較で高めに分類される。やや詰まり気味の胴周りからもマイルはベストの距離といえるだろう。細身なタイプであるものの、付くべきところに筋肉が付いており、特に横幅が広く膨らんだトモは目を見張るモノがある。高いスピード能力の持ち主で、高速決着でも実績十分。胴にもまとまりがあり、追ってからの決め手も秘めているため、東京コースも問題なく対応できるだろう。前回の立ち写真同様、筋肉の張りは上々で、ココ目標にキッチリと仕上げられている。

シティレインボー

(牡3、栗東・池添兼厩舎)

エピファネイア
シージョー
母父フジキセキ
通算成績8戦1勝
連対時
平均馬体重
475kg (最高:480kg)
(最低:470kg)
前走時馬体重470kg
POINT
骨格に対してやや背中のラインが長く映るシルエット。一瞬の切れよりも長く脚を使う展開に向いている体型で、前走も好位から渋太く粘って3着に好走した。飛節は緩やかにカーブを描いた「曲飛」で、ピッチの利く走りも可能。後躯の筋肉も発達している。強いキックで大きな推進力を得て、回転力も備えているためスタート次第でダッシュも利く。全体にバランスも整っていて、今回の出走メンバーでは完成度も高めだ。筋肉の輪郭が明瞭に浮き上がっているように、皮膚の薄さを感じさせるほど馬体の張りはいい。ムダ肉無く仕上がっており、力は十分に発揮できるだろう。
今週のイチオシ

シュネルマイスター

(牡3、美浦・手塚厩舎)

Kingman
Serienholde
母父Soldier Hollow
通算成績3戦2勝
連対時
平均馬体重
471kg (最高:480kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重480kg
POINT
胴詰まりのシルエットで、全体にまとまりを感じさせる体型。背中が短く映る瞬発力タイプで、飛節も折りの深い「曲飛」の構造をしている。ピッチの利く、小気味よいフットワークで一瞬の切れ味は相当。直線スピード、決め手が問われやすい東京コースでも存分に瞬発力を発揮してくれるはず。弥生賞で2着しているものの、体型的にマイラーの印象が強く、距離短縮は好材料。骨格自体のバランスが整っていて、トモの肉付きも良く、素質はG1のココでも上位の存在。前走以上にボリューム感があるものの、腹周りは引き締まっていて、パワーアップしたという見方でOK。張りツヤも良化が感じられ、充実した様子が伝わってくる。

ショックアクション

(牡3、栗東・大久龍厩舎)

Gleneagles
Reset In Blue
母父Fastnet Rock
通算成績5戦2勝
重賞勝利 20年新潟2歳ステークス(G3)
連対時
平均馬体重
489kg (最高:490kg)
(最低:488kg)
前走時馬体重496kg
POINT
外国産馬らしいがっしりとしたフォルム。父グレンイーグルスはサドラーズウェルズ系の種牡馬で、力強い馬体は父系から遺伝したモノと考えていい。前走よりはスッキリとして映るものの、腹周りの造りは重厚感があり、底力を要する展開も苦にしない。多少時計の掛かる決着になれば、この馬にとって有利に働きそう。筋肉の輪郭が浮き上がっていて、骨格のバランスも整っている。完成度は横比較で見ても高めだ。胴詰まりの体型で、距離はマイルが上限か。前走との直接比較こそできないものの、朝日杯FS時よりも馬体は引き締まっている。徐々に上向いている印象。

ソングライン

(牝3、美浦・林厩舎)

キズナ
ルミナスパレード
母父シンボリクリスエス
通算成績4戦2勝
連対時
平均馬体重
476kg (最高:482kg)
(最低:468kg)
前走時馬体重478kg
POINT
父キズナと似たイメージの短い背中と、後躯に向かって引き締まった腹周りのラインが特徴的。瞬発力勝負に向いている体型で、一瞬の切れが武器。トモの辺りはまだ成長余地が感じられるものの、桜花賞からの短期間でも僅かながらボリュームアップしており、一戦ごとに良化している点は好印象。スピードに長けた馬体構造の上、胴自体も詰まり気味のため、短距離志向が強い。前走は不利もあり15着に敗れたが、高速馬場への適性も高く、素質的にも見限れない1頭。引き続き毛艶は黒光りしていて体調はかなり良さそう。

タイムトゥヘヴン

(牡3、美浦・戸田厩舎)

ロードカナロア
キストゥヘヴン
母父アドマイヤベガ
通算成績6戦1勝
連対時
平均馬体重
474kg (最高:476kg)
(最低:472kg)
前走時馬体重476kg
POINT
四肢をスラっと見せていて骨格のバランスが良く、胴周りにも窮屈な面を感じさせない。前走はマイル戦への距離短縮で結果を出したが、体型的にはむしろ中距離寄りのフォルム。ストライドも大きく、中山コースでの実績が目立つものの、広い東京コースはむしろ合うのではないだろうか。薄っすらと肋骨が浮き上がっているように、余分な肉が付いていない一方で、胸前や肩周りにはロードカナロア譲りの豊かな筋肉が付いている。前走では控える競馬にも対応しており、自在性が出てきた点は高評価できる。好位からある程度速い脚を使えるのが長所なので、上手く流れに乗りたいところ。馬体の張りは京成杯出走時と比較しても良化が感じられ、良い状態でレースを迎えられそう。

バスラットレオン

(牡3、栗東・矢作厩舎)

キズナ
バスラットアマル
母父New Approach
通算成績7戦3勝
重賞勝利 21年ニュージーランドT(G2)
連対時
平均馬体重
474kg (最高:480kg)
(最低:462kg)
前走時馬体重480kg
POINT
全体に重厚感のある、パワータイプの馬体。腹袋は大きめで、母父のニューアプローチが影響していると考えられる。前走は逃げて圧勝しているが、胴にまとまりがあって追ってからの決め手も十分。一戦ごとに余分な肉が削げてスッキリとしてきた印象で、初の立ち写真だった朝日杯FS時と比較すると、かなりシャープに映る。本質的にはやや時計を要する馬場が合っているタイプと見ていたが、この引き締まったフォルムなら時計勝負になっても全く問題ないだろう。2歳時からの良化度合いは今回のメンバー中でも際立っている。過去の立ち写真と比べても一番といえる好気配で、万全の仕上がり。

ピクシーナイト

(牡3、栗東・音無厩舎)

モーリス
ピクシーホロウ
母父キングヘイロー
通算成績4戦2勝
重賞勝利 21年日刊スポシンザン記念(G3)
連対時
平均馬体重
532kg (最高:536kg)
(最低:528kg)
前走時馬体重530kg
POINT
530キロを超える馬体重が示す通り、雄大な骨格と豊富な筋肉量が際立つ好馬体。大型馬ではあるものの、余分な肉が付きづらいタイプで、腹周りはスッキリと見せている。パワーとスピードが両立した馬体で、秘めたポテンシャルは相当。繋ぎが長めで跳びも大きく、綺麗な馬場でこそ持ち味が活きてくるタイプ。当日の馬場状態は要チェックだ。直飛で背と腹のラインも平行に近く、持続力に秀でている。直線の長い東京でも積極的な競馬からの粘り込みに期待したい。まだ成長の余地を残しつつも、筋肉の輪郭は明瞭に浮き上がっているように、現状でも馬体の張りは上々。太め感のないボディコンディションも好印象。

ホウオウアマゾン

(牡3、栗東・矢作厩舎)

キングカメハメハ
ヒカルアマランサス
母父アグネスタキオン
通算成績6戦3勝
重賞勝利 21年アーリントンカップ(G3)
連対時
平均馬体重
492kg (最高:498kg)
(最低:486kg)
前走時馬体重496kg
POINT
キングカメハメハ産駒らしい筋肉質な馬体が特徴的。特に目を見張るのは後躯部分。トモの半腱半膜様筋にはスジが浮き、割れるように発達している。大きな推進力を生み出し、スピード勝負で強さを発揮しそう。一方で脚元に目を向けると、繋ぎはやや立ち気味で、渋った馬場への対応力も感じさせる。硬い馬場でも大きな反発力を生み出せるので、馬場不問で力を出せると見て構わないだろう。胴周りは筋肉質な分、まとまりがあって、いかにもマイラーといった雰囲気。飛節は緩やかにカーブしており、上質な瞬発力も秘める。朝日杯FS時よりもスッキリと仕上がっており、完成度も高まってきた。力を出せる状態に整っている。

リッケンバッカー

(牡3、栗東・西村厩舎)

ロードカナロア
シティウェルズ
母父City Zip
通算成績7戦1勝
連対時
平均馬体重
464kg (最高:468kg)
(最低:460kg)
前走時馬体重468kg
POINT
まず目を引くのが太めで逞しいクビさし。父ロードカナロアから遺伝した豊富な筋肉量で、実にパワフルな馬体の持ち主だ。トモも横幅は広く、膨らむように発達している。キングマンボ系の特徴が表れた造りといえるだろう。一方で、骨格のバランスに対して胴周りには伸びが感じられる。ある程度速い脚を使えるものの、本質的には持続力を活かした競馬のほうが向いていそう。広い東京コースで余すことなく末脚を発揮できれば。立派な馬格を有しているが、筋肉の質感的にもまだ良化の余地はある。前腕から肩周り、後肢の下腿部には血管が浮き上がり、現状ベストの状態といえそう。

ルークズネスト

(牡3、栗東・浜田厩舎)

モーリス
ヴィラ
母父ディープインパクト
通算成績5戦2勝
重賞勝利 21年中スポ賞ファルコンS(G3)
連対時
平均馬体重
502kg (最高:510kg)
(最低:498kg)
前走時馬体重510kg
POINT
全体に肉付きの良い馬で、特に胸前から肩周り周辺は膨らむように発達しており、馬体の幅がある。胸の深さも目立ち、大きな心臓・肺を有しているのではないだろうか。ファルコンSではハイペースを逃げてそのまま押し切っており、高い心肺機能を披露した。正方形にまとまったシルエットで短距離志向がやや強いものの、マイルの距離は十分にこなせる。胴にまとまりがあり、追ってからもひと脚使えるタイプなので、東京の長い直線で仕掛けどころがカギになりそう。蹄は非常に薄く、典型的な良馬場向きの造り。薄っすらと肋骨が浮き上がる理想的なコンディション。仕上がりは良好。

レイモンドバローズ

(牡3、栗東・上村厩舎)

ヴィクトワールピサ
レッドレイチェル
母父Medaglia d’Oro
通算成績6戦2勝
連対時
平均馬体重
470kg (最高:474kg)
(最低:466kg)
前走時馬体重476kg
POINT
豊富な筋肉量が目を引く好馬体。やや重心が低く、短距離志向が強め。腹周りをふっくらと見せているが、これはサドラーズウェルズ、エルプラドと続く母父のメダグリアドーロが影響していると考えられる。重厚感のあるパワータイプで、一定レベルの素軽さはあるものの、本質的には上がりを要するような馬場・展開で強さを発揮しそう。筋肉の質感、骨格に対して背と腹を平行に見せている点などを考慮しても、持続力を求められる流れが合う。今回も先行して押し切るスタイルが理想的か。皮膚を薄く見せているほど馬体の張りは素晴らしく、仕上がりに関してはメンバー中でもトップクラス。
今週のイチオシ

ロードマックス

(牡3、栗東・藤原英厩舎)

ディープインパクト
パーフェクトトリビュート
母父Dubawi
通算成績6戦1勝
連対時
平均馬体重
447kg (最高:450kg)
(最低:444kg)
前走時馬体重442kg
POINT
440キロほどの馬体重でも、母父ドバウィの影響で腹周りに重厚感があり、数字以上に迫力のある立ち姿を披露している。このような体型をした馬は上がりの掛かる、底力を要する展開に強い。新馬戦で不良馬場をこなした点も納得。キ甲に伸びがあり、完成度は比較的高め。胴が詰まり気味で、飛節も緩やかにカーブ。溜めて切れそうな瞬発力タイプで、決め手を求められる東京コースはやはりマッチする舞台。シンザン記念出走時よりも全体にボリュームアップした雰囲気があり、ふっくらと見せているのはむしろ好印象。毛艶や筋肉の張りも申し訳なく、巻き返しがあっても驚けない。
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