【宝塚記念】春グランプリの馬体診断!2年連続で好走中のイチオシ馬は要チェック!
2021/6/25(金)
【宝塚記念】昨年も穴馬2頭が爆走した荒れるGPを徹底解説!…競馬JAPAN
※イチオシ馬&特注馬は、追い切りの動きなども踏まえて金曜日に公開します!
- 6/26(土)夕方発行
東京スポーツ(宝塚記念の予想を掲載) - 6/27(日)14:45頃〜
ラジオ日本「日曜競馬実況中継」午後の部後半
(東京10R〜12R)
アリストテレス
牡4
[栗]音無厩舎
父 | エピファネイア |
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母 | ブルーダイアモンド 母父:ディープインパクト |
通算成績 | 12戦4勝[4-5-0-3] |
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前走時馬体重 | 474kg |
骨格のバランスが整っており、筋肉量も豊富で実に見栄えのする好馬体。瞬発力と持続力、どちらかに偏った馬ではなく、比較的どんな流れでも力を発揮できるタイプと見ている。阪神の内回りコースでも上手に立ち回れるだろう。菊花賞2着の実績があるものの、シルエット的には純ステイヤーではなく、中距離~2400m辺りが合っている印象。距離短縮は好材料だ。近走の立ち写真を振り返っても分かるように、毛艶や馬体の張りは安定している。今回も皮膚を薄く見せるほどパンとした張り感があり、引き続き好調をキープ。
カデナ
牡7
[栗]中竹厩舎
父 | ディープインパクト |
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母 | フレンチリヴィエラ 母父:French Deputy |
通算成績 | 31戦4勝[4-3-3-21] |
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前走時馬体重 | 480kg |
背中が短く、腹側のラインが後躯に向かって引き締まった瞬発力タイプ。胴自体が詰まり気味で、一瞬の切れ味が持ち味。小回りでも追い込める機動力を秘めており、昨年の大阪杯でもインコースを突いて4着に入った。宝塚記念も同じ阪神の内回りで、同様の競馬ができれば食い込みも。肉付きが良く、高速決着よりはやや時計が掛かるくらいがあっており、ある程度の道悪なら対応できる。年齢的に大きな上積みこそ感じられないものの、依然として馬体は引き締まっており、立ち姿に衰えは感じさせない。毛艶も良好で、いい状態でレースを迎えられそう。
カレンブーケドール
牝5
[美]国枝厩舎
父 | ディープインパクト |
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母 | ソラリア 母父:Scat Daddy |
通算成績 | 15戦2勝[2-7-3-3] |
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前走時馬体重 | 480kg |
若い頃と比べ全体に逞しい体つきへと成長。前走では3200mにも対応したが、胴周りにはまとまりがあり、やはりベストは中距離。2200mへの短縮は好材料で、パワフルな馬体になってきたため、底力勝負になる阪神コースでも十分にやれるはず。胸が深く心肺機能が高いため、持続力勝負になっても問題なし。ベタ蹄で繋ぎもゆったりとした造りをしており、本質的には綺麗な馬場がいい。今年の宝塚記念は開催4日目で、使い込まれていない点もこの馬にとってはプラス。背中には銭型が浮き上がり、代謝の良さが伝わってくる。筋肉の張りも上々で、メンバー屈指の好仕上がり。
キセキ
牡7
[栗]辻野厩舎
父 | ルーラーシップ |
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母 | ブリッツフィナーレ 母父:ディープインパクト |
通算成績 | 29戦4勝[4-6-5-14] |
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前走時馬体重 | 504kg |
背中側と腹側のラインが平行に近く、胴周りに伸びのある持続力タイプの馬体構造。長く脚を使う舞台・展開に強く、持続力勝負になりやすい宝塚記念では2年連続で2着に好走している。腹袋も膨らみがあり、上がりの掛かるレースに向いている。適性の高さは言うまでもないが、今年は6月の開催日数が少ないため、芝のコンディションは例年よりも良い状態。スピードを求められる競馬になった場合にどこまで対応できるか。7歳馬で大きなケガなく使ってきているが、馬体面に衰えは一切感じられない。筋肉にメリハリがあり、皮膚を薄く見せているように張り感も抜群。
シロニイ
牡7
[栗]池江寿厩舎
父 | キングカメハメハ |
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母 | シラユキヒメ 母父:サンデーサイレンス |
通算成績 | 36戦4勝[4-6-3-23] |
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前走時馬体重 | 502kg |
ダート戦で4勝を挙げているように、筋肉の輪郭がハッキリと隆起している、パワフルな立ち姿。一方で薄っすらと肋骨が浮き上がっているように、芝のスピード勝負にも対応できるよう、シャープなフォルムに整えられている。蹄底にも縦に厚みがあって、時計の掛かる馬場が合う。当日雨が降って馬場が荒れるようなら、持ち前のパワーを発揮できるはずだ。当日の馬場状態も要チェック。過去との比較こそできないものの、腹周りは1週前の時点でスッキリと仕上がり、筋肉の張り具合も良好。この馬の力を発揮できる、いい状態といえそうだ。
メロディーレーン
牝5
[栗]森田厩舎
父 | オルフェーヴル |
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母 | メーヴェ 母父:Motivator |
通算成績 | 23戦3勝[3-0-3-17] |
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前走時馬体重 | 346kg |
規格外の小さな馬ではあるものの、骨格のバランス自体は整っていて、脚をスラっと見せているためか横見での立ち姿では意外と小ささを感じさせない。ただ、他馬との比較で見てどうしても馬格が小さい分、ストライドを伸ばして距離を稼ぐのには限界がある。胸が深いことからも心肺機能は相当に高く、好走するためには上がりが掛かって消耗戦になることが必須の条件といえるだろう。昨年1月の立ち写真と比較して、馬体重こそ変わらないがメリハリのある馬体になってきている。この馬なりに筋肉の張りもベストといえる状態で、体調はかなり良さそうだ。
モズベッロ
牡5
[栗]森田厩舎
父 | ディープブリランテ |
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母 | ハーランズルビー 母父:Harlan’s Holiday |
通算成績 | 18戦4勝[4-4-1-9] |
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前走時馬体重 | 486kg |
四肢をスラっと見せており、胴周りにも程よく伸びがある。持続力勝負に強そうな体型で、中長距離戦への適性も高い。肉付きが良く、腹周りにも厚みがあって逞しく、時計の掛かる馬場が合うイメージ。蹄も縦幅があり、道悪は非常に上手い。昨年3着した宝塚記念、2着した前走の大阪杯はいずれも水分を含む馬場で、上がりの掛かる展開になっていた。他馬が苦にするような消耗戦になれば、今回も出番があるはず。叩き良化型のタイプで、今年は一戦ごとに馬体の張りや毛艶が良化している。今回は2ヶ月半ほどレース間隔が開いたものの、引き続き良い状態をキープできている。
ユニコーンライオン
牡5
[栗]矢作厩舎
父 | No Nay Never |
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母 | Muravka 母父:High Chaparral |
通算成績 | 18戦5勝[5-2-1-10] |
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前走時馬体重 | 528kg |
ストームキャット×サドラーズウェルズという血統構成が示す通りのパワフルな馬体で、前駆・後躯共に豊富な筋肉量は一際目を引く。腹周りの造りにも重厚感があり、底力・パワーを要する展開は合うはず。先行して持続的な脚を使うことも可能で、レース適性は高いと見ている。骨格のバランスが3歳時と比較して良化し、筋肉の緩さも解消。より見栄えのする馬体になってきた。毛艶に光沢があり、トモのボリューム感、筋肉の張りも非常に良く見せている。まさに充実期を迎えている印象で、前走の走りをフロックの一言で片づけるのは早計だ。
レイパパレ
牝4
[栗]高野厩舎
父 | ディープインパクト |
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母 | シェルズレイ 母父:クロフネ |
通算成績 | 6戦6勝[6-0-0-0] |
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前走時馬体重 | 422kg |
全体に細身に映る、牝馬らしい華奢な体型。骨格のバランスが整っており、胴周りにも程よく伸びがあるため、立ち姿は馬体重の数字以上に存在感がある。トモの横幅はそれほど広くないものの、筋肉は膨らむように発達しており、フレームに対して肉付きは十分。馬格がコンパクトであるため、軽快なスピードを繰り出せるのだろう。馬体のサイズ的にやや時計が掛かるくらいの馬場がちょうどいい印象があったため、大阪杯はこの馬向きの馬場コンディションになったのは確か。それでもポテンシャルの高さは疑う余地が無く、持続力勝負に持ち込める点は有利。筋肉の張りが抜群で、皮膚の薄さも目立つ。力を十二分に発揮できる、好仕上がりだ。
ワイプティアーズ
牡6
[栗]加用厩舎
父 | ダイワメジャー |
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母 | ナミダガキラリ 母父:Fusaichi Pegasus |
通算成績 | 28戦4勝[4-2-2-20] |
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前走時馬体重 | 532kg |
530キロ超の大型馬で、骨量・筋肉量共に豊富。父よりも胴に伸びがあり、背中と腹側のラインは比較的平行に近い。末脚は切れない代わりに長く良い脚を繰り出せる、典型的な「持続力タイプ」の馬体構造といえるだろう。腹袋もふっくらと見せていて、上がりの掛かる底力勝負向き。ただ、蹄は薄く、繋ぎも長めでクッションが利く。道悪が合っている印象はあまり受けないため、良~稍重で時計の掛かる競馬が理想的。やや前駆が勝っているイメージがあり、極端なスローペースではない限り、先行するよりもマクるような競馬が良さそう。肋骨が薄っすら浮き上がり、1週前の時点で力を出せる状態に整っている。
クロノジェネシス
牝5
[栗]斉藤崇厩舎
父 | バゴ |
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母 | クロノロジスト 母父:クロフネ |
通算成績 | 14戦7勝[7-3-3-1] |
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前走時馬体重 | 474kg |
胸が深く、心臓や肺など心肺機能に関する部位が大きく発達している。見た目にパワーが勝っているタイプではないものの、持ち前のエンジンを活かした持続力勝負は得意中の得意。勝負どころから下り坂が続き、長く脚を使う必要のある阪神内回りコースへの適性は高い。昨年は稍重で6馬身ちぎったように上がりの掛かる展開は滅法強い。一方で腹周りはある程度スッキリと見せていて牝馬らしい素軽さがあることから、仮に時計の出る馬場になっても十分に対応できるだけの高いポテンシャルを秘めている。前走との直接比較はできないものの、休み明けでもムダ肉なく引き締まり、血管が浮き上がるほどパンプアップしている。いきなり力を出せる、いい状態に仕上がった。
ミスマンマミーア
牝6
[栗]寺島厩舎
父 | タニノギムレット |
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母 | サンデーメモリー 母父:サンデーサイレンス |
通算成績 | 24戦4勝[4-2-2-16] |
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前走時馬体重 | 460kg |
比較的胸前から肩周りにかけて、前駆の筋肉の発達が目立ち、牝馬ながらガッシリとした雰囲気のある馬体の持ち主。地方時代にはクラシック路線で活躍したように、掻き込みの強い前捌きで、パワーを要する条件でこそ持ち味が活きてきそう。2着に入って波乱を演出した1月の日経新春杯もやや上がりの掛かる馬場だった。繋ぎが立っており道悪は苦にしないタイプで、胴周りにもゆとりがあって持続する末脚も使える。一雨降れば面白い存在だ。昨年のマーメイドS以来1年ぶりの立ち写真となるが、馬体はより洗練されてきた印象で、毛艶や筋肉の張りも申し分ない。
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全体に余分な肉が付いていない、シャープな馬体の持ち主。それでも筋肉の輪郭は明瞭で、付くべきところに必要な筋肉が付いている印象だ。背中と腹側のラインが平行に近く、やや長く見える造り。父ハーツクライ譲りの胴に伸びがある体型で、長く脚を使うレースが合っている。前走は好位から流れ込む格好になったが、本馬の長所が存分に発揮されていた。宝塚記念も持続力が問われるレースなので、上手く前目のポジションを取りたいところ。毛艶、馬体の張りは良好。中3週→中2週→中3週のローテーションになるが消耗した雰囲気もなく、体調は良さそう。