長躯短背でバランスのいいフォルム。近走は中距離で逃げて好成績を収めているが、引き締まった腹側のライン、伸縮性のありそうな背中の構造を見ると、マイル以下の距離でタメを利かせる競馬が合っていそう。クビさしが太く、肩は立ち気味でトモは横幅が広い。筋肉量が多く、本来はもう少し短めの距離が向いているイメージ。1週前の時点で肋骨が感じ取れるように体つきはスッキリと仕上がっている。毛艶・馬体の張りも申し分のない状態に映る。

胸前から肩周り、前駆の発達が目立つ。歩様は少し硬く映るように柔らかいタイプではなく、繋ぎの角度もやや立ち気味。ダートも対応できる下地を感じさせる馬体だ。ピッチの速い走法で、芝を使われていたように体型自体は素軽い。乾いたダートよりも、湿ってスピードが活きる馬場になって欲しいところ。いつも細身に映る馬で、今回も1週前の時点で肋骨が浮いて見える。筋肉の張り、ボディコンディションはダービー時と大きく変わった印象こそないが、毛艶は良好。体調は悪くない。

父譲りの骨量豊かなフレームで、胴が長い体型。スパッと末脚が切れるイメージはない一方、パワーと持続力は一級品。大型馬ではあるものの、腹周りをスッキリと見せていて重め感はなし。飛節も「直飛」で完歩が綺麗に伸びる。シルエットを見る限り、中距離以上が合っている印象。もともと後肢が長い作りを差し引いても、まだ背は伸びそうで、バランスには良化の余地がある。毛艶に光沢があって代謝の良さが窺えるように、夏場でも元気一杯。力を出せる態勢に整った。

※出走回避
ホッコータルマエ産駒らしい、大きな腹袋が特徴的。パワー十分で、底力が要求されるような状況も苦にしないイメージ。背中はまとまりがあって、前走は内目でじっくりと脚を溜めることができた。決め手を活かす形がベストといえるだろう。飛節の折りが深い「曲飛」ではあるものの、関節は柔らかく、可動域は広い。背中はやや短い体型だが、距離への融通は利くタイプ。ふっくらと見せているが太め感はなく、後肢の下腿部には血管が浮いているように、筋肉の張りも上々。