兄キングオブドラゴンよりも前後にまとまりがあり、持続型の兄とは対照的に、本馬は瞬発力勝負が得意。筋肉の質感はしなやかで、仙骨の角度は傾斜した「斜尻」の構造。決め手を活かすことができる、広い新潟コースは力を発揮できる舞台。本質的に中距離志向の強いタイプ。腹周りはスッキリと引き締まっていて、太めなく仕上がっている。筋肉の張りも上々で状態面に不安なし。

長躯短背でバランスの整ったフォルム。後肢の飛節はカーブした「曲飛」タイプで、背中も短め。本質的には溜めて良さが出る、瞬発力タイプ。大型馬だが素軽い馬体、動きをする馬で、蹄底は薄くスピードの出る良馬場向き。過去には芝1600mで1分31秒台走破の実績もあり、高速決着で注目。年齢的に大きな上積みはどうかも、後肢の下腿部に血管が浮き、筋肉の張りは良く見せている。

父リオンディーズ同様、胴詰まりで筋肉質な馬体。前後の連動性に優れており、溜めて速い脚を繰り出すことができる。父系譲りの横広で豊かなトモ。パワーとスピードの源であり、安定した先行力に繋がっている。後肢の飛節は中間的な構造。ストライドは大きく伸びるため、広い新潟コースでも問題なく力を発揮できそう。皮膚を薄く見せると同時に、薄っすらと肋骨が浮き上がっていて、好仕上がり。

ボリューム感のある筋肉質な馬体。クビさしは太く、前駆の発達が目立つ。背中は短く、大型馬でも速い脚を繰り出せる瞬発力タイプ。肉付きはいいが、筋肉の質感は硬く映らず、溜めて終いを伸ばす形で馬体の特長が活きてくる。広い新潟コースは合いそう。NHKマイルC出走時よりもふっくらと見せ、少し絞れそうな印象を受けるが、毛艶は非常に良く体調面に不安はない。

雄大な骨格に加え、筋肉量が豊富。中距離での実績も有しているが、胴詰まりのフォルムからベストは1600m。重厚感がありながら上がり3ハロン33秒台の上がりを繰り出せるほどのスピード能力を秘めつつ、腹袋は大きく、タフな流れにも耐えられる。緩さを残していた以前の立ち姿と比較して、全体にメリハリが出て、馬体は完成の域に入ってきた。トモの張りはもう少し良くなりそうな印象も、力を出せる状態にある。

父ハービンジャー同様に、胴周りに伸びがある体型。前脚もスラっと見せていて、跳びが大きいタイプ。ストライドを伸ばせる、広々とした新潟コースは力を発揮できる舞台といえる。キ甲が伸びて骨格のバランスが良化、筋肉面でも中身が詰まって完成形となってきている。背中から後躯にかけて銭型模様が浮いていて、皮膚も薄く見せており、代謝の良さが目立つ。夏の暑い中でも疲れなく、いい状態に仕上がっている印象。