骨格のバランスが良く、筋肉質ではあるが柔軟性も秘めている。蹄は薄めで、良馬場でこそ全能力を発揮できるタイプ。開幕2週目で速い時計が出やすい、今の中京芝はこの馬にとって好条件。1400mベストの印象はあるものの、成長してよりスプリント色が強まっており、1200mの高速決着でも対応はできそう。休み明けでも筋肉の張りが良く、いきなり力を出せる状態に仕上がっている。

父ジャスタウェイと同様に、背中を長く見せる体型。3歳時までは中距離で活躍していたが、筋肉量が増えたことで徐々にスプリント色が強くなり、距離適性は短めにシフト。ベタ蹄で繋ぎは長く、脚元の構造は良馬場向き。8歳馬でも後躯の充実ぶりが目立っていて、年齢的な衰えは感じない。馬体の張りが良く、1週前の時点で薄っすらと肋骨が浮き上がり、理想的なボディコンディションに仕上がっている。

クビ周りが太く、あご周りの筋肉が発達している。一般に、あご回りをふっくらと見せる馬は飼い葉食いが良いことが多く、本馬は全体に肉付きもイイ。腹周りも程よいボリューム感があり、真夏でも馬体を細く見せていない＝しっかりと食べることができている証ともいえる。やや前脚が短く、背中を長く見せる体型。スピードの持続力に優れており、前走は早めに動く形で押し切った。毛艶や筋肉の張りも良く見せて、仕上がり面に不安なし。

胴長でシャープに見せた父サトノダイヤモンドとは異なり、本馬は筋肉量が豊富で、やや詰まり気味のフォルム。トモの大腿筋膜は膨らむように発達して、丸みを帯びている。力強いキックで大きな推進力を生むことが可能、スピード能力に繋がっている。後肢は緩やかにカーブしてバネ感十分。溜めて切れる脚を使える点が本馬の武器。1400mベストの感はあるものの、たくましい体つきでうまく流れに乗れれば。肌ツヤ良く、仕上がりは上々。