出走予定馬もさることながら、ジョッキーの顔ぶれが凄い。札幌からルメール、池添に坂井瑠星、田辺。小倉から福永、鮫島駿も。デムーロ、戸崎もいる。武豊に川田、松山が小倉2歳Sで乗っているのが惜しまれる。

ハンデ戦である。カデナの58キロは小倉大賞典を57キロで勝っているから仕方ないものか。やはり53キロの3歳馬、ワーケアにどうしても目が行く。3歳は3キロのハンデを貰うので56キロの計算とはなるのだが、53キロで若武者、イメージがどうしても膨らむ。

この10年で3歳馬の出走は4回。一昨年のブラストワンピースの様に1番人気となるほどの出走馬はそういない。あの時はダービーまで負け知らず。そのダービーが惜しい5着だったし、ハンデも54キロと軽くはなかった。

今年の3歳馬はルメールがずーっと乗って来たワーケア。ここを糧として飛躍の秋となるのか注目ではある。穴ならサトノガーネット。前走もかなりの脚をみせて復調気配。


【キーンランドカップの回顧】

20年8/30(日)2回札幌6日目11R 第15回 キーンランドカップ(G3、芝1200m)
  • エイティーンガール
  • (牝4、栗東・飯田祐厩舎)
  • 父:ヨハネスブルグ
  • 母:センターグランタス
  • 母父:アグネスタキオン

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「雨が降る」との予報でも、自分がいる処の天気がピーカンだと、なかなかイメージがあまり沸かない。衛生画像でも雲がそう見えないから、言うほど雨は降るまい、と勝手に解釈した。

朝、JRAの開催情報で馬場を見ると愕然とする。芝:重、ダート:不良とある。そして雨はいっこうに降りやまず、上がるどころかメインの頃はTV画面でやや視界も悪く見えた。

1週前に次週の重賞展望を書く時に過去を調べる。何か内枠、それも1番はなお少ない勝ち馬番だな~とは感じていた。いくら仮柵を外へ出して来ても、ダメージが蓄積して傷む内目より外が走りやすいのだろうとは判る。だが、15回の今回はますますそれが顕著な結果に。外から5頭の馬が電光掲示板を占めた。残念ながら1番人気ダイアトニックは、1番を引いた時点で危ない人気馬になってしまった様だ。

当然にこの馬を中心に画面を見つめる。スタートはそう悪くはなかったが、いちばん前には行けない速さ。このクラスになるとそう遅い馬はいない。すぐに外に大きな壁が出来る。外へ出そうにも、次から次へと馬が前へ前へといるから出せもしない。むしろ出遅れでもしたら対応できたのかもだが。

前走で走った馬よりも走っていなかった馬。それがエイティーンガール。レースをスタートからゴールまで何度も観るが、一度もステッキを使っていない。先に抜け出たライトオンキューを交わして行く時も、坂井瑠星騎手は手綱を押すだけ。それでいて馬はグングンと伸びて行っている。3角ドンジリの位置どりである。しかし4角手前からの伸びは際立っていた。

一番外へと出したライトオンキュー。その真後ろにディメシオン、その後ろへと進出。馬群の中にいたダイアトニックと並んだが、すぐに抜き去り直線へ。あと1ハロンではまだライトオンキューには2馬身ぐらいあったのだが、ゴールでは1馬身半も前。ゴールではまだ余力があるぐらいであった。

待望の重賞勝利のエイティーンガール。全てが噛み合って最高の結果となった。