例年では阪神開催なのだが、今年は中京競馬場での開催となるセントウルステークス。過去に4度の開催があった。シーイズトウショウが勝ったのが2006年、もう14年前である。開幕週だから馬場の悪化もないはずだし、スピード競馬、内枠有利となるのは間違いない。

高松宮記念勝ちのミスターメロディ、3歳時にファルコンステークスをも勝っただけに左廻りになる今回は有力候補だろう。逆にダノンスマッシュはファルコンステークスでミスターメロディに完敗し、高松宮記念でも後塵を浴びた。その時は外枠もあっただろうが、今年の高松宮記念ではスタート直後に躓き、その後の走りでも挽回できずに10着惨敗であった。2戦前の京王杯の勝ち方からも、左廻りうんぬんではない様だが。

その高松宮記念で1着降着となったクリノガウディー、今回は汚名返上のまたともないチャンス。そして3歳馬ビアンフェの存在であろう。サマースプリントシリーズはラブカンプーが5着以内に入れば王者決定である。


【新潟記念の回顧】

20年9/6(日)56回新潟8日目11R 第56回 新潟記念(G3、芝2000m)
  • ブラヴァス
  • (牡4、栗東・友道厩舎)
  • 父:キングカメハメハ
  • 母:ヴィルシーナ
  • 母父:ディープインパクト

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場外馬券売り場が復活する様だが、まだまだ完全復活とはいかない様で馬券親父達にはまだまだ不満の日々であろうか。今は辛抱、我慢の時。明けない夜はない。

さて先週の新潟記念。以前から気になっていた事だったが、どうやら確信である。ブラヴァスで勝利した福永騎手。その彼の左廻り巧者である。中京でのコース取り、そして伸び具合。新潟でもそこは如実に感じていたが、まさしく土日の騎乗ぶりを観て左廻りには相当なる自信を持っていると思えた。

むろん東京コースも得意にしている競馬場ではあろう。新潟の芝馬場が道悪にならなかった今開催だが、使い込んできてだいぶ悪くなっている様子。内どうしの決着は時々あったものの、外廻りでは馬場の真ん中より外めでの決着が目立った。

前日10レース弥彦特別のパルティアーモの道中と直線7分ぐらいまで外へ出しての勝利とかを観て《そこまで馬場が悪いのか?》と思いもしたが、鞍上が意識して外へ外へと誘導しているのが判った。前から福永騎手のそんな騎乗ぶりに注目はしていたのだが、今回は特に感じた。それとまた外枠を良く引く。労せず外を選択できるゲート、道中でじっとして無駄な脚を使わず貯め、直線あと400からの仕掛け。どの馬も良く伸びていた。

レース自体はデムーロ騎手が内ラチ沿いを果敢に前へ前と出して行き、ウインガナドルをも交わして先頭に立ったジナンボー。ブラヴァスが直線で少しずつ外へ出して行ってのゴール前、カメラアングルではどちらが勝ったか判らない程。まるで1000芝のレースかと思える程に外ラチまで広がっての追い比べ。やはり使用頻度の差で、外めの伸びがいいのは当然。

それにしても3歳馬ワーケアは何もなく終わっていた。飛躍の秋のはずがどうしたことか。友道厩舎が勝ち堀厩舎が2着。4着に凄い脚を使った矢作厩舎のサトノガーネット。調教師部門の争いがここでもぶつかっていた。

ブラヴァスを導いた福永騎手の騎乗ぶり。もっと早く気がつけと反省だ。