コパノキッキング

19年1/27(日)1回東京2日目11R 第33回 根岸S(G3)(ダ1400m)


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大外から案外と楽にマテラスカイが先頭に立つ。前半3Fが35秒ピッタリとマイペースで行く。絶好の3列目にユラノト。好位の外目にコパノキッキングがいた。1番人気のサンライズノヴァは、いつも通り後ろから。楽な手応えで直線に入ってきたマテラスカイだが、あと300を過ぎるあたりで急に脚が止まる。あっと言う間に後続に飲み込まれる。その内からユラノト、外からコパノキッキングが伸びて、2頭の追い比べ。 先にいたユラノトを交わしたコパノキッキングが勝利。鞍上のマーフィーも重賞勝ちで締めくくった。

少し前に行われた京都の芝1200のシルクロードSでは、前半がかなりのハイペースで飛ばす一戦。そのイメージが強くて、この根岸Sも前半はかなりの乱ペースになるのかもと見ていた。それが意外や意外にも、スンナリとマテラスカイが先手を奪う。後で数字をみるとなおの驚き。このクラスで3F35.0で行けるなんて、なかなかあり得ない。
それなのにマテラスカイは追い出した途端に後続に捕まった。乾いたダート、手前を替えなかったらしい、が、この2戦の負けがよろしくない。はたしてドバイからの招待状が届くのか心配である。

勝負は4コーナーの入りではなかったか。モーニンの気配がいいので注目していたのだが、位置取りもあろうが、最後のカーブで自然に外を廻らされた。サンライズノヴァの外になっているのだから、かなり外である。それに反してコパノキッキングは真ん中ぐらいの位置から最後のカーブに入る時はもっと順位を上げてきている。カーブをそんなに外を廻らないで直線へと入ってきている。それでも内を終始キープできていたユラノトとは大きな差があった。
あっと言うまにマテラスカイに追いついたユラノト。迷わずマテラスカイの内を突き、そのまま前へと出て行った。コパノキッキングも馬場の真ん中をマーフィーの右ステッキに激励されて進出してきた。むしろ、勢いではコパノキッキングの方があったかも知れない。

ユラノトも伸びて行くが、コパノキッキングも伸びる。左ステッキに持ち替えたマーフィーの叱咤激励に応えて、少しだけ前に出てゴールを迎えた。内からクインズサターンが3着。モーニンは、そこからまだ2馬身もある4着。サンライズノヴァはモーニンと直線入り口では同じ位置なのに、電光掲示板にも乗らず。初ダートのケイアイノーテックも伸びあぐねていた。

火曜の坂路監視小屋で音無師は『体が立派だった。輸送してプラス2だからね。それとあのパサパサ馬場では、後ろからの馬では届かない』とサンライズノヴァの敗因を述べていた。『豊も、あのパサパサ馬場では動けない馬だと言っていたよ』とも教えてくれた。
森厩舎に寄ったら、マテラスカイの馬房はまだ空っぽだった。厩舎の者に聞いたら、今日帰ってくるそうだ。そしてやはりあの馬場を敗因にあげていた。関東地区の降雨なしがかなり続いているのが、こんなところにも影響あるなんて思いもしなかった。競馬は本当にイロイロとあり過ぎる。

コパノキッキングは、鞍上のマーフィー騎手のコメントでもやはりベターは1200かと言っている。丁寧に乗っての印象である。この後フェブラリーSへ藤田菜七子騎手で向かうと報道された。今年最初のG1競走は、かなり盛り上がりそうである。
先週に続いての、関東地区での関西馬の重賞勝利。やはり競馬は勝ってこそであろう。またまた関西に活気が戻りつつあると思いたい……。