2005年の有馬記念、ディープインパクトがデビューからの連勝をハーツクライに止められた。半馬身差の負け。ディープインパクトが国内でただ一度だけ後塵を浴びたのがそこだった。

あれから約20年、今年のJCで武豊Jがハーツクライの子供、ドウデュースでディープインパクト産駒のオーギュストロダンを迎え撃つ。何と言う因果だろうか、これが競馬の実に面白いところだろう。

外国馬はゴリアット、ファンタスティックムーンと今が充実期の4歳馬達、手強そうだ。まだまだ居る、昨年3着のスターズオンアースにピチピチで若いチェルヴィニアと牝馬勢も強力だ。3歳馬シンエンペラーは凱旋門賞帰り。凱旋門賞帰りのパターンは10年前のジャスタウェイは2着、ディープインパクトは4歳時に無念の凱旋門賞の後のここを勝ち有馬記念をも勝利して引退に華を添えた。

そんな過去のJCだが今年はドウデュースが受けて立つ。完成型の馬体で思う存分に力を発揮だ。

【マイルチャンピオンシップの回顧】

24年11月17日(日)京都11R マイルチャンピオンシップ(G1)芝1600m
  • ソウルラッシュ
  • (牡6、栗東・池江寿厩舎)
  • 父:ルーラーシップ
  • 母:エターナルブーケ
  • 母父:マンハッタンカフェ
  • 通算成績:22戦8勝


  • ②回顧 マイルチャンピオンシップ 11月17日 京都競馬 1600芝外 ソウルラッシュス 1・32・0 団野J 栗東・池江厩舎 競馬を予想するうえでいちばん大事なのが天気の読み。馬場状態を真っ先に考えなければならない。当然に毎日衛星で雲の様子から調べる。今回の淀は大幅な天気の崩れはないと結論する。

    それでも内めは傷んできているだけに決着は馬場の真ん中より外め。前を行く馬より差しに有利なコンディションだと解釈する。そこから出走馬を改めて1頭、1頭をチェックする。木曜夕方に出走予定馬が決定してから常に日曜のメイン、特にGⅠの時は頭の中は馬の事ばかりとなる。あの馬はどう乗るのか、あの枠ならどうするかをイメージして行く。

    今回は外国馬チャリンの参戦、ブレイディヴェーグのマイルもどうなのかと。枠が発表されてから馬柱を観てばかり。そして出した結論はウインマーベル。

    デビューからをずっとながめて特にこの昨秋ぐらいからを重点に調べる。暮の阪神カップへ行けば確勝だろう。だがここへ使ってきた意図、思惑を考える。あと200がどうでるのかが鍵だろうが、そこをチャレンジする厩舎サイドの気持ちに乗った。

    当然にレースはウインマーベルをゲートから中心に観ていた。坂の下り、4コーナーで先頭、もうワクワクしかない。そのまま押し切れ!と。だがやっぱりソウルラッシュが来た。大外をエルトンバローズも一気に交わして行った。それでもブレイディヴェーグにチャリンと迫った最後のゴール前は残したのを確認した。

    馬券は外れた。ナミュールとソウルラッシュへの馬連、3連複軸で買うも2着エルトンバローズを見逃している。何も残っていないが晴れ晴れとした気持ちだった。セリフォスが内を突いた事やナミュールが違和感で止まり気味のゴールはレースに入ればそこは騎手が全権を担っているから言うまい。

    ソウルラッシュが着差以上の圧勝であったのは間違いない。馬名どおり《魂の突進》であった。