タワーオブロンドン

19年9/8(日)4回阪神2日目11R 第33回 セントウルS(G2)(芝1200m)


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9レースでタワーオブロンドンのレコードが塗り替えられた。開幕週で速いのは判っていたが、こうまで速いのかと。そしてメイン。更新されたタワーオブロンドンが、今度はビリーヴの持つレコードを短縮する1.06.7。もう少しでJRAレコードに迫る好タイムで、後続に3馬身もつける完勝だ。距離を詰めてどんどんと強くなっていく。この勝利でサマースプリント王者にも輝いたタワーオブロンドン。ルメール、藤沢和厩舎の黄金コンビはまだまだ続く・・・。

9月だと言うのに暑い!土曜も暑かったがそれ以上である。パドックへ脚を運ぶのが嫌になる。それでも注目の5Rの新馬戦と、自分の今の仕事である9Rのパドックへは出かける。やはりファンも涼しい日陰から馬を見ていた。だからセントウルSはせっかく現場に行っていたのに、帰りの車のラジオで拝聴していた。とてもじゃないが、競馬場にいられる元気が続かなかった。それでもラジオの向こうのアナウンサーの声から、タワーオブロンドンの圧勝ぶりが判った。

家でビデオを見る。JRAのレース結果の全周パトロールを見る。ラスト1Fからスルスルと先頭に立って抜けて行くタワーオブロンドン。ルメールの静かなアクションに気が付く。何度も何度も見る。左の手綱を持っているステッキが上にあがることはなかった。気合は入れたかも知れないが、ほとんど首から離れていなかった。それをする心配のない伸び。11.6を馬なりで駆け抜けて行った。翌日の新聞によると、距離短縮はルメールからの助言だったとある。1400でレコード勝ち。そして函館での1200は小回り過ぎたのだろう。大きな競馬場での1200なら、もう負けないのではなかろうか。そんなパフォーマンスぶりだった。

マテラスカイが内から行きかけるが、ラブカンプーが主張する。そこへファンタジストも絡んでくる。雁行とまでは言わないが、緩みのない流れとなっていく。イベリスは2列目。タワーオブロンドンは3列目で4コーナー手前である。そこまで前半3Fは33.0と厳しいラップだ。最初の1Fだけ11.9だが、そこから10秒台のラップが3F続く。4コーナーを廻って直線入り口に入ってくるとその3列も崩れて少しだけ横に広がるが、外へスンナリと出せたタワーオブロンドンの前には無限の空間が広がる。ラスト1Fでは一番前に出たし、少し行って手前を替えてからもう一段階ギアがあがる。 最後は流し気味のゴールで、音も聞こえない後ろで2,3着争いが行われていた感じだ。

2列目でイベリスと並んでいたミスターメロディは直線入り口で先頭列の外へと出ようとするが、何か後脚が流れ気味になってしまう。少しフラついたのか。その間に外からタワーオブロンドンが抜けて行き、少ししてから内からイベリスに抜かれてしまう。右廻りなのか、自身なのか。58を背負っての戦いだったが、いい処なく終わった。ファンタジストは忙しい競馬に参加して粘った。稽古でも終いまで緩めずに追っていた。そんな競馬が合うのだろう。復調は嬉しい。

さて、次元の違う走りをみせたタワーオブロンドン。札幌戦から中1週での関西行。そして中2週でのG1、スプリンターズS。鞍上はもう浜中騎手で臨むとあった。ルメールはG1馬とのコンビだ。だが選択するならこちらではなかろうか。そんな気がする今回の1200適性である。またまた青い勝負服の短距離王者が出てきた。そんな予感のタワーオブロンドンの圧勝ぶりだけが目立った阪神開幕週の印象でありました・・。いや~暑っい!