今年緒戦の中山記念までは、ほぼパーフェクトにまとめていたヌーヴォレコルトだが、同馬のポテンシャルを思えば、春のG1で⑥⑤着は決して満足な成績ではないだろう。陣営が秋の巻き返しに選んだ緒戦はオールカマー。中間には主戦の岩田騎手が美浦に駆けつける念の入れようで、ただの前哨戦とは思えない雰囲気だ。お馴染みの相田一善調教助手に、その意気込みを聞かせてもらった。

⑤着でも力は示した宝塚記念

-:オールカマー(G2)に挑むヌーヴォレコルト(牝4、美浦・斎藤誠厩舎)ですが、宝塚記念当日の気配はどうでしたか?

相田一善調教助手:ヴィクトリアマイルの時は若干、発汗量が多かったのですが、宝塚記念のときは、暑い時季にしては発汗量も目立つほどではなく、良い仕上がりだと思いました。

-:レース内容はどう捉えていらっしゃいますか?

相:思っていたよりも外々を回されましたね……。内から来た馬の方が伸びたというところもありましたが、結果5着と頑張ってくれたと思います。

-:レース後の疲労度はどうでしたか?

相:今までのレース後と変わらない様子で帰ってきました。

-:この夏の過ごし方も教えていただけますか?

相:少し厩舎で様子を見てから、山元トレセンへ夏休みに出しました。放牧先では、春の競馬の疲れをしっかり取って、秋に向けて改めて調整していくことを主眼に置いていたと思います。

-:この秋ですが、現時点でどのようなローテーションを予定されているか教えていただけますか?

相:あくまで、その時々での馬の様子を見ながら、ということになりますが、現在はオールカマーからエリザベス女王杯に行く予定です。

今年も勝って軌道に乗せたい秋緒戦

-:秋緒戦、オールカマーへ向けての調整を伺いたいのですが、厩舎に戻ってからはウッドと坂路で調整されていますね。

相:そうですね。宝塚記念までは暑い時季での調整だったので、普段抑え目にしていたところはありましたが、だいぶ涼しい気候になったので、通常メニューに戻しています。

-:相田さんが跨がって、気配はどのように感じられましたか?

相:いい夏休みが過ごせたなと思いました。疲労もすっかり抜けていてこれから順調に調整していけそうな気配でしたね。

ヌーヴォレコルト

9/17(木)、岩田騎手を背にWコースで併せ馬
5F66.0-51.2-36.7-12.0秒をマークしたヌーヴォレコルト


-:今週の1週前追い切りは岩田騎手が乗られたのですが、その内容を振り返っていただけますか?

相:2週前の先週は、馬場が重くて判断がつけ辛かったですね。今週はレース1週前ということもあり、ジョッキーが乗ってシッカリと終いだけ追ってもらいました。動き自体は非常に良かったと思います。

-:追い切り後に、岩田ジョッキーともお話をされましたか?

相:「いい感じに来ている。1週前にこれだけ追えたので、当該週は軽くで十分かな」といった話はしましたね。

-:それでは最後に、オールカマーはどのようなレースになれば、とお考えですか?

相:4歳の秋を迎えましたが、去年の秋も始動戦は順調にいけたので、今年も結果を出して、次に向かえたらいいなと思いますね。応援してください。

(取材=競馬ラボ 写真=競馬ラボ特派員)

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